「んっーー、面白かったですね」
腕を空に向け、背筋を伸ばし、映画館から出ながらそう言ってきた
「ネ、おんりーチャンあの映画館見たかったの?」
「いや、…見たかったというか、スマホで流行ってる映画を調べたら、上位にあの映画が出てきたので、あらすじ見てみたら、ちょっと見てみたいなぁって思っただけで、」
「そっか、じゃぁ…見れて良かったね」
「はい」
その時ちょうど俺達の横を30代ほどの女性が通った、その時数字は0だった…きっと、今日どこかで亡くなってしまうのだろう
年齢的に事故?それとも自殺?まぁ…どれもどうしようにもないことだけど
「もしかして、さっきの女性寿命が0だったんですか?」
「えっ、どうして、…」
「なんとなくです、ぼんさんの表情があの女性を見たときの目が違ったので」
そう言って、目を細めて笑ってくれた。良く見てるなぁ
「助けますか?あの女性の年齢的に自殺とか事故ですね?自分が危ないときに時間を止めましょうか?」
軽々おんりーチャンがそう言ってきた
「いや、いいよ…そんなことしなくて」
昔からそういうことをしているからおんりーチャンの寿命が短いだなぁ、
後、こんなことでいちいち許可を出していたら、卒業までどころか、半年も持たないよ
「じゃぁ、帰りましょっか♪」
「そうだね」
「楽しかったですよ?」
「俺も、ありがとうね」
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