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「おぉ〜、ひさしぶりに保ん家(ち)来たわ」
「ま。いつも行く側だからな」
ルイと保は芦亜家の入っているマンションに入り、エレベーターに乗る。
袴田家の入っているマンションは内廊下だが芦亜家の入っているマンションは外廊下。
「前来たとき、保の部屋の前にちっさい雪だるまあったっけ」
「あったあった。昇(のぼる)が作ったやつ」
「弟くんね。可愛かったよな」
「今もまだ可愛いぞー」
ガチャッ。ドアを開ける保。中は騒がしい。
部屋の中からふわっっと靡く風に、芦亜家特有の匂いが乗ってルイの鼻に届く。
「人ん家(ち)の匂い」
ドアが閉まる。もう1度開く。
「入って入って」
と保に言われ玄関に入る。
「お邪魔しまーす」
保が靴を脱いで廊下を進んでリビングへ行く。
「にー!」
「おぉ〜昇(のぼる)ちゃん帰ってましたか!昇覚えてる?ルイ兄ちゃん」
「ルイにいちゃん!おぼえてる!」
「来てるよー?」
「え。ルイくん来てるの?」
弟とお母さんの声が聞こえる。チラッっと保のお母さんが廊下を覗く。ルイと目が合う。
「あぁ〜!」
ルイに手を振る保のお母さん。軽く頭を下げるルイ。
「アイドルか」
保の声が聞こえる。保の弟、昇(のぼる)が廊下を歩いてやってきた。
「ルイにー」
「おぉ〜昇〜」
抱っこするルイ。
「ルイくん、上がって上がって」
お母さんに言われて、スニーカーっぽいサンダルを脱いで芦亜家にしっかりとお邪魔する。
「ルイにーなにしにきたのー?」
「んー?保の荷物を取りに来たんだよ」
「にもつ?」
「そう。服とか歯ブラシとか」
リビングへ来るルイ。
「あぁ〜!ひさしぶり、ルイくん」
「おひさしぶりです」
まるで本当にアイドルが家に来たように目を輝かせる保のお母さん。
「どーしたの、急に」
と言う保のお母さんに
「あ、今日ルイん家(ち)泊まることになってさ」
と言いながら部屋へ向かう保。
「あ、そうなの?」
「はい。急で申し訳ないんですけど」
「ううん、全然全然。こちらこそ急に大丈夫なの?」
「はい。妹が今、夜ご飯作ってくれてるんで」
「あ、ルビーちゃん元気?」
「元気です元気です」
「ルイくんは、相変わらず綺麗な顔してるね」
「ありがとうございます。よく言われます」
親友の親にそれを言える度量。
「ルイにー」
「どーした昇(のぼる)」
「えほんよんでー」
「絵本?」
昇を地面に下ろす。昇がトテチテトテチテとリビングの昇スペースに行って
絵本を一冊持ってルイの元へ来た。
「これよんで」
「いいよ。ルイ様が読んであげよう」
幼稚園生に自分のことを「ルイ様」という度量。
「ごめんねルイくん」
「いえいえ」
その頃部屋では
「えぇ〜…ま、服はー…部屋着だけでいいか。あとはー。歯ブラシと…スマホはー」
スマホの画面をつけて、電池残量を確認する保。残り76%
「ま、充電器はいいか。保つだろ」
とエナメルのバッグに部屋着を入れて、洗面所に行って自分の歯ブラシを入れて
「おー股ー」
とリビングに行くとリビングの一角でルイが寝ていた。絵本を抱え、昇(のぼる)と一緒に寝ていた。
「どーゆー状況」
「ちなみにルイくんが先に寝たね」
さすが親子。ジト目でルイを眺める顔がそっくりである。
一方、キッチンで料理をしているルビーと通話をしていた詩衣は準備をし終え、お母さんに
「今日ルビーん家(ち)泊まることになった」
と告げて家を出た。少し時間を空けてから歌乃が帰宅し
「今日、ルイん家(ち)泊まりに行くことになった」
と言うと
「やっぱ歌乃もか」
と言われ「?」と思っていると
さっき同じことを言って詩衣が袴田家に行ったことを聞かされた。
「詩衣ぃ〜。お姉ちゃんを待っててくれてもいいじゃぁ〜ん」
と言いながら準備を進める。その頃、那緒も同じようにお母さんに
「ルイの家(いえ)泊まりに行ってくる」
と告げ、準備を済ませ
「行ってきまーす」
と家を出た。
「私詩衣。今あなたの家の前にいるの」
「お。メリーさんだ」
