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大森くんがめっちゃぐいぐいいってる〜 ちょー可愛い!!次はひろぱ何されちゃうんだろ? ちなみに発表会は少し間違えちゃったけど自分なりには うまくいってよかった!!
わ…!尊い!尊すぎる…! 小悪魔なもっくん、可愛すぎんか…? 尊すぎて、心の中で、発狂してます! 主さん、いつも素敵なお話ありがとうございます✨ 次のお話も楽しみにしてます!
 
 
 
 
 夜のスタジオ。
リハーサルが終わって、機材を片付けるスタッフの声がまだ響いていた。
若井はギターケースを背負いながら、ちらちらと大森の方を見ていた。
 
 
 
 「……なぁ、元貴。」
 「ん? なに?」
 
 
 
 振り返った大森の口元には、疲れているのにどこか余裕の笑みが浮かんでいる。
 
 
 
 「俺らさ……付き合ってるんだよな?」
 
 
 
 唐突な問いに、大森は目を丸くした後、ふっと笑い出した。
 
 
 
 「なにそれ、今さら確認?」
 「いや、その……言葉で、ちゃんと聞きたいんだよ。」
 
 
 
 大森はわざと首を傾げ、悪戯っぽい目を向けてくる。
 
 
 
 「ふぅん。じゃあ“証拠”見せてよ。俺と付き合ってるって、どこで分かるの?」
 「証拠って……えっと……」
 「もしかして、こないだ手ぇ繋いだくらいで“俺ら付き合ってます”って思ってんの? かわいい〜」
 
 
 
 頬杖をついてわざと馬鹿にするように笑う元貴。
若井の顔はあっという間に赤くなった。
 
 
 
 「そ、そういうことじゃなくて!」
 「じゃあどういうことよ?ほら。言ってみ?」
 
 
 
 耳元に近づいて囁かれる声に、若井の心臓は破裂しそうだった。
 
 
 
 「お前さ……からかってるだろ。」
 「うん。でもさ、もし本当に付き合ってるなら……ちゃんと口で言えるだろ?」
 
 
 
 じりじりと追い詰められていく。
若井は思わず、息を詰めたまま視線を落とす。
 
 
 
 「……なぁ元貴。本気で聞いてんだ。どう思ってるんだよ。」
 
 
 
 その声に、大森は少しだけ真顔になった。
だが次の瞬間、またにやっと笑う。
 
 
 
 「……やっぱり焦らされるとかわいいな、お前。」
 「……っ、言えよ!」
 「言ってほしいの?」
 「……あぁ。」
 「じゃあさ。“彼氏は元貴がいいです”って言ってみ?」
 「なっ……!」
 「早く。言えないなら、俺たち“付き合ってない”ってことにするけど?」
 
 
 
 挑発的に目を細める大森。
若井は限界まで追い込まれて、震える声でやっと口にした。
 
 
 
 「……俺の彼氏は、元貴がいいです。」
 
 
 
 一瞬の沈黙。
大森は大きく瞬きをして、ふっと息を吐いた。
 
 
 
 「……やっと言えたな。」
 「……くそ……からかわれてばっかだ……」
 
 
 
 悔しそうにうつむく若井の頬に、大森はそっと触れる。
 
 
 
 「安心しろよ。俺たち、ちゃんと付き合ってるよ。」
 
 
 
 その一言に、若井の視界がじんわりと滲む。
 
 
 
 「……っ、ほんとに……?」
 「うん。だから泣くなって。ほら、顔ぐしゃぐしゃ。」
 「……お前が焦らすからだろ……」
 「ふふ。だって、お前がめちゃくちゃかわいいから。」
 
 
 
 最後は、恋人つなぎした手をぎゅっと握って。
2人だけの秘密の答え合わせが終わった。