どうも皆様、サカナです
ギリギリ12時過ぎてしまいましたが、本日は3.11、東日本大震災ですね…このことがどうか忘れ去られないことをお祈りしております
そして普通に1ヶ月くらい空いててごめんなさい、 何度書いても下書きと没が増えるばかりで、完全にスランプです
しばらくは習作としてちまちま書きますね…感を取り戻さねばなりません…
リクエスト遅れて、本当にすみません😭
この日にアホなネタをぶっ込むのはいかがかと思いますが、とりあえず百合ソナチをば
ド下手になりすぎててビビると思います
⚠️旧国、百合、キャラ崩壊⚠️
私には幼馴染がいる。
名前はナチス。 私はナチと呼んでいる。
ナチは同年代と比べても小柄でとても可愛らしい顔立ちをしているが、大きな野望に向かって限りない努力ができる子だ。
彼女は素晴らしくカリスマ性に長け、風紀委員会の委員長として生徒たちを引っ張り、生徒会を潰すために日々精進している。
私もその生徒会メンバーの一員ではあるものの、正直内申点を上げるためだけに入っているのでどうでもいい。
会長のアメリカや書記のイギリス、会計のフランスなんかは負けず嫌いなタチであるから、逆に風紀委員会を潰してやろうと画策しているらしいけれど。
私にとっては関係ないことだ。
努力家でこの学園を引っ張っているナチ。
生徒たちからはきっと、アメカスと同じくらい尊敬されていることだろう。
どちらに着くかと派閥までできているし、風紀委員会はナチ以外も有能な生徒が所属している。
どちらが勝とうと私には関係ない。
でも、個人的にはアメリカたちの情けない顔が見たいので、ナチ側につくことも多々あった。
真っ向から対決している生徒会と風紀委員会の副会長と委員長であったとしても、その前に私たちは幼馴染なのだ。
「〜として、この結論に至った。我々風紀委員会は、今後とも張り切って活動を続ける所存だ。しかし…生徒の諸君には更なる意識改革を求めたい!否、生徒だけではなく、先生方にもお聞きしたい!今のままで、我々は本当に良いのかと!」
本日は学期末集会。
現在は委員会活動報告の途中で、ナチが演説を繰り広げている最中だった。
クールビューティーと評されるナチだが、その演説は実に熱血的だ。
懸命な身振り手振りと愛らしい顔の表情筋を百点満点に使いこなし、時には嘆かわしそうに、時には強い意志を見せ、ぱっと笑った顔とのギャップにぐいっと引き込まれる。
感情の籠り切った演説と熱烈な言葉は、聞いている者皆を震撼させ、深く脳裏に刻まれるだろう。
「今一度、生活を見直していただきたい。我々の本分は学業だ。部活、委員会、日常生活、様々な面でお疲れなことだろう…いちいち注意する我々の前でのみ良い格好をすれば良い、その気持ちはよく分かる。だが、社会への一歩目に必要なものは誠実な態度!真面目な“格好”ができるのは一時的だ。いつどこで誰が見ているかもわからないこの広い世界の中、一時的にしか真面目になれない!ふとした瞬間の弛み、それがあなたの足を引っ張るでしょう。我々の活動は風紀を正すことではなく、風紀の正し方を示すことだと思っています。それでは、 風紀委員会の活動報告を終わります。ご清聴、誠にありがとうございました」
大きな拍手に包まれて、立派に演説を終えたナチは降壇していった。
普段から真面目で頼り甲斐のあるナチの言葉は、説得力がある。
本当は誰よりも疲れているはずなのに、そんな素振りはかけらも見せない。
同じ委員会で集まっている列へ戻り、他の委員たちから褒められているようだった。
彼女が自然な笑みを溢しているのを遠くから見守り、安堵と少しのヤキモチを感じる。
まあ良いだろう、私以上に仲の良い子はいないはずだ。
