時期フル無視。
「うぁぁぁぁぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!もうやだぁぁあ!!!!」
隣で発狂してるのは彼女のないくん。
絶賛テスト勉強中で集中力がきれたのか机に突っ伏している。
「もう…勉強なんてくそだよ……」
「なにいってんの生徒会長」
こんな愚痴をこぼしているないくんだが、常に学年トップの生徒会長。
テストの度にこうなるからもう慣れてきた気がする。
ないくんはやだやだ言いながら課題は全部終わってるし、スマホのアプリでサクッと暗記をしている。
……ここのどこに嫌な要素があるのだろうか。
「ねぇえ〜……いちゃいちゃしよぉよ〜、りうらぁ〜……」
ないくんの上目遣いに2割ぐらい理性を持っていかれるが、ここは耐えて
「無理。りうらは勉強中なの、」
と、告げる。少し良心が痛むが。
すると、ないくんはシュンとした表情になり、再びスマホに目をやった。
しばらくすると、ふとないくんが立ち上がり、俺の膝に乗ってきた。
所謂、対面座位の体制。
「……保体の勉強しよ……?」
そして、こんなことを言ってきた。
また理性を3割ほど持っていかれたが、まだ耐え。
「……とかいって、襲ったら襲ったで抵抗するじゃん。りうら勉強したいから、そこどいて?」
と言ってどかせようとするが、うぅ〜っと唸って一向に動いてくれない。
ふと、ないくんが呟いた。
「……りうらのヘタレ…」
……うーん。ちょっと頭にきた。
こっちはないくんのためを思ってあげてるのに。
そう言う事言うんだ。へぇ〜……。
俺はないくんが膝に座っているのをいいことに、少し強引に顎を掴む。
そして口内に親指を滑り込ませる。
「んんぅッ!?」
親指で舌や、歯、上顎を刺激すれば声を漏らし、蕩けていくないくんの顔。
キスしてる訳でもないのに。
「ねぇ、ないくん。俺は集中したいし、ないくんのことも思って言ってるの。分かってる?」
いつもよりも声のトーンを落として言うと、
「ん……っはぁ…ッ//ごえ、ん、らひゃい…っ //♡」
ドMの表情したないくんが。
「はっ…w反省する気ゼロじゃん……w」
そう言いながら指を抜くと、物欲しげ見つめてくんないくん。
いつからこんなドMちゃんになってしまったんだろうか。
「じゃあ、ないくん。俺が勉強終わらせるまで、待てたらご褒美あげる。それまで待てるよね?」
そう言うと、ないくんはこくっと頷き、瞳の中のハートを揺らした。
絶対王者の桃さんと、
桃さんの隣を絶対に譲らない学年2位の赤さん。
ていう個人的解釈。