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キルアと任務後の甘々シチュ
任務が終わって、解散前。
「じゃあ私、あっち行ってくるね」
そう言った瞬間、
キルアの手が×××の手首を掴む。
力は強くない。
でも、逃がす気もない。
「……どこ行くつもり?」
「え?みんなのところ……」
キルアはにこっと笑う。
余裕100%。
でも目は、笑ってない。
「俺、今日は×××と一緒って決めてるんだけど」
「決めてるって……」
「うん。決定事項」
手首を引き寄せて、距離ゼロ。
声を落として、耳元で。
「俺が近くにいないと、落ち着かないでしょ」
「……っ」
言い返せないのを分かってて言う。
「他のやつ見てる時間あるなら、俺見てろよ」
からかう口調なのに、
言葉の端々に独占欲。
×××が困った顔をすると、
キルアは満足そうに目を細める。
「ほら、その顔」
「……なに」
「俺の前でしか見せない」
少しだけ手を緩めて、
でも離さない。
「安心しろって」
最後は低く、優しく。
「ちゃんと大事にするから」
人の気配が少ない通路に入った瞬間、
キルアは何も言わずに×××の手を引いた。
「ちょ、どこ——」
「静かなとこ」
短く、それだけ。
小さな休憩室。
ドアを閉めると、外の音がふっと遠のく。
「……ここ?」
「他に誰も来ない」
キルアはそう言って、
近くのソファに腰を下ろす。
そして、何の前触れもなく。
「ほら」
腕を引いて、
×××を自分の膝の上に座らせた。
「え!?!?」
「動くな」
低い声。
でも力は使ってない。
逃げられるのに、
逃がさない距離。
「……ここが一番落ち着く」
耳元で、囁く。
「×××もだろ」
顔が近い。
視線を逸らそうとしても、
キルアの手が背中に回って、そっと支える。
「……キルア、近……」
「今さら」
口元が、楽しそうに上がる。
「二人っきりなんだから、いいだろ」
しばらくそのまま、
何も言わずに過ごす。
キルアは×××の背中に額を預けて、
完全に甘々モード。
「……今日は俺のだ」
独占宣言みたいに、
でも声は柔らかい。
「他のやつのとこ行くな」
「……命令?」
「お願い」
一瞬だけ、正直になる。
×××の心臓が跳ねる。
「……ここにいればいい?」
「それでいい」
満足そうに、
キルアは目を閉じる。
腕は緩いのに、
離れる気はない。
「……逃げ道、全部塞いでるのに」
「……ずるい……」
「褒め言葉」
小さく笑って、
×××を軽く抱き寄せる。
甘々で、
少しSで、
でも安心できる距離。
二人だけの空間で、
時間がゆっくり溶けていった。
×××がキルアの膝の上に座ったまま、
静かな空間が続く。
キルアはしばらく黙っていたけど、
不意に耳元へ顔を近づける。
「……逃げないな」
囁く声は低くて、近い。
「ちゃんと大人しくしてて偉い」
からかうみたいなのに、
言い方はやけに優しい。
「……キルア……」
×××が恥ずかしそうに視線を逸らした瞬間、
キルアは小さく笑って——
ちゅ。
ほっぺに、ほんの一瞬。
「……っ!?」
驚いて固まる×××。
顔が一気に熱くなる。
「な、なに……!」
キルアはすぐに離れて、
何事もなかったみたいな顔。
……でも耳は赤い。
「反応いいな」
にやり。
「その顔、俺しか見てないって思うとさ」
少しSっぽく、
でも声は柔らかい。
「悪くない」
×××が両手でほっぺを押さえていると、
キルアは今度は完全に甘えねこモード。
額を肩にすりっと寄せてくる。
「……からかっただけ」
「でも照れてるの、かわいい」
「……っ、言わないで……」
「言う」
即答。
「×××は、そういうとこが可愛い」
小さく息を吐いて、
そのまま動かなくなるキルア。
「……なでていいぞ」
「え?」
「今だけな」
完全にねこ。
×××はまだ赤いまま、
そっとキルアの髪に触れる。
キルアは満足そうに目を閉じて、
小さく笑った。
「……独り占め」
ぽつりと、
