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みらーぼーる
1,394
#rmfu
Mona
115
【登場人物】
fu 誰もが恐れる冷酷な若き当主。rmへの片想いを拗らせ中。
rm 超天然な少年。fuが大好きだが、それが恋だとはまだ気づいていない。
syu お調子者エリート。ベッドの上では色気全開でリードする最強の攻め
kz 国中の令嬢から絶大な人気を誇る冷酷メガネ美男子。syuの前では最高のデレを見せる可愛い彼女
【賑やかな城下町】
rm「わあぁ……! fu様、見てください! お店がいっぱいです! 食べ物もすっごく美味しそう!」
目をキラキラさせて、今にも人混みに飛び込みそうになる
fu「おい、rm。はしゃぎすぎて迷子になるなよ」
人混みから守るように、さりげなくrmの斜め後ろを並んで歩く
rm「はい! ……あ、すみません!」
歩く拍子に、rmの手の甲がfuの手の甲に「ツン」と軽く触れ合う
fu「……っ!」
触れた瞬間、ビクッと身体を硬直させ、ポケットの中にパッと手を隠す冷酷な主人
…危ない。思わず、そのままその細い手を掴んで、自分のものにしてしまうところだった……!
付き合っていないという理性が働き、赤くなる顔を隠すようにそっぽを向く
rm「? fu様、どうしたんですか? お顔がちょっと赤いですよ?」
覗き込むように、並んで歩きながらfuの顔を見上げる
fu「なんでもない。……ほら、前を見て歩け」
数歩後ろを歩く側近
syu「ねえkz、見た? 今、手が当たっただけでfu様めちゃくちゃビビってたよ。付き合ってないからって、ウブすぎでしょ〜」
クスクス笑いながら、隣を歩くkzの手を男らしくギュッと握りしめる
kz「……声が大きい、syu。街中で私に触るなと言っているだろう」
フードを深く被り、冷酷なトーンで囁くが、syuの大きな手にしっかりと自分の指を絡めている
syu「いいじゃん。あんな風に、いつまでも手を繋げないでもどかしがってる奴らより、俺らの方が何百倍も健全でしょ?」
kz「……確かに、fu様のあの不器用さは見ていて胃が痛くなりますね。男なら、さっさと覚隔を決めて手を繋げばいいものを……」
ツンとした冷酷な表情のまま、syuに手を引かれて内心デレデレの彼女
【屋台】
モブ店主「はい、いらっしゃい! 綺麗な娘さん(rm)だねぇ、これ、おまけで一個あげるよ!」
rmにリンゴ飴を差し出す
rm「わあ、ありがとうございます! おじさん優しい!」
そういいりんご飴を受け取った
ゴゴゴゴゴと、周囲の空気が凍りつくほどの殺気をrmの後ろからfuが発していた
fu「おい。この店のリンゴ飴を全部買い占めてやる。だから二度と、私の身代わりに気安く話しかけるな」
ガシッとrmの前に割り込み、店主を蛇のような冷酷な瞳で睨みつける
ドン、と金貨の袋を叩きつける
rm「ふぇ? fu様、リンゴ飴こんなにいっぱいどうするんですか? 私、一人じゃ食べきれません……」
両手いっぱいのリンゴ飴を抱えて首を傾げる
fu「……私が半分食べてやる。だから、他の男から物を貰うな。分かったか」
rmの隣に並び直し、少し歩幅を合わせながら不器用そうに呟く
rm「? はい! fu様が一緒に食べてくれるなら、すっごく嬉しいです!」
やっぱり1ミリもfuの恋心には気づいていないけれど、一歩近づいて並んで歩く
【屋台から少し離れた場所】
ものすごい突風が路地裏から通った
kz「っ……!?」
風にあおられ、深く被っていたフードがバサリと脱げてしまう
A「え……? 嘘、信じられない。あの完璧な美貌、鋭い眼鏡の奥の冷徹な瞳……もしかして、国子中の憧れの的、kz様!」
B「本当だ! 本物のkz様だぞ!! おい、みんな集まれ!!」
ガヤガヤガヤ!!!
モブ令嬢たち「きゃあああ!! kz様ー!! サインください!! 握手してください!!」
kz「……っ、静粛に。私は今、公務の途中だ。下がれ」
いつもの冷静沈着な冷酷ボイスで一喝するが、あまりの熱狂ぶりに身動きが取れず、内心で冷や汗を流す
rm「わぁ、凄い人ですね! kzさん、まるでアイドルみたいです! 格好いいなぁ!」
キラキラした瞳で群衆を見つめている
……頼むから、そんな憧れた目で他の男を見るな、rm……!付き合っていないからこそ、小さなことにも激しく嫉妬して心の中で悶絶するfu様
モブ令嬢「kz様ぁ! お隣にいるそのお調子者そうな男の人は誰ですか? 邪魔です!」
kz「……っ、彼(syu)は私の——」
するとkzの後ろにいたはずのsyuが一歩前に出て、kzを自分の広い背中の後ろにガシッと隠す
syu「おーっと、そこまで! 街のお嬢さん方、俺の可愛い彼女……じゃなくて、国宝級のkz様に気安く近づきすぎ!」
その瞳は絶対にkzを渡さないという強い『オスの独占欲』で満ちていた
驚く群衆の隙を突き、kzの細い手首を男らしく力強く握りしめる
syu「fu様、rmくん、悪いけど先にお屋敷戻ってて! ほら行くぞ、kz!」
kz「っ……! あ、ああ……!」
男前すぎるsyuのリードに心臓が跳ね上がり、冷酷な仮面が完全に剥がれ落ちて、真っ赤な顔でsyuに引かれるまま走り出した
fu「……あのバカどもめ、主人を置いて逃げおったな」
呆然としながらも、怒りの矛先を側近に向ける
rm「ふふ、syuさん、すっごく格好よかったですね! kzさんの手をギュッて引いて、王子様みたいでした!」
fu「……っ(胸がズキッと痛む)」
……私だって、本当は……お前をあんな風に、強引に連れ去ってしまいたいのに……!