「違いまーす。ウタイーさんでーす」
「語呂悪いな」
「私ウタイー。今ピンポン鳴らすの」
ピーンポーン。キッチンから
「ピンポン鳴らすメリーさんどこにおんねん。律儀だな」
と言いながらインターフォンモニターの通話を押す。
「「私ウタイー。今あなたのマンションのエントランスにいるの」」
スマホとインターフォンモニター、Wで聞こえる。
「解除」というボタンを押してガラス製のスライドドアを開け
「どぞー」
詩衣ことウタイーさんを迎え入れる。
「どもー」
「どもーなんて言うメリーさんおるか」
と言いながらキッチンに戻る。
「私ウタイー。今エレベーターに乗ってるの」
「私ウタイー。今あなたのマンションの部屋の前にいるの」
「鍵開いてるから入ってー」
「無用心だな。ちゃんと鍵閉めないと」
「そんな親切なメリーさんおるか」
詩衣が通話を切る。
「お邪魔しまーす」
玄関から詩衣の声が聞こえる。ルビーがキッチンから
「とりあえず荷物、私の部屋に置いといていいよ」
と言うので
「おっけー」
とルビーの部屋に入り、リュックを置いてリビングへ行った。
「んん〜。いい匂い」
「カレーはね。大概の人好きだから。くるくるメガネかけた異星人だって虜にしちゃうんだから」
と後半は小声で言う。
「なんか手伝うことあるー?」
「なーし。クルクル鍋回すだけだから。クルクルと。
あ、テレビつけて見てていいよ。たぶんすぐみんな来るだろうし」
「おけー」
テレビをつけて2人で笑ったり、テレビの話をしたりしていると
ピーンポーン、ピーンポーン。とインターフォンが鳴った。
「詩衣出て」
「私?家主でもないのに?」
「どうせ誰かだから」
と詩衣がインターフォンモニターのところへ行くと
インターフォンモニターに映っていたのは詩衣の姉、歌乃だった。ピッ。通話ボタンを押す。
「うたちゃんだよー」
「妹だよー」
と言いながらオートロックを開けた。
「詩衣か!なんで一緒に」
ブチッ。っと切れた。
「おぉ。いいタイミングで切れた」
しばらくしたらまたピーンポーン、ピーンポーン。と鳴る。
インターフォンモニターは青い。要するに玄関にいるということ。詩衣が玄関まで行ってドアを開ける。
「おじゃましまーすって詩衣ー!なんで待っててくれなかったのさー」
「別にいいじゃん」
またキッチンのほうからルビーが
「うたちゃーん。とりあえず荷物、私の部屋に入れといていいからー」
と言う。
「おーけー!」
歌乃も荷物をルビーの部屋に置いてリビングへ行く。
「んん〜。いい匂い」
思わず笑うルビー。
「どしたの」
「いや。うたちゃんが詩衣とまったく同じ言い方で
まったく同じセリフ言うからおもしろくって。さすが姉妹」
「そーなのか」
「なんか…なんかな」
「ルビーちゃん、なんか手伝うことある?」
吹き出すルビー。大爆笑。
「え。まさか?」
「そのまさか。やめてほんと。同じすぎて笑うわ」
「あぁ〜…」と言いながら笑いを落ち着け
「ないない。大丈夫大丈夫。ただ回してるだけだから」
「クルクルとね」
「そ。クルクルとぉ〜」
3人でテレビを見たり、テレビについて話していると
那緒、保とルイ、この順番で家にやってきた。那緒も歌乃や詩衣のように、ルビーから
「とりあえず荷物私の部屋に入れといて」
と言われ、入れておいた。そして保はルイの部屋に荷物を置いた。
「ウインナー」
とルイがルビーにスーパーのレジ袋を差し出す。
「せんくすー」
レジ袋を受け取り、中からウインナーの袋を出して
中からウインナーを数本出して、半分に切って鍋に入れる。
「にんじん、じゃがいもーたまーねぎー」
と歌いながらかき回すルビー。ルイはあらかじめダイニングテーブルに人数分のスプーンを出しておいた。
「でーけーたーよー」
歌乃がビュンッっと飛んでいき
「お皿これでいい?」
「あ、それでいいよ」
「じゃ、私ご飯盛る」
「おけー」
詩衣と那緒もキッチンへ行く。
「じゃあ私運ぶ」
「私も運ぶ」
女子陣がわちゃわちゃキッチンで楽しそうにしている。
「なんかさ、オレも手伝いに行きたいけどさ?
