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sh「あぁっ!、、、ったい!、、、いだい゛っ!!」
暴れて叫ぶ俺を誰も助けてはくれない。黙々と続きを進めていく。
「取れました、、、。」
「よし、それをケースに入れてこのボックスへ。後はお願いしますよ。」
ガラス越しで見ていた男はそう言うと部屋から出ていった。白衣の男は言う通りにそれをケースへとしまいボックスに入れて俺の所へ戻ってくる。
「、、、自分の傷は治せないなんて、残酷な体だな。」
俺は白衣の男を睨みつける。それが今出来る精一杯の抵抗だからだ。
「そう睨むな。今から治療するぞ。、、、これも少し痛いかもしれんが。」
痛みがまだ引いていない二の腕に薬液がかけられる。その瞬間火傷のような痛みが襲う。
sh「やぁぁっ!!い゛だいっ!あ゛ぁ、、、やめっ!」
「もうすぐ終わる、、、我慢しろ。」
その言葉も聞こえないぐらい、俺は悲鳴をあげ続けていた。その為、喉はカラカラで段々と声が掠れていく。声が出なくなると同時に俺は意識を無くした、、、。
目が覚めるといつもとは違う天井だった。
二の腕はまだ少し痛みはあるものの動かせる。
体をゆっくりと起こし周りを見渡す。
誰か居るはずもなく、いつも通りに傍にお水が用意されていた。
sh「、、、んっ、、、水、、、」
あれからどれくらい眠っていたのかはわからないが喉の渇きは尋常では無かった。
俺は勢いよく口に水分を取り入れる。飲み口から溢れてはいるが気にしない。
sh「、、、今日の痛さなら麻酔するだろ、、、。くそっ。」
水を飲み終えて、俺は今日は何をされたのか確認する為に二の腕の包帯を外す。ガーゼを剥がし、目にした物は少しばかり皮膚が剥がされた跡だった、、、。
sh「、、、なに?、、、何で、俺、、、何されてんの?」
怖くなった俺は急いでガーゼを付けて慣れない手先で包帯を巻いた。
一体何をしているのだろうか、、、俺はどうなってしまうのか、、、そればかりが頭の中をぐるぐると回っている。
すると、コンコンと扉をノックする音が聞こえ扉が開く。
「やぁ、shk。怪我はどうだい?」
sh「俺の事、、、どうするつもりだよ、、、。こんなの、、、今まで、無かった、、、」
「shkは何も心配する事ない。今まで通り世界の為に頑張ってくれてればいい。」
sh「俺は、、、」
「さ、そんな事は気にせずにゆっくり休んで。あぁ、あと今まで使っていた部屋は使えなくなります。必要な物があればこちらに持ってくるのでまた教えてください。」
俺の言葉は遮られ淡々と用件を伝えてくる。言い終えると「また、明日」と扉へ向かい出て行ってしまった。
sh「ううっ、、、」
俺はただただ泣くことしか出来なかった。ベッドに横になり体を強く抱きしめて目を閉じた。
第6話へ続く。