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時は荒れて行く

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時は荒れて行く

30 - デート2

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2023年11月08日

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「んっーー、面白かったですね」

腕を空に向け、背筋を伸ばし、映画館から出ながらそう言ってきた

「ネ、おんりーチャンあの映画館見たかったの?」

「いや、…見たかったというか、スマホで流行ってる映画を調べたら、上位にあの映画が出てきたので、あらすじ見てみたら、ちょっと見てみたいなぁって思っただけで、」

「そっか、じゃぁ…見れて良かったね」

「はい」

その時ちょうど俺達の横を30代ほどの女性が通った、その時数字は0だった…きっと、今日どこかで亡くなってしまうのだろう

年齢的に事故?それとも自殺?まぁ…どれもどうしようにもないことだけど

「もしかして、さっきの女性寿命が0だったんですか?」

「えっ、どうして、…」

「なんとなくです、ぼんさんの表情があの女性を見たときの目が違ったので」

そう言って、目を細めて笑ってくれた。良く見てるなぁ

「助けますか?あの女性の年齢的に自殺とか事故ですね?自分が危ないときに時間を止めましょうか?」

軽々おんりーチャンがそう言ってきた

「いや、いいよ…そんなことしなくて」

昔からそういうことをしているからおんりーチャンの寿命が短いだなぁ、

後、こんなことでいちいち許可を出していたら、卒業までどころか、半年も持たないよ

「じゃぁ、帰りましょっか♪」

「そうだね」

「楽しかったですよ?」

「俺も、ありがとうね」

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