あんなキラキラエフェクト出して楽しんでたら入りづらいったらないよね」
「オレは手伝おーとは思うけど体が動かんよね」
「うん。その格好は」
ルイはスライムのように溶けてソファーにへばりついていた。
「動こうという意思ないよね。スライムでももっと動くぞ」
女子陣がカレーをテーブルに並べてくれて、保はルイスライムをダイニングテーブルに移動させる。
「「いただきまーす」」
「どぞー」
全員でスプーンでカレーとお米を掬い、口へ運ぶ。
「「うまー!」」
激しく感動する保と歌乃。
「「「うまっ」」」
静に感動するルイ、那緒、詩衣。
「うん。まあ。いつも通りの出来だ。美味しい美味しい」
出来を確認して頷くルビー。
「ちょっと待ってくれ。ちょっと待てぇ」
「どーしたたもっちゃん。いきなり同席酒場」
「VTR止まってるね」
「ウインナーうますぎんか?」
「保好きだねぇ〜」
「まあ、でも、わかる」
全員納得した。
「カレーにも合う。でもカレーにも負けない。最強かこいつ」
テレビを見たり、テレビのことを話したり、脱線したり
みんなでワイワイしながら食べていると、あっという間にお皿が空になった。
「「ご馳走様でした!」」
また女子陣がわちゃわちゃと片付けをしていた。
「手伝いたい気は満々だけど、やっぱあのキラキラには入れんよね」
「わかる。オレも動きたい気はry」
ルビーがお風呂場へ行って、お風呂を作って
お風呂がお風呂を作っている間、6人でリビングでテレビを見てまったりした。
お風呂がお風呂ができたよーという合図を出してくれたので
「お風呂ターイム!」
とお風呂タイムになった。
「お兄ちゃんとたもっちゃんは後ねー」
「へいへい」
「んじゃ、じゃんけんで順番決めますぞー?」
「いいねぇ〜。負けないぞ?」
「ルビーこーゆーとき弱いからな」
「ぐっ…。いや、私が弱いんじゃなくて詩衣が強いんだよ。ま、先輩方には負けないから」
「私も。負けない」
「「じゃーんけーん」」
「「ぽんっ!」」
「いってきまーす」
詩衣、那緒、ルビー、歌乃の順番となった。
「あ」
と言ってルビーが詩衣の後を追いかけて行った。
「タオルこれね」
「ありがと」
「お。詩衣、また大きくなったか?」
そんな会話が漏れ聞こえる。
「麗しい会話だ」
「おい」
「はい。ごめんなさい」
ルビーが帰ってくる。
「ルビーちゃん。会話聞こえてたよー」
「おぉ。ごめんごめん」
「うちの変態が聞いてた」
「たもっちゃーん」
「いや、“聞こえた”だけよ?聞き耳立ててたわけじゃないから」
「どうだか」
しばらくすると詩衣がお風呂から上がってきた。
「お先いただきましたー」
「じゃ、那緒ちゃん、いってらっさーい」
「うん。いってきます」
その後、那緒がお風呂から上がり、ルビー、歌乃とお風呂に入った。
「んじゃー、たもっちゃんとお兄ちゃん。どっちが先?」
「オレでしょ」
保が手を挙げる。
「いいの?お兄ちゃん」
「別にいいよー」
ジト目で兄のルイを見るルビー。
「ん。2人で入ってきて」
「はい?」
「お兄ちゃん最悪入らなそうだし。今日ひさびさに大学行ったんだから汗かいてるだろうに」
「入るわ」
と静かにツッコむルイだったが
「2人で行ってきてー。うちのお風呂広いから全然行けるから」
「くっ…。こーゆーときお金持ちだから行けちゃうんだよなー」