ナチの演説が終わり、次はいよいよ生徒会の活動報告に移る。
仮でも副会長という身分ではあるため、登壇しなくてはならない。
もう少しナチを見守っていたかったが、たまには真面目な私を見せるのも悪くはないだろう。
「これより、生徒会の活動報告を始める」
そうして、この日は校長からの言葉で締め括られ、私を含む全生徒が帰宅することとなった。
ピロン。
あまり鳴らない携帯が、初期設定から変更していない電子音を鳴らす。
「ナチかな」
ナチとお揃いのキーホルダーをつけた携帯電話を取り出してみると、そこにはやはり『ナチス』と書かれている。
「ふふ…」
大方メッセージの内容は予想がつく。
わくわくする気持ちを抑えてそれを開くと、案の定予想通りの言葉が綴られていた。
『今からソビの家に行って、いつものを頼んでも良いだろうか?』
「ほんとかわいいなぁ…家隣なのに、わざわざ連絡してくれるとこも好き…」
絵文字も何もない固い文章。
でも、画面に向かって1文字1文字頑張って書いたのだろうと想像するのは容易い。
『もちろん、すぐおいで』
とメッセージを返して、私はベッドの上にぬいぐるみを並べるのだった。
玄関の外へ出て、ナチが現れるのを待つ。
5分もしないうちに、カツカツと小気味良いヒールの音が聞こえてきた。
「さっきぶりね、ナチ」
「外で待っててくれたの?嬉しい」
「お姫様が来るんだもの、当たり前じゃない」
ぎゅっと抱きついてくるナチはやっぱり小さくて、抱きしめ返すとその柔らかさが直に伝わってくる。
学校での近づきがたい高嶺の花ではなく、ただの美少女がそこにいた。
「ほら、外じゃいつものできないから。お家入ろうね」
「だっこ」
「はいはい」
早速おねだりするナチを抱き上げ、ほのかに鼻腔をくすぐる良い匂いにときめきながら自宅へ戻る。
「お邪魔します」
短い腕で頑張ってしがみついていたり、運ばれながらもそうやって言ってくれたり、垣間見える真面目さが可愛くて可愛くて、もう離したくないと思った。
たくさんのぬいぐるみを配置してあるベッドにナチを抱えたまま腰掛け、お気に入りらしいくまのぬいぐるみを持たせてあげる。
離したくない思いもありつつ、ふかふかにしておいた布団の上にナチを座らせると、だらりと私の胸にもたれかかってきた。
「んぅ…もうつかれたぁ!」
「うん、お疲れ様。今日も良い演説だったよ」
「いっぱいがんばったよね?」
「頑張った頑張った!もうゆっくり休んでいいよ」
「ん〜!」
随分と上機嫌で、なぜかふわふわっとしている。
「ソビのおっぱい柔らかい…いいなぁ」
ナチは胸に頰を擦り付け、ぽよぽよと感触を楽しんでいるらしい。
「ままだぁ…んへ…」
ぱたんと頭が膝に落ちてきた。
私の太ももを枕にして、ナチは横になったままぬいぐるみを抱きしめている。
何かにゃむにゃむ言っているが、眠いのだろう。
何も聞き取れない。
可愛いから別にいいと思う。
ナチは真面目でカリスマ。だけど、本当は誰よりも子供っぽくて甘えたがり。
そのことを知っているのは、きっとこの世で私1人だ。
きめ細かい肌をさらりと撫でれば、私の手を小さな手で掴んで更に撫でることを強要してくる。
もっともっと、いっぱい甘やかして欲しい。
言葉にされなくたって、私にはきちんと伝わっている。
「んぅ…ねむい… 」
案の定眠くなっていたらしい、くまのぬいぐるみを抱きしめながら、もぞもぞと寝る体制に移り始めていた。
「ソビ…いっしょにねて…」
「いいよ、膝枕と添い寝どっちがいい?」
「どっちも…」
「流石に無理だよ、ごめんね」
「ん…じゃあ…添い寝、して…」
既に落ちかけているナチを持ち上げ、ぬいぐるみに囲まれた枕に寝かせてやり、洗濯したばかりの布団に包む。
