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テオside
会った当時に気に入ったと気に入られた…。
どこが気に入ったのか分からないままワイルドゾーンへと赴く。
入ったとこはカエンジシの縄張りだった用で……。
テオ『…良いねぇ、ゾクゾクするッ!!』
俺はミロカロスを出し
ハイドロポンプやなみのりを繰り出し一帯を鎮めた。
チクッと痛んだ。横腹にかえんほうしゃを掠めたから軽度のやけどでも負ったんだろう。
テオ『ミロカロス、ありがとう。戻っていいよ。』
ミロカロスをボールに戻しさぁ帰ろうとした瞬間気が緩んでいたんだろう、残党に気が付かなかったのは……。
目が覚めたら路地裏だった。
あぁ、そうか…気を抜いた結果…カエンジシの残党にやられたんだ……。
人間って倒れるまでに何とか持ちこたえるって言うしな……。
腹部に切り傷、肩には噛まれた跡、オマケには首元まで噛み傷、良く生きれてるなぁと他人事な俺は更に救いようが無い。
裂かれた腹はダラダラと血が出る。肩と首も……。
あー、ヤバいかもなぁ……。
スマホロト……あぁ、さっきので壊れてる……。
助けも呼べない、詰んだ。
今日に限ってメインポケモンがミロカロスだけって…ついてないなぁ。
腹部を抑えながら少しでも流れる血を塞ごうとするが……溢れる血は収まらない。
こんな時カラスバが居たらアホンダラぁって怒るんだろうなぁ……。
「テオッ!!」
空耳か死ぬ間際に好きな人の声が聞こえるってばーちゃん言ってたなぁ……。
でも、最後に聞ける声が好きな人なら申し分無いなぁ……。
俺はそのまま目を閉じた。
スっと目を開けば……
ここ、どこ?
キョロキョロ首だけ回して……。
ふと腰に巻いたポケモンボールが無いことに気付く。
起き上がろうとすると腹部が痛む。
テオ『…俺のポケモンは何処だ?』
俺の事はいい、ただ大切にしているポケモンが無事でなければならない。
ゾワッとポケモン間違いないことに恐怖心を覚え探し出そうとするとガチャんと手には手錠がかかっている。
テオ『ふざっけんな!』
手首に付いた手錠を何とか外そうとガチガチャするが手首を傷付けるだけだった。
それから数十分後
カラスバ「ただいまぁ、良い子にしとったか?」
テオ『巫山戯んなッ!やってる事犯罪だろうがッ!!』
その一声にカラスバは溜息を付いて
カラスバ「そうやなァ、普通なら犯罪やわ。監禁?軟禁?らしいわなァ。でもな俺は保護しただけさかい。それに問題あるか?」
テオ『それでも俺が監禁や軟禁されたって言ったら?』
カラスバ「ははっ。よう言うわ、スマホロトダメになってんのに?」
そうだった。助けを呼べない……。
サァーっと顔が白くなる。
カラスバ「それでお前さんは現状把握、してないやな?」
テオ『何が言いたい。』
カラスバ「まだ分からん?俺の知ってるテオは頭の回転が早いのに…何や、今回は随分回転遅いんやな。」
一々文句しか言えねぇのかよ……。
テオ『取り敢えず、俺のポケモンを渡せ、それからこの手錠も外してもらおうか。』
カラスバは溜息をつきながら
カラスバ「分かってないようやから話すけど、お前を保護したのも、世話してやったんもサビ組やで、命の恩人に対してそない言い方ないやろ、何や、お前さんが傷付いてるの見ても放置しとったら良かったんか?あ?」
ゾクッ
カラスバは怒っている、俺に対して…。
それに現状不利なのは俺だ。
ポケモンも居ない、両手は手錠を掛けられていて使えない。
テオ『……、ごめん。俺を処置してくれたのと、ワイルドゾーンから助けてくれた事、助かった。だから、俺のポケモン達を返してくれないか?無事かどうかが知りたい。』
カラスバ「安心せぇ、ポケモン達はちゃあんと俺の管理の下回復もして無事や、ただな俺はお前に怒ってんねや。」
テオ『…血を流してこの街を汚したからか?』
カラスバ「はぁー、ホンマになぁんも伝わって無かったんやなぁ、俺はこない気持ち伝えてたはずなんやけど……まぁ、ええわ。」
カラスバはそのまま俺の身体に跨って
カラスバ「我慢してきた分、ちゃあんと分からせてあげないかんな。」