テラーノベル
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「何に驚いてるの?」
…まるで、俺がmtwに『ご主人様』と呼ばれるのが当たり前かのような顔をして未だに驚いて動けなくなっている俺を見つめるupさん
「…え、だから….ご主人様って…?」
うん、本当にご主人様って何…俺こいつの主人なの?いつそうなった?
「iemnが呼び出したんでしょ?」
服のポケットに入っていたであろう黒い高級感溢れるペンを手の上で遊ばせながらupさんが言ってくる。
呼び出した?…..もしかして…
「ほら、ご主人様言ったじゃん?『天使でも悪魔でもいいから助けてくれ〜っ!!』ってさ」
そう言い、ニコニコしながらこちらを見るmtw…やっぱりあの時か…というか、あんなんで呼び出した判定になるのって、こいつ本当にガバガバだな…
「魔法陣とか…そういうの書くんじゃないんですか?」
…少なくとも、俺は悪魔?(まあ、天使でもいいけど)を呼び出すって、そういう事だと思っていたんだが…
「そんなのは、そうすると少しかっこよく見えるからアニメとかだと、そういう風にされてるだけだよ」
そんなことを言いながらビュンビュンとすごい速度で指の間を通して回していたペンを壁のテキトーな所に投げて突き刺すupさん。
…なんか、それを言われて俺の男心が一瞬で粉々になった気がする。別にそれに強いこだわりをもっていた訳では無いが、そうであった方がなんとなく嬉しい気がしていたからだ
「…一応、mtwが悪魔だと仮定しての話だけど。ここでは悪魔を味方につけるには、基本的に契約、って形しかなくてね。ま、言っても悪魔なんて全然言う事聞かないから誰も契約なんてしないけど。」
「その契約は、人が、それぞれの悪魔に対応する言葉を言った時、まず悪魔がこちらの存在に気づく。そこから契約が成立するかはその悪魔の気分って感じかな」
upさんはそう言い、mtwと俺の方を見る
「…契約できてるか確かめる術はないけどさ、ご主人様って呼ぶってことは多分契約したんじゃないかな。そこのmtwってやつと」
「…そっか〜」なんて言いながら俺も椅子の背もたれに体重を預ける。
…自分の話をされているというのにこの期に及んでmtwは興味無さそうに外を見つめている。
「…説明も、聞きたいことも終わったから〜…あれ、あと何するんだっけ〜」
俺が窓の外を眺めているmtwを見つめていると、そんなことをupさんが言い出す。
さっきまで結構真面目(?)な雰囲気だったのに、一瞬でぶち壊された。…その呑気な声で
「…っあ!!思い出した〜!とりあえず、iemnとmtwは今日は私たちの任務に同行させて〜…見学会?みたいな感じ?」
思い出した!とか言うからまたピシッとキメてくれるのかと思っていた俺が馬鹿だったようだ。…やっぱりここは案外緩いのかもしれない…
「え〜、それってmtwたちにも戦わせるの〜?」
ここで久しぶりにmtwが口を開く。その声に特に感情はみられず、たんたんとその言葉を言っているだけのようだった。
「戦いたければ別に止めはしないよ〜?」
かる〜くそんな返しをしながらupさんは席を立つ。すると、着いてこいと言っているようにちょいちょいと手招きをし、ここの部屋の扉を開ける
────────────コツ…コツ…
静かな廊下に響くのはupさんの履いているちょっとかっこいい靴が床に着く音。
あの部屋を出てから既に数分この廊下を歩き続けているが、人となんてほとんどすれ違わなかった。
ここは7区…つまり凄い都市らしいのだが、案外人は少ないのだろうか?
「ここ、ほら入って」
そんなことを考えていると先頭を歩いていたupさんが立ち止まり、その横にあった扉を開く。
言われるがままにその部屋に入ると、そこは2人用のベッドと机、あと…洋服を掛ける用のなんか(?)が置いてある、質素な部屋だった。
「やった〜!!ベッドじゃ〜ん!」
それを見た瞬間、俺の後ろを歩いていたmtwが前に飛び出てきたかと思えば、2段ベッドの上の段へ意気揚々と飛び込んでいく。
その様子を見てupさんは一瞬呆れたような顔をしながら、俺も部屋の中に入れる。
「ここは子供の遊び部屋じゃないんだけどね〜」
mtwに対してそんなことを言いながらupさんは洋服掛けに掛けてある一着の服を俺に渡してくる。
「…これは?」
「それ、ここの隊服だから〜」
渡すと言っても、丁寧にではなく、思いっきり投げてきたわけだが…
その渡された服をどうすればいいのか分からず俺がボーっとしているとupさんがまたもや呆れたように言う
「だからさ〜、今日見学会って言ったじゃ〜ん、それ着るんだよ、今」
まるで、今から行くぞと言わんばかりの言い方で言ってくるupさん….まさか…ね
「まさか、今から行くんですか?」
「当たり前でしょ〜、逆にいつ行くの」
即答だ。もう本当に、迷いがないというか。少しは休憩なんて今言ったら確実にupさんに『なんやねんお前』ぐらい普通に言われてしまう。
…というかなぜ少し訛ってるんだよ…
「え〜…いいな〜!mtwの無いの〜?」
その様子を見ながら不満そうなmtw…確かにmtwだけ無いのは少し可哀想だと思ってしまう…いや、そんなことないかも
「悪魔用の隊服なんてないんでね、悪魔は人より頑丈だから、頑張れ〜」
いつも通り軽くあしらわれるmtw…そんなことをしながらupさんはどこかに連絡をとっている
「は〜い、2人とも行くよ〜」
その連絡が終わったかと思えば、俺たちの方を振り向き、急かしてくる。…俺まだ上半身しか着替えられてないんだけど(連絡しているときに、見られないように着替えた)
…え、upさんって女だよね….どう見ても。
詰んだわ俺….もうupさん先に行っててくれ…本当に…
コメント
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やめて!!いえもんさんの厨二病ライフはもうゼロよ!!(某ネタ)
upさぁぁぁん!!!!!!大好き好き💖
iemnの着替えシーンのイラスト期待してるからなあっすー!!