甘くてずるい一言。
キルアが甘えねこみたいに寄りかかっている隙を見て、
×××は意を決したみたいに顔を近づけた。
「……仕返し」
そのまま、
唇に軽く、ほんの一瞬。
キルアが目を見開く。
「……っ」
一拍遅れて、口元が吊り上がる。
「……やるじゃん」
余裕そうに言いながら、
今度はキルアの方から近づく。
同じように、
短く、触れるだけのキス。
離れた瞬間、
二人とも無言。
距離は近いまま。
息が、少しだけ乱れる。
キルアはもう一度いこうとして、
でも途中で——ぴたりと止まる。
「……やば」
小さく呟いて、
×××の額に自分の額を当てる。
「これ以上はダメ」
声が低くて、真剣。
「……今、理性ギリギリ」
×××が戸惑った顔をすると、
キルアは苦笑する。
「俺、余裕あるフリしてるだけだから」
少しだけ距離を取って、
でも手は離さない。
「×××相手だと、簡単に崩れる」
そう言ってから、
わざと軽くからかうように続ける。
「……仕返しするなら、覚悟してからにしろよ」
耳が赤いのは、隠しきれてない。
×××も顔を真っ赤にして、
小さく言う。
「……キルアの方がずるい……」
キルアはその反応を見て、
満足そうに笑った。
「それでいい」
優しく、でも独占するみたいに。
「今日はここまで」
甘さが残ったまま、
二人きりの空間は静かに落ち着いていった。
キルアは、×××の様子をじっと見てから、
ゆっくり口角を上げた。
「……あ」
嫌な予感。
「もしかして」
「弱点、見つけた」
逃げようとした瞬間、
キルアの手がさっと伸びる。
「ちょ、待っ——」
「待たない」
軽く、でも容赦なく。
「ほら」
くすぐった瞬間、×××が声を上げる。
「や、やめ……っ」
「無理」
楽しそう。
「そんな反応するのが悪い」
×××が身をよじるたび、
キルアは逃げ道を塞ぐみたいに距離を詰める。
「……ほら、もう息切れてる」
「キ、キルア……!」
「まだギリだな」
完全にSの顔。
でも力は入れないし、
ちゃんと様子は見てる。
しばらくして、
×××が本気で笑い疲れたころ。
「……はい、終了」
急に手を止める。
「……」
息を整える×××を、
キルアは満足そうに見下ろす。
「その顔」
「……ひどい……」
「褒め言葉だろ」
くすっと笑って、
今度は優しく距離を詰める。
「ちゃんと付き合ってくれて、ありがと」
さっきまでのSが嘘みたいに、
声が柔らかい。
「……楽しかった?」
「……悔しいけど……」
「だろ」
キルアは×××を引き寄せて、
軽く肩に寄りかかる。
「俺の前でだけ、そうでいろ」
独占するみたいな言い方だけど、
どこか甘い。
×××も力を抜いて、
そのまま寄り添う。
からかわれて、
笑って、
最後はラブラブ。
キルアは満足そうに、
小さく呟いた。
「……最高」
家の前まで来て、
キルアは立ち止まった。
「……ここまで」
「送ってくれてありがとう」
そう言った×××を、
キルアはじっと見る。
逃がさない視線。
「今日は楽しかった?」
わかってて聞く。
「……意地悪だったけど……」
「けど?」
少し身を屈めて、距離を詰める。
「俺のだろ」
低く囁く。
×××が言葉に詰まっているのを見て、
キルアは満足そうに口角を上げた。
「はい、正解」
ぽん、と軽く頭に触れてから、
さっと距離を取る。
「じゃ、またな」
余裕100%。
×××が家に入るのを見届けてから、
キルアは一人、帰り道を歩き出す。
―――――
夜風に当たりながら、
ふと思い出す。
笑った顔。
息切れして悔しそうだった表情。
照れて視線を逸らした瞬間。
「……反則だろ」
誰もいない道で、
小さく笑う。
(あの反応、完全に俺の)
胸の奥が、妙に満たされる。
「……次はもっと遊ぶか」
独占欲を隠す気もなく、
でも表情はどこか楽しそう。
キルアはポケットに手を突っ込んで、
軽い足取りで夜道を進んだ。
×××のことを思い出すたび、
自然と笑ってしまいながら。
to be continued…,