コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前おき
またまた思い付いてしまった。
pixivの方では、和中の相談室を一旦終劇にした手前、投稿するのもな~と思って、terror版で書くか、となった。
今回もギア全開、フルスロットでいくぜぇーー!!着いてこれねぇ奴は置いてく!着いてこれる奴だけついてきな!
めっちゃ下ネタの為、要注意。苦手な人は回れ右。
_____________________________________________
事務所から喧騒が聞こえており、何事かと和中は事務所を覗く。和中は覗いたことを瞬時に、悔いた。後悔先に立たず、とはまさにこの事だ。何故ならば、事務所内では、野田の兄貴と小峠が、言い争っていたから。二人に気づかれる前にと、和中はそ~っと、踵を返そうとしたが
「和中!ちょうどいいとこにきた野田!」
「和中の兄貴、聞いて下さい!」
二人に呼び止められてしまった。
(聞きたくない。絶対に録でもない話なのは分かりきっている)
何故ならば、華太の手に、※一さんが握られているのが良い証拠だ。そして、何故か、野田の兄貴の手にも張形が握られている。
[※一さん=野田ニキの魔羅の形をとった張形(バイブ)]
「野田の兄貴が酷いんです!」
「いや、酷いのは華太の方じゃ!」
嫌々ながらも、和中は流れ的に話を聞く羽目となる。