「んじゃ、たもっちゃん、お兄ちゃんをよろしく」
「ほら行くぞ」
「スライムって水に浸かったら溶けるんじゃね?」
「大丈夫。転生してスライムでも、ちゃんと人間の姿あるから」
と言いながらスライムのルイをお風呂場まで連れて行く。
広い脱衣所兼洗面所。洗面台は横並びに2つもある。まるで高級レストランのトイレのように。
保が服を脱ぐ。そこで女子陣が全員部屋着になっていることを思い出し、上半身裸のままルイの部屋へ行く。
「ルビーちゃーん!」
とルイの部屋からルビーを呼ぶ保。
「なにー?」
「ルイの部屋着っていつものでいい感じー?」
「今日着てたTシャツは洗濯機に入れといてー」
「じゃーTシャツどーすればいー?」
ルビーは仕方ないと立ち上がり、ルイの部屋へ行く。
「わっ!上裸じゃん」
「あ、ごめんごめん」
「イケメンの下着物色する変態かと思ったわ」
「ねえ。変態キャラやめて?」
「Tシャツはこれ」
引き出しから1枚のTシャツをテキトーに取って保に渡す。
「さんきゅ」
「相変わらずいい体だね」
「えぇ〜そお?そんなまじまじ見ないでよぉ〜。ルビーちゃんこそ変態なんじゃ」
ルビーが保のお腹にパンチを繰り出す。保はその4つに割れた腹筋に力を入れる。
「んん〜。チッチッチッチ」
舌を鳴らしながら指を振る。
「甘いなぁ〜。こんな可愛いルビー姫のパンチが効くはずないっしょ?」
死ぬほどドヤ顔の保。
「くっ。はぁ〜…。わかったから。お風呂行ってきて」
「へい」
保が背中を向けた瞬間、ニヤッっと、死ぬほど悪い顔をしたルビーは
手を思い切りパーにして、それを保の背中に打ちつけた。パチンッ!
リビングで部屋着で寛ぐ歌乃、詩衣、那緒もその音に一瞬、廊下側を見る。
「いっ!」
「効いた?こんな可愛いルビー姫の攻撃効いた?」
「そ…れ…は…ズルいです」
「んじゃ、よろしくぅ〜」
ルンルンでリビングへ帰るルビー。保は背中の痛みに背を反らしながら
お風呂場へ行くと、まだ服を1枚も脱いでいないルイが
「どしたんそんないい姿勢で。背筋矯正でもされた?」
と言うので
「…まあ。そんなもん」
と答えた。そして
「なんで脱いでないん」
と聞いた。
「え。…めんどいから?」
呆れた答えである。しかし、こんなことルイと長いこと付き合っていれば当たり前となる。
まるでマネキンの服を取り替えるように保がルイのTシャツを脱がせる。
ぐーたらな生活を送っているものの、だらしない体ではないルイ。
そこも多少腹立たしいポイントである。パンツに手をかけた保は
「これ以上やるとなにか変な扉が開いてしまう可能性があるから、ここからは自分でやれ」
と自分のパンツを脱ぎにかかった。
「うん。さすがに下は自分で脱ぐよ。昼もそうだったじゃん」
「あぁ。たしかに」
パンツと下着のパンツも脱いで全裸になった2人はお風呂の扉を開く。
ムワッっとした蒸気が2人を襲う。
「うわっ」
その蒸気のすぐ後に女子陣のシャンプーやコンディショナーの香りだろう。女子特有のいい匂いが襲ってきた。
「あぁ。こっちなら襲われてもいい」
やはり若干変態要素がある保。
「どうせ洗うのもめんどいんだろ?洗ったるから座れ」
「おぉ。至れり尽くせり」
ルイがお風呂特有の真ん中に穴が開いているプラスチックのイスに座る。
シャワーでルイの綺麗なブロンドヘアーを濡らす。
