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『勇者召喚』って言葉を聞いたことがあると思うんだけど、実はあれ、本来なら異世界人を呼ぶための方法じゃないんだよねぇ~。
あぁ、もちろん今はちゃんとした意味で使われているよ? それはそうとさっきの話に戻るけど、『勇者召喚』は本来の意味である『魔王を倒すために異世界から人間を呼び出す儀式』に使われる手段では無いらしい。
じゃあ戦争が起きる前に防げばいいじゃん!ってことで作られたシステム。
実はこれが一番難しい設定だったりする。
例えば1万年後に滅亡しそうな星があったとする。そしてそれを救えるとしたらどうするか? 普通なら救世主を送り込んで助けてもらうけど、そもそも星の寿命なんて誰も分からないわけだから救世主が到着する前に滅んじゃうかもしれない。そこで救世主の代わりに地球上の全人類の中から無作為に選ばれた人間が送られることになる。
ただし選ばれた人間は死ぬことが確定しており、もし仮に生き延びても精神が崩壊していて使い物にならない。
さすがにこれでは困るということで、神様的な人から加護が与えられ、地球人としては破格の能力を手にして戦うことができるようになる。
そして戦い方を学びながら旅をして、最終的に辿り着いた先で魔王を倒し、平和を取り戻すという筋書きになる。
こうすることで地球の人間を戦力にして戦わせることができ、しかも救世主が来るまで耐え抜くだけの最低限の強さを手に入れることもできる。
つまり「勇者」とは「救世主の代わりを務める人」ということになる。
※ただしこれには例外があって、救世主が何らかの事情で現れず、世界そのものが滅んでしまう可能性がある場合のみ、例外的に異世界召喚が行われることがある。
また、異世界人の中には異世界召喚されて初めて自分の意思で行動できる者もいる。
・異世界人は皆、必ず『異能』と呼ばれる特殊な能力を持っている(例:炎を出すとか空を飛べるとか)
・異世界人はそれぞれ別の世界に呼ばれているため、基本的に元の世界では死亡扱いになっていることが多い。
・異能の強さによってS~Eまでのランク分けが行われている。
・異世界人と異世界召喚について知っている人が少ない(そもそも召喚自体あまり知られていない)
・異界からの侵略者が現れてもそれを倒せるだけの戦力がないので対抗手段がなく結局滅ぶ可能性がある
・異世界人は魔力が高く身体能力も高いため戦闘職が多い
・そのため争いの原因になりやすい
・もし異世界人同士で争えば異世界人も死ぬし他の種族にも被害が出る可能性あり
・また、異世界人同士の諍いで国同士の戦いになる可能性もある
・よって、異世界人による他種族への侵略行為を防ぐ必要がある
・そのために、異世界人には他の世界に行くことを禁ずる
・違反した場合は処罰される
・違反者は厳罰に処す
※ただし罰則を受ける前に自殺した場合、異世界人自身の判断による行動なので罪にはならないものとする 以上のことを踏まえた上で、以下の条項をよく読んで署名するように
・異世界人に対する扱いに関する条文 1、異世界人に対し不当な差別的待遇をしてはいけない 2、異世界人を奴隷として扱うことは許さない 3、異世界人を虐げる者には厳しい刑罰を与える 4、異世界人の人権を尊重しなければならない 5、異世界人を誘拐することは許されない 6、異世界人に対して暴行などの危害を加えることを固く禁じる 7、異世界人から金銭を巻き上げる行為は認められない 8、異世界人に過度の労働を課すことを禁止する 9、異世界人はあらゆる法律に従う義務を負う 10、異世界人と接触する際は必ず許可を取ること 11、異世界人による犯罪行為が発生した場合はその国の責任となる 12、異世界人による事件や事故が発生した際は国に報告すること 13、異界門の使用には管理者の許可が必要 14、管理区域以外の場所での異界門の発動を禁じる 15、異界門を使用する際は必ず事前に連絡を入れる 16、使用の際は必ず異世界人の同意を得ること 17、召喚の際に発生した問題に関して国は責任を取らない 18、国が認めた場合に限り異界門の使用者を処罰することができる 19、異世界人の誘拐、監禁が発覚した場合は厳罰とする 20、異世界人の拉致または殺害が行われた場合には犯人に対して極刑を求めるものとする 21、異界門を管理する者は異世界人との信頼関係を常に構築し続けることが求められる 22、異界門の管理区域内で発生した問題は国の法の下に解決される 23、異世界人の保護及び教育に関しては国が責任を負うものとし、保護者の判断に委ねられる 24、異世界人が成人を迎える際には親権者からの承認を得なければならない 25、異世界人が望めば帰還を可能とする 26、異世界人が望まないのであれば元の世界に戻れないようにする 27、異世界人が死亡してしまった場合でも元の世界に戻すことはできない 28、異世界人が死亡する原因となった病気については全て国が負担する 29、異世界人が死亡した際の葬式は家族葬とし、関係者以外には知らせてはならない 30、異世界人が死亡してから七日以内に火葬しなければならない 31、異世界人が埋葬されてから一年以内の墓標の確認を行う必要がある
32、異世界人が亡くなった際の葬儀について親族の意見を聞くこと 33、異世界人は国のために戦う義務が生じる場合があることを理解させること 34、国は異世界人に対して生活支援金を支払うことを約束する