無論、小さな体で懸命に抱っこしているぬいぐるみも一緒に。
そして私も布団に入り、腕枕のような体勢で抱き込んだ。
「おやすみ、お姫様」
「おゃ…んみ…」
委員長は相当お疲れらしい。
トントンとゆっくり背中を叩いて寝かしつけ、数秒後には可愛らしい寝息が聞こえてきた。
数時間後目覚めたナチは、相変わらず私の胸が好きらしい。
私の携帯から凄まじいシャッター音が鳴っているにも関わらず、甘えん坊モードのナチは気にすることなく胸を枕にもたれている。
時々感触を確かめるように動いたり、じーっと私の方を見つめたり、なんだかずっとご機嫌なままだ。
「楽しい?」
「うん。なんだか不思議な感じだ、懐かしい気持ちになる」
「そっか…お母さんでも思い出すの?」
「記憶はないが、 体は覚えてるのかもなぁ」
「じゃあいっぱい甘えていいよ」
ナチには女家族がいないらしく、口調や態度は基本的に男勝り。
良いところのお嬢様とはいえ、剣道なども嗜んでいるとか。
周りの人間が男ばかりであったためか、ナチは少し相談することが苦手だ。
ただでさえ責任感が強くて相談しないナチでも、私だけは頼ってくれる。
この前も、甘えてとろとろになっていたナチは私のことを「まま」と呼んでいたから、無意識に重ねているのだと思う。
そんなところも愛おしいと感じてしまうのだから、私もそれなりに末期だと自覚している。
「おっと、そろそろ5時だよナチ。門限じゃない?」
「本当だ…まだ帰りたくない」
「いくら隣だからとは言っても、お父さん心配するよ」
「うっ…わかった…今日はここまでにする…」
「偉い偉い、またいつでも甘えに来ていいからね」
「頼んだ」
帰る時間になると、ナチは途端に大人に戻ってしまう。
まるでシンデレラの魔法が解けたように。
切り替えの早いところはナチの良いところだが、私の方が追いつかない。
将来子供ができたとして、私はおそらく子離れできないタイプだ。
「それじゃあ、また明日」
「またね、ナチ。楽しかったよ」
「…///」
りんごのように赤くなったナチが可愛くて、くすりと笑いが漏れる。
「帰りは抱っこじゃなくていいの?」
「…だっこ」
ぎゅっと抱きしめたナチは、やっぱり柔らかくて良い匂いがした。
「そこの君!少しネクタイが歪んでいるぞ、ボタンもきっちり閉めしたまえ!」
「は、はーい」
「もっとハッキリ返事をしないか!全く、だらしのない…」
今日もナチは見回りをしている。
服装チェックや喧嘩の仲裁、厳しすぎず甘やかしすぎず、生徒たちからは羨望の眼差し。
けれどそんなあの子は、私の前でだけ幼児退行する。
あの子の秘密は、親でもない私が1番よく知っている。
小さなあの子を甘やかすのは、昔っから私だけの役割だ。
コメント
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百合を初めて読んだ者です。少し抵抗がありましたが、ソ連の胸でポフポフ上目遣いやらモゴモゴするナチが脳内に浮かんだ瞬間に全てを受け入れられました。ソ連の胸から溢れ出るこの母性は何なんですの???そりゃナッチャンも幼児退行しますわ!!!純愛かわいい、、、👍️ そしてサカナ‐ウミさんやっぱスゲェ、、、性癖の離乳食作るの上手すぎるんよ。初心者も常習者(?)も満足させられるのスゲェ、、、! 久々の小説凄く嬉しかったです!!あと時差コメ失礼します🙇🙇🙇
うわぁっ、うわぁ、、、!尊い✨ なんだコレは尊すぎませんか! クール系美少女が自分の前では…ってやつなんでこんなにも可愛いんでしょう、最高です ナチがトロットロに甘えてるの可愛すぎる😍 ソ連かなり重そうなのも良きです😚 とりあえず、ソビエトのお胸はデェーーンであることはわかりました解釈一致すぎる