ピッピッピ…
機械の単調な音が病室に響く。点滴の針が刺さった腕を見つめながら、私はため息をついた。
窓の外では秋の陽射しが淡く光を投げかけ、遠くで楽しそうな子供たちの声が聞こえる。
『鬼さんこちらー!!』
『きゃ〜!』
『じゃんけんぽい!』
『今日なにする〜?』
『あはは!w』 『ありがとー!!』
私はかすかに聞こえる子供たちが放課後、楽しそうに遊ぶ声を聞き、羨ましさと切なさが胸に押し寄せた。あんな風に元気に遊べたら、どれだけ楽しかっただろう。
「いいな、私も強く生まれてたら、みんなとあんな風に遊べたのかな…」
幼い頃から持病があり、病弱だったのでほとんどの時間を病院で過ごしてきた。私には、運動会や校外学習なんて遠い夢物語。私は今日も一人、ベッドに横たわりながら、外の世界をただ見つめるだけだ。
「あーあ、窓から外を見るのも飽きちゃったな」
私はそうつぶやき、手元に置いてあったスケッチブックを手に取った。唯一、私が自由に感じられる時間は、絵を描いている時だった。外には出られないけど、絵の中ではどこへでも行ける。山の向こうや広い海、翼を広げた鳥…。描くたびに、自分がその世界の中で自由に飛び回っているような気がした。
「もし、この絵みたいな強い大きな翼があったら、私も自由になれたんじゃないかって…」
「私も強くなりたいな…」
でも現実は、いつもベットの上で過ごす毎日。小学校なんて年に数回行ける程度。だから友達なんて居ないし、お見舞い来てくれる友達なんて居ない。私の友達はスケッチブックとクレヨンだけみたいなものだった。
そんな生活を続けてきた私も、春から中学2年生。中学1年生は、相変わらず体が弱く入学式も行けなかったし、登校も一度も出来なかった。
でも、今年からはお医者さんが外に出る日を増やしても良い。と言ってくれたのだ。
毎日、学校に行けるかどうかも分からないし、校外学習や運動会にも参加出来ないかもしれない。
お友達が出来ても放課後、遊べるかどうかも分からない。自分が皆みたいに「普通」に生きることは、きっと出来ないのだろう。
それでも、私は諦めきれなかった。どこかで、強くなりたいと願っている自分がいる。普通の女の子のように、自由に外で走り回りたい――そんな夢を見るたびに、胸が締め付けられる。
そして、いつか自分が変わる日が来るんじゃないか、と淡い希望を抱きながら、またスケッチブックを開く。
profile___
名前: 花羽〇〇
年齢:14歳(中2)
特技:絵を描く事。
憧れの人: マイキー君
特徴: 持病で体が小さく弱い。入院経験あり。
所属チーム: 東卍(見習い)
目標: 強くなること。
◎ 絵を描く,
✘ 運動,病院
△◎ コミニケーション,学校,笑顔,勉強,
おまけ:〇〇の描いた夢の絵のイメージ⇩
❀フォロワー様100人記念作品❀
題名:弱さの色で描く小さな翼_
サブ名:〜友情と努力の色を添えて〜
#東京リベンジャーズ #東卍
#夢小説 #特訓 #ノベル
Next___.
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