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夏休みの初恋

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夏休みの初恋

3 - 第3話

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2023年07月01日

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休憩を終わりにして、もう少し勉強をすることにする。

席に戻った匡はシャーペンをくるくる回しながら、さっきの紙について考える。

─いつ、誰が、どうして、、?

頭の中にたくさんの疑問が浮かぶ。

─あ、そうだ。

匡は解きかけのノートをめくり最後のページを1枚破りとった。


“確かに今日は暑い。

俺も涼むために図書館に来た一人。

そして、今この部屋にいる。”


─これを帰る前にさっきの本に挟んでみよう。


書き終えた匡は机の上のペットボトルを開ける。

─「プシュー」

静かな部屋に炭酸の抜ける音が響く。

隣の女子と目が合った。

匡は軽く頭を下げて、勉強の邪魔をしたことを謝った。

今度から炭酸はやめることにする。




夕方になり閉館時間も近づいてきたので、帰り支度を始める。

リュックを片方だけかけ、匡は部屋を出る。


階段を下りた匡はさっきの書庫を覗いてみる。

もしかしたら誰かいるかもしれないと思ったが、やはり人の姿はない。

部屋に入りあの本を探す。

本を開くとまだ紙は残されたままで、匡は同じページに自分の書いた紙も挟む。


匡は足早に図書館を出た。

悪いことをしたわけじゃないが、誰かに見られるのは気まずいと思ったからかもしれない。

─やっぱやめとけばよかったかな、、、

思いつきで返事を書いてみたが、書かれた方は嫌かもしれないと今更気づく。

─明日行ってまだ読まれてなかったら、なかったことにしよう。

そう決めた匡は勢い良くペダルを踏み込んだ。

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