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琥楽side
「ゆうちゃんのお母さんやけど?」
れるちの衝撃の発言にゆうちゃんは凍りついて動かない
ゆうちゃんのお母さん…多分あの人なはず
《もしもし〜?》
「どーもゆうちゃんのお母様でしょうか♪」
《…あら、メンバーさん?私になんの用かしら?》
…やっぱり
「ゆうちゃんについてお聞きしたくて♪あの子のダンスや歌に対する意思を教えていただきたいです♪」
《…あの子の意思なんて関係ありません。それだけですか》
「ッ、」
即答する彼女にれるちが行き詰まる
「はい、お母様自身に質問が」
「「「「⁈」」」」
急に私が話し出して他のメンバーの視線が集まる
「ちょ、こったん⁈」
小声でれるちに言われるが気にしない
《あら、他の方もいらっしゃったのね》
「はい♪母から…篠宮琥珀から美鳥叶江さんのお話は聞いております♪」
《⁈琥珀の…》
「あら、お気づきになりませんでした?娘のメンバーの名前ぐらい確認してくださいね。私の芸名は歌代琥楽。本名は篠宮琥楽です」
《…》
「五月雨、一星、甘夢、歌代、如月。全て名の知れた芸名だと思いますが?前者三つは本名ですが。」
多分、この人はメンバーの名前なんて確認しない。覚えもしないだって…
《…なんですか、私に質問とは》
「娘さんを道具として見ている理由はなんでしょうか?」
「「「「⁈⁈⁈」」」」
《⁈》
ストレートすぎたかな?
…自分が人気になることしか考えずグループの足を引っ張った上、利害の一致したイケメンモデルと結婚。そりゃあ顔面偏差値の高い子が生まれるわけで、その1人がゆうちゃん。妹さんがお父さんよりのイケメンらしいけど会ったことがないからわからない。
お母さんから聞いた情報、舐めないでよ?
「…」
ゆうちゃんが苦しげな表情をする。
察してはいたが事実として認められないのだろう。
《…道具なんかじゃないわ。ずっと人気になれなかったからね。ゆうには人気になって幸せに…》
「それを娘に押し付けるんですか?」
《ッ!うるさいわね!ゆうは私の道具よ!ゆうが人気になれば私もッ!!こっちの問題に口を挟まないで!》
「はい録音完了」
くにのが急に言い出す
《は、》
「録音してたの?」
待って私知らない
「れるが頼んだんよ」
あーなるほど。流石幼馴染
《そんなっ、私は!》
「あんたが押し付けなければゆうちゃんはここまで思い詰めとらんわッ!!」
れるちがいきなり大きな声を出す
「…もういい、ゆうちゃんに関わらんとって」
《…ゆうは⁈今そこにいるの⁈》
「…いるよ。」
《ゆうちゃん!あなたは幸せだったわよね⁈》
「…いや、ずっとずっと我慢してたッ!」
《ゆう、ちゃん?》
「だからもういいよ。私と…私達と関わらないで!今すぐかなめをこっちに渡して!」
…ふーん、かなめちゃん…ねぇ?
《ッ…》
「この録音、世界中に流されてもいいの?」
くにのちゃんが落ち着いた声で低く圧をかける
《…分かったわよ!今すぐかなめに家を出る準備をさせるわ!》
その声が聞こえた直後にプツッっと電話が切れた
「…どうしよ、家…」
「あれが最善だとはいえその問題があるね…」
頭をかかえるゆうちゃんにくにのが近寄る
家かぁ…
…あ、
「ねえゆうちゃん、妹さんと一緒に私の家に住む?」
「「「「…へ?」」」」
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
マウントを取るためではなく人のために自分の出身を明かす琥楽さん流石ですね…
まだまだ問題は残ってますよ〜?このあと彼女達はどうなるんでしょうか?
それでは!また次回!