注意事項
・1話参照
なんでも許せる方だけお進みください
______________
いつもの廊下。
いつもの匂い。
いつもの足音。
でも、すべてが硬く、無表情だった。
基地の仲間はみな険しい顔で、
声を掛けても返されるのは短い返事か、
あるいは無視。
shoも、utも、rpも、zmも
普段は確かにそばにいるはずなのに、
どこか“壁”があった。
任務の緊張と、殺伐とした空気。
休む暇もなく、
感情を見せられるほどの余裕は誰も持っていなかった。
(……今日も、か
胸の奥のざらつきは慣れたつもりだった。
ここでは笑えば隙と見なされ、
優しさは甘さになる。
ただ、冷たさだけが生き残っていた。
✱
いつもの仲間の声が聞こえた。
だが、いつもとは違う。
sho「ロボロー!!」
その声は橙色だった。
温かく、息の混じるような、やわらかい音。
ut「ロボロ〜。お前また変なとこで止まってたんやろ」
utの声は薄い紫。
穏やかで、冷たさの欠片がない。
rpは優しい緑、
zmは明るい黄色で走ってくる。
rb「……っ」
胸が熱くなる。
同じ姿でも、
同じ言葉でも、
同じ基地でも。
“色”があるだけで
こんなにも温度が違うのかと、驚いた。
sho「ボーっとしてどうしたんや? やる気ないんか?」
shoがいつもの調子でからかった。
でも、その言葉にも色がついていて、
以前のような刺す冷たさはまったくなかった。
(……なんやこれ……めっちゃ、あったかい
仲間が、仲間の顔をしている。
眉の角度も、息遣いも、
全部が柔らかい。
灰色の世界では絶対に見えなかった部分だった。
胸がじんわり熱くて、
堪えきれず笑みがこぼれた。
rb「……なんでもない。せやけど……なんか、ええな」
sho「は?なんや急に」
zm「ローボロー!今日遊ぼーな!」
rp「ロボロさん、資料の整理手伝いますね!」
rb「……ふふ…笑」
気がつくと、
涙が出そうになっていた。
誰にも気づかれないように、
そっと目をそらした。
嬉しくて、仕方なかった。
✱
けれどその温かい日常は、
ある日突然崩れ始めた。
資料室で任務の準備をしているときだった。
視界の端が、ふ、と揺れた。
rb「……?」
壁の色が薄くなる。
床の影が硬く戻る。
声の温度が、ひとしずく落ちる。
(もしかして……戻ってきてる……?
怖かった。
色が消えることが、あまりにも怖かった。
shoの橙が、
薄い灰に沈んでいく。
rpの緑も、
zmの黄色も、
utの紫も。
少しずつ剥がれ落ちるように消えていく。
sho「ロボロ!? 顔色悪いぞ」
声は心配の色を帯びていたのに、
色だけが見えない。
rb「……やめて……消えんで……」
小さく呟いた瞬間
世界が切り替わった。
✱
目を開けると、
聞き慣れた冷たい空気が戻ってきていた。
軍靴が打つ硬い音。
無感情の視線。
任務の書類の白と黒。
shoはそっけなく命令を飛ばし、
utは淡々と作業をこなし、
rpは必要最低限の会話しかしない。
zmでさえ声を張るだけの、
色のない黄色い影だった。
rb「……戻ったんやな……」
胸の中に残った温度は、
もう姿を持っていなかった。
でも、
あの世界の温かさを知っている自分はもう、
完全に灰色には染まらなかった。
僅かに残った色が、
胸の真ん中でまだ息をしている。
(……また、あの色……見れたらええのにな
灰色の廊下を歩きながら、
冷たい空気に身を震わせた。
でも心までは、
もう凍らなかった。
______________
この話ちょっと指進まんくなってきたかも…………やばい……頑張らなければ…
NEXT→♡500💬2
コメント
5件
んなあああああ戻っちゃったああああ!!!!! rbンゴよ…そのまま心の色は大事にしといてくれ…(誰だよ) そんな無理に投稿しなくても大丈夫だよ、!! 体調第一だからね!!!! ぽてちが楽しめるぐらいの頻度で大丈夫!!!!!
あ〜!!戻ってしまった!世界が!あぁ…でもロボロさんの中にはあってよかったな…また色付けることはできるんかな…ロボロさん!その暖かさを胸に冒険へgou!はい、ふざけました。ほんとに神やね 投稿頻度も物語も 次を楽しみにしている人、マタタビでした