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紗奈の話が終わったあと、部屋の中はしばらく静かだった。陽葵はただ紗奈を見ていた。

小学校のいじめ。

中学校での家庭のこと。

紗奈がどれだけの時間を一人で耐えてきたのか。

それを想像しただけで、胸の奥がぎゅっと痛くなる。

そして同時に、強い感情が込み上げてきた。

どうして、俺はいなかったんだ。

もしあの時引っ越さなければ。

もしそばにいれば。

紗奈は、こんな思いをしなくて済んだかもしれない。

陽葵は拳を強く握った。

悲しさと、悔しさと、そして、怒り。

その怒りの矛先は、澪だった。

紗奈をここまで追い詰めた人間。

陽葵は静かに言った。

「紗奈」

紗奈が顔を上げる。

「もう無理させない」

陽葵の声は落ち着いていたけれど、

どこか強い決意がこもっていた。

「今度は俺が助けるばん」

その夜、陽葵はあまり眠れなかった。



次の日

陽葵は久々に学校へ向かった。

教室に入ると、クラスの空気が少しざわつく。

澪もそこにいた。

陽葵はまっすぐ澪の前まで歩いていく。

「澪」

澪は少し驚いた顔をする。

「……なに?」

陽葵はスマホを取り出した。

「これ、見ろ」

そこには動画や写真がいくつも映っていた。

教科書を隠している場面。

紗奈に濡れ衣を着せている場面。

そして、あの花瓶のときの映像。

今まで陽葵が少しずつ集めていた証拠だった。

澪の表情が一瞬固まる。

「……なによこれ」

陽葵の目は冷たかった。

「全部、お前がやったことだ」

周りのクラスメイトたちも静かに見ている。

澪は強がるように笑った。

「は?そんなの、」

「言い訳するな」

陽葵の声が教室に響く。

いつもの明るい陽葵とは違う。

低くて、怒りを押し殺した声だった。

「紗奈に二度と近づくな」

「もしまた何かしたら」

陽葵は澪をまっすぐ見た。

「どうなるか、分かるよね?」

澪は何も言えなくなった。

そのあと、その証拠は先生にも渡された。

そして澪がしていたことは、 学校中に知られることになった。

結果として、 澪は学校を辞めさせられることになった。

その頃、紗奈は…

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