テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
蘇北 。
※蘇→北 の愛情 無 。
一方的な北の片想い 有 。
その他プレイ要素 今回は無 。
蘇がやばい奴 。
北もやばい奴 。
※蘇→ソ連。
心内 私
言葉 俺
※北→北朝鮮。
心内、言葉 俺
※力尽きた故 途中まで 。
本番 、 前戯 無 。
無理な方 ブラウザバック推奨 。
―――
蘇 / あ゛ァ、くそ……。
静かな喧騒を纏った夜、私は街を歩いていた。
ぶらぶらと行き場も無く歩く。何故私がこんな無駄な時間を潰しているのか。
蘇 / ムラムラしやがンな…。
そう、長らく仕事で忙しかった私は、碌に自身の欲を発散出来ずに居た。
来る日も来る日も書類に追われ、同志を誘い、帝国主義者どもを粛正することに明け暮れていた。
勿論、私もそれは必要であったと自覚している。が、最近はあまりにも立て込みすぎだ。久しぶりに得た休暇なのだ、何処かでぱーッと発散したい。
しかし、発散元が無い。一人でするのも良いが、たまには誰かを甚振ってやりたい。
そんな事を考えながら歩いていると、偶然同志が通りかかった。此方には気づいて居なさそうだ。
蘇 ( あれは……北朝鮮か。 )
同志北朝鮮、いや朝鮮と言った方が良いだろうか。少なくとも彼はそう呼ばれる事を極端に嫌がる。
共産主義思想を共にする私の同志で或り、同時に私の熱狂的な信者である。私に宗教的な趣味は無いのだが。
まァ、何はともあれ、私の言うことは良く聞いてくれる駒である。丁度良い、どうせ甚振るなら、お互い楽しい方が良いで在ろう?
蘇 / やァ、同志朝鮮。
軽く声を掛けてやると、滑稽な程に嬉しそうだ。犬らしくて動かしやすいから良いのだが。
北 / ッあ、ソ連様…!ご無沙汰しております。
会って早々礼を返される。気分が良い物だ。偶にはこうやってやるのも良いかもな。
北 / 今日は何のご用事で?
そういえば、此奴には仕事以外であまり声を掛けた事が無かったな。これからも掛けてやろう。
蘇 / あァ、少し君としなければならない用事があってな。必ず君とでなければいけないンだ。
まァ、全然そんな事無いけどな。申し訳無いとは思ってない、釣られる此奴が悪いから。
別にしなければならないッて訳でも無いが、敬愛する上司の為ならそれくらいしてくれないとな。
此奴、嬉しがってるな。
蘇 ( ……此れだから遊ばれるんだぞ?莫迦な奴。 )
北 / ぇ!えェ、是非、俺で良ければ…!
此奴、詐欺とかにもすぐ引っかかりそうだな。心配だぜ?なんて莫迦げた事を考えて見る。
まァ、小魚が一匹釣れた。そんじゃ調理と行くか。
蘇 / あァ、では着いてきてくれ。感謝するよ。
別に感謝なんて思っても無いけどな。礼儀ぐらい私にも或る。
―――
大きな彼の背を急いで駆け歩く。彼は大柄なので、歩幅も大きく追いつくのも一苦労だ。
北 ( 俺に用なんて…なんだろうか? )
しかも、俺でなければならない?そんな光栄な事が或るのだろうか。
内心少し喜びながらも彼に着いていく。しかし、此れは何処へ向かっているのだろう。
辺りは見た事も無い景色に包まれて居た。派手なネオン色を纏い、男女縺れる街。こんな所見た事も無ければ、無論来た事も無かった。少し不安だ。
そもそも、見るに此処は男女で来るものでは無かろうか。彼は男で、俺も男だ。
北 / あの、ソ連様。つかぬ事をお聞きしますが……何処へ向かっているのですか?
直球に「道を間違えているのでは」なんて聞けない。彼の『お気に入り』では無くなれば、俺も生命線が切れる。経済的にも政治的にも立場が危うくなる、俺の全てを握っていると言っても過言では無い相手。そんな彼に、そんな無遠慮な事聞けない。
蘇 / 合っているが。
北 / っ、左様でしたか。すみません。
予想通りというべきか、いつも通りの冷めた無感情な目を向けられる。冷たいその視線は、やはり何度見ても慣れない。彼は俺の感情を知ってか知らずか、また歩き出した。急いで着いていく。
彼が歩みを止めた。急いで俺も止まる。彼が止まったのは、少し古ぼけたピンクと黄色のネオンが光る一戸建てだった。
俺が戸惑っていると、彼は躊躇無く足を踏み出した。内心困惑しながらも、ひとまず着いていく。
北 / ソ連様……。こんな所まで、一体なんの用事が……?
彼は答えない。そのまま突き進んでいく。訳も分からず着いて行くと、キングサイズのベッドと棚一つ。
ガチャ、と音がした。彼が扉を閉めた音だった。
北 / ソ連さ、っ!
言い終えない内に、彼に顔を鷲掴みされた。そのままベッドに押し付けられる。息ができず苦しい。
彼を見上げる。息が荒い。何処か底知れない笑みを浮かべている。そういえば、彼が笑っている所なんて珍しいな、なんて場違いに思う。
彼が口を開いた。いつも通りの重苦しい、それでいて上擦った声。
蘇 / 黙れ。……貴様は大人しく転がってろ。
それから、心底楽しそうに頬を吊り上げた。笑うことに慣れていなさそうな、不出来な笑い。
蘇 / Я сожру тебя до костного мозга.
―――
好評でしたら 続き 書くかも 。
完読 感謝 。
コメント
3件
めっちゃ尊いでございます。誠に感謝申し上げます!北朝鮮はいつも敬語とか使用するイメージが無いですが使ってるのがギャップ過ぎて好きです。難しいような言葉選びとかとてもその状況を詳しく説明していて文豪過ぎますね✨️ 無理しないでゆっくりでいいのでお続き楽しみにしております! (主様が天才すぎる故に敬語になりすぎました申し訳ございません) 長文失礼致しました
おお、第1話から一気に不穏で濃密な空気やったわ……! ソ連側の「駒」扱いしてる上から目線と、北朝鮮側の「ソ連様」って慕いながらもビクビクしてる感じの温度差がエグい。でも「笑うことに慣れてなさそうな不出来な笑い」って一文で蘇の人間っぽさもチラ見せしてくるところが憎いな。 続きがすごく気になるわ。「骨の髄まで喰らってやる」ってロシア語で囁く締め、めっちゃ痺れる🔥 好評出たら続き書いてほしいわ〜!