【屋敷のsyuの部屋】
syu「ふぅー……。やっと2人きりになれた。……おいで、kz」
ドアの鍵を閉めベッドに腰掛け、両腕を広げて微笑む
kz「……っ、syu。街でのあれは、本当に心臓に悪かった……」
まだ顔を真っ赤にしたまま、頼るようにsyuの元へ歩み寄る
歩み寄ってきたkzの腰を強引に抱き寄せ、自分の膝の上にすっぽりと座らせる
kz「ひゃっ……!? し、syu……?」
不意打ちの密着にトロンとした瞳で見上げる
syu「街のお嬢さんたちに囲まれてるkzを見て、俺、マジで気が気じゃなかったんだから。あんなに綺麗な顔、俺以外に見せたくないのに」
意地悪っぽく笑いながら、kzの眼鏡をそっと外してサイドテーブルに置く
kz「眼鏡を外すな、お前の顔がぼやける……。……でも、お前が助けに来てくれた時、本当は、すっごく嬉しかった……」
恥ずかしそうにsyuの首に細い腕を絡める
syu「〜〜っ、何それ。そんな可愛いこと言うなら、もう容赦なく甘やかしちゃうよ?」
抵抗する隙も与えず、kzの薄い唇に優しく、だけど深く、何度もキスを重ねる
kz「ん、ぅ……ふあ……っ……しゅ、う……」
キスの熱さにすっかり翻弄され、kzの口から熱い吐息が漏れる。シーツを掴む手が小さく震えていた
syu「ん……ぷは。……ねえ、kz。今日の夜はもう、fu様の会議なんてサボっちゃお? このまま朝まで、俺のことだけ見ててよ」
kz「……バカ。fu様に怒られるだろ……。でも、お前がどうしてもって言うなら……少しだけ、付き合ってやっても、いい……」
すっかりとろけた顔で、syuのシャツの胸元をぎゅっと握りしめておねだりする
この二人を止められるものは誰もいなかった
【syuの自室の前】
rm「あ、fu様! さっき買ったリンゴ飴、syuさんたちにもお裾分けしようと思ったんですけど、ここ、ドアが閉まっていて」
お盆を持ったまま、閉まり切ったドアに近づく
fu「おい、rm。勝手に近くによるな」
すると部屋の中から甘い二人の声が聞こえた
kz「やだぁ♡、しゅ…う、やだ、とえて、イっちゃうイっちゃうからぁ」
syu「kzは、かわいいね、おれもそろそろ」
部屋の中から、2人の幸せそうな甘い声が重なって聞こえてくる
fu「なっ……!!!!」
あまりにも直球な愛情表現を目の当たりにし顔が熱くなったfuは、大慌てでrmの耳を自分の手でそっと覆う
rm「ふぇっ!? fu様、いきなり耳を隠さないでください! 何も聞こえません!」
そういい、嫌そうに俺を見た
fu「rm、聞くな!! これは……その、2人の大切な時間だ!! とにかく、そう簡単に覗き見ていいものではない……っ!!」
心臓が大きく鳴るのを感じるfu様
rm「えぇー? でも、出かけた時のsyuさんとkzさん、すっごく仲良しでしたよ? まるで絵本に出てくる王子さまとお姫さまみたいでした!」
fu「……あいつら、本当に遠慮がないな……」
自分の腕の中に収まるrmの存在を意識し、2人のような関係を羨ましく思う片想い主人
rm「fu様……? なんだかfu様の手、すっごく温かいです。心臓の音も、トクトクって聞こえますよ?」
fu「……っ。……rm、もう行くぞ。リンゴ飴は私たちが全部食べる」
これ以上ここにいたら自分の顔の赤さがバレてしまうと判断し、rmを促して自分の部屋へと戻るのだった
次回=♡300
コメント
4件

スッゴイニヤケマシタ!語彙力ないんですが、かわいいアンドかっこいいの連発で瀕死です( ´艸`)
読了しました!第8話、めちゃくちゃ楽しかったです! fu様、手が当たっただけでビクついて隠すとかどんだけ初心なんだ…!「他の男から物を貰うな」ってリンゴ飴買い占めるとこ、独占欲全開で最高でしたね。rmくんは全然気づいてないのがまたもどかしくて可愛い。 一方syu×kzはもう堂々と甘々で、屋台からの逃亡劇→ベッド直行の流れがエリート過ぎて笑いました。しかもその声をrmに聞かせまいと耳塞ぐfu様の慌てっぷり…!不器用な恋する当主、応援したくなります!