テラーノベル
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桃→『』
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あの夜から数日。
ぬいぐるみは相変わらずリビングの棚に飾られ、何も知らないないくんはいつもの生活を送っていた。
けれど、画面の向こうで俺は静かに次の作戦を練っていた。
狙うのは、“信頼”。
ないくんが以前、まろにだけこっそり話していた夢や過去の悩み。
それを、俺は監視カメラから拾った会話で知っていた。
この情報を「偶然知ったふり」をして本人に伝えれば、
“彼氏が口を滑らせた”と誤解させられる!そんな計画だった。
ないくんの家に遊びに来た当日。
「この前さ…⸺夢のこと聞いたんだけど、いいと思うよ!」
突然りうらが笑顔で切り出した。
『え、なんで知ってるの?』
「えー?なんとなく、っていうか…ほら、まろってつい話しちゃうタイプだし」
わざとらしく肩をすくめるりうら。
ないくんの表情に一瞬の影が落ちたが、その場で否定もせず、曖昧に笑って別れた。
夜。
ないこはキッチンで料理をしていたが、どこか元気がない。
その様子に俺は眉をひそめた。
「…どうしたん?」
『今日さ、りうらが俺の夢のこと知ってて。まろが話したのかなって』
まろは一瞬、何を言われているのかわからなかった。
「そんなわけないやろ、俺は誰にも言っとらん」
『でも….』
「俺がそんなこと言うはずないやろ」
『…ごめん、そうだよね』
「またなんかあったら言ってな」
そのまま抱きしめられ、首筋に軽くキスが落とされた。
不安はすぐに甘さに溶けていく。
りうらが期待していた“疑念”は、逆に二人の距離を縮めるきっかけになってしまった。
モニター越しにそのやり取りを見ていた俺は、机を強く叩いた。
「また失敗!!どうしてあんな 簡単に信じられるわけ?」
「いいし、次はもっと感情を揺さぶる…嫉妬じゃなくて、恐怖を使う」
画面の中では、まろがないくんの髪を撫でながら笑っていた。
その笑顔が、俺には酷く癪に障った。
NEXT500♡
みなさん沢山の♡ありがとうございます😭
モチベにも繋がるのでこれからも、ましゅまろをよろしくお願いします。
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