保がタオルをお湯で濡らし、ボディソープを出して泡立てる。背中を洗う。
「はい。終わり」
「え。終わり?」
「それ以上は自分でやりなさい。その間頭洗ってやるから」
肩に乗せられたタオルを手に取り、自分で体を洗うルイ。
保は手にシャンプーを出し、両手に馴染ませてルイの髪を洗う。
「きったな。全然泡出ねぇじゃん」
「いつも通りかな」
「洗えよ」
「メンディー。あとお風呂キャンセル界隈、今若い子の間で流行ってるから」
「あぁ。聞いたことあるわ」
「その流行に乗ってるのだよ」
「嘘つけ」
結局、ルイの髪が長いこともあって、3回シャンプーをした。
そしてコンディショナーをつけて、湯船に浸かるルイ。
「さて。今度はオレの番」
お風呂特有のイスに座る保。
「なに。背中にタトゥー入れたんだ?」
「は?」
「ユニークなタトゥーだな。手形のタトゥーなんて」
「赤くなってる?」
「なってる」
「これはルイの妹のルビー様につけられたんですよ。こんなタトゥー入れるか」
体を洗い、ルイとは違う短髪の髪を洗い、保も湯船に浸かった。
一般家庭の長方形のお風呂ではなく、正方形に近いお風呂。2人くらいなら悠々と入れる。
「アヒルとかないん?」
「アヒル?…あぁ。ラバーダックのことね」
「ラバーダックっていうんだ?」
「ないけど。逆にあんの?」
「うちのお風呂は賑やかよー。昇(のぼる)がお風呂で遊ぶから」
「なるほどな」
そんななんでもない話をして、ルイのコンディショナーを洗い流し
洗面所でドライヤーで髪を乾かした。部屋着に着替えた2人はリビングへ行く。
「ヤバー!」
「声高ー!」
リビングはなにやら盛り上がっていた。
「なに盛り上がってんの」
「「アイジェリー」だよ!「アイジェリー」」
「あぁ。「アイジェリー」か」
ここで言われている「アイジェリー」とは「I want to be jellyfish」という
男性ボーカルなのに死ぬほど高音というグループ愛称である。全員で「アイジェリー」の誕生秘話だったり
人気に火をつけた曲の裏話、そして生歌披露を聞いて盛り上がった。
「ではでは…夜も更けてきましたところで」
ドロドロドロと聞こえてきそうな声で言うルビー。
「ホラー映画鑑賞会をしたいと思います」
「イエーイ」
「いぇーい」
意外と乗り気な保に、全然乗り気じゃない女子陣。
ここでルビーの性格が悪い部分が出た。ルイとホラー鑑賞会をして怖かったものを再生した。
「ルビーこれ」
こないだ見たじゃんと言おうとしていることを察してルイの口を塞ぐルビー。ホラー映画が始まり、終わる。
「おぉ〜。こっわ」
と言う保。ブルブル震え、顔面蒼白な歌乃、詩衣、那緒。
1度見て耐性はあるはずなのに多少怖がってしまったルビー。表情1つ変えないルイ。
「たもっちゃんホラー系大丈夫なんだ?」
「ん?んん〜。まあ、怖いけど、静(しずか)…あ、妹がさ
オレより怖がるから、なんか大丈夫になってもうた」
「そんなもんなの」
歌乃が言う。
「うんー。それ以外思い浮かばん」
「なんだよー。二次元とかなら意外とたもっちゃんみたいなのがホラー耐性なくて怖がって
うたちゃんみたいな子がホラー耐性あって怖がらないっていう展開なのに」
「ルビー二次元脳すぎ」
その後結局夜中の3時までホラー系の映像鑑賞会をした。
女子陣はルビーの部屋へ、保はルイの部屋へと移動した。