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こんにちはミラです。

このお話元々はチャットの方で書いていたのですが、まだそっちでは1話しか更新していなかったし、チャットで書くの苦手なのでノベルに移行することにしました。

がっつり変更したので、チャットの方を読んだ方は最早別物だと思ってお読みください。










































画像


転生したら場地圭介の妹でした。


【プロローグ オタクって極めると神になれるんだって】









露仏 美幸。ろふ みゆき。ロフ ミユキ。rofu miyuki。




この学校の、化け物の名だ。

















ビィィィィィィンン


清々しい青空のした、清廉な天を突き抜けるように黒いアンテナが突き上がり、左右にしなる。そしてその5m以上はあるであろうアンテナの出発点は一人のもっさい格好をした女子高生の胸ポケットだった。

広々とした校庭のど真ん中、座禅を組んで、平然と携帯を弄っている。

午前6時、早朝のことだった。













「いや、それで私めっちゃびっくりしちゃってさぁ!」

「マジか…すげぇなロフ神。え、で結局どうしたん。」

「いやなんか全然退く気配なかったからさ、フツーにいつも通り校庭の端で自主練やったわ。」

「想像したら面白すぎwww」

「ほんっとに朝練いってロフ神に出くわしてみ⁈マジ冗談抜きに心臓とまっから!」

「いや草www」

「草に草を生やすな。」


教室の隅で、バスケ部組の女子たちがきゃいきゃいと話している。今日も今日とて教室の中は休みなく流動し、騒がしかった。しかし、そんな喧騒も意に返さず黙々と手元の何かを一人自席で弄り続ける人間がいた。

ボサボサの黒髪に、痩せ細った貧相な出立ち。分厚いメガネをかけ、陰湿に雰囲気を醸し出す前髪によって顔の半分は覆われていた。カッサカサの唇に、青白い頬、手は節くれだって、無駄に長い脚と腕は小さく折りたたまれていた。


カチャカチャ、カチッ

「・・・できた。」


教室の隅、誰からも忘れ去られたように独り作業に没頭していたその女子高生が、ぼそっと声を上げる。その途端、一瞬にして教室の空気が張り詰められたものに変わり、先程とは打って変わって静まり返ってしまった。


一人の少女が、唾を飲み込み小さく呟く。


「今度は、何を…」


その言葉を拾ったのか、青白い女子高生がその答えを口にした。


「隣の男子校の、盗聴に成功した。」


それを皮切りに教室が沸き返る。


「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」


そう、彼女こそが、この学校在校中から伝説と呼ばれたロフ神その人である。

専門家も驚嘆の謎の技術と圧倒的ポテンシャルの高さで数々の犯罪スレスレ案件を片っ端から踏んで爆走していった神である。


「「「「「ロフ神すげぇぇぇぇぇぇぇぇ」」」」」


私立璃壁大学附属女子高等学校2年、特待生、露仏 美幸(ろふ みゆき)。東大、早稲田、慶應に名を連ねる超高偏差値で有名な璃壁女子大学に附属する高校から小学校まで、勿論大学にも、璃壁全域に名を轟かせる怪物の肩書きである。


いつも通り、カッサカサの保湿という言葉を知っているのかと聞きたくなるような唇が動く。


「あかりちゃん、駿君の教室って2-7だったよね。」

「う、うん。」


あかりちゃんと呼ばれて女の子が突然名を呼ばれ瞳を揺らす。


「え、あんたなんか頼んだの?」

「い、いや、別に何…あ、そういえば。」


あかりの隣にいた女子とコソコソと何かを話す。


「この前英語Ⅱでペア一緒になったとき、恋愛相談、みたいなこと、したかも。」

「はぁ⁈あんたロフ神相手に恋愛相談したの⁉︎⁉︎⁉︎」

「うーん、恋愛相談っていうか、私が一方的に愚痴聞いてもらっただけっていうか…」

「ロフ神、聞いてくれたんだ。私でさえあんたの愚痴は煮え切らなさすぎて聞きたくないってのに優しいなぁ…後でお礼言っときなよ。」


ザー、ザザザ、ザザ ザガガガガガガ、ザザザ


美幸が手元にあるプラスチック製の黒い箱のようなものについたツマミを弄る、耳にはヘッドホンをつけて何かを探すような顔でツマミを回す。

黒い箱は既製品とは到底思えない代物で、溶接されたであろう部分は素人がやったかのように溶けた跡が残っており、ツマミやボタンをよくみてみると、それらが飛び出ている穴は無理矢理開けられたまんまの形で加工もされておらずうっかり触ったら手が切れてしまいそうだった。


ザガガガガガガ、ザザっ、じーーーーーーーーーーだからゆーーーーーーーーでーーーーなのーーーーーーーーーじゃーーーーーーーーーー

『の宿題やったぁ?』


「きた。あかりちゃん。これ、つけてみて。」

「え…」


反射で出したあかりの手に乗せられたのは、どっかの雑誌の付録でついてくるとテレビの宣伝で言っていたのを見たことがある見た目はかっこいいヘッドホンだった。

クラスのみんながあかりがそれを耳につける様子を息を潜めて見守る。

その点当本人である露仏美幸はいつも通り何を考えているんだかわからない様子で我関せずと虚空を仰いでいた。


するとみるみるうちに、あかりの瞳が見開かれてゆく


「あ、しゅ、駿君の声、聞こえるーーーーーーーーーー!」























続く。




えっと…多分場地さんに会うのは…三話目くらいになるかと…









高評価600いったらとっても嬉しいです。

高評価は作者のモチベーションへ直結していますので、是非!沢山押していってください!










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コメント

1

ユーザー

ロフちゃんってすっごい可愛い子だと思ったらそっち系何ですね。 まぁ顔とか体何て良いですよ。どうでも。 やってる事がほんとに凄すぎて尊敬。他人の事考えてないようで考えててもう…好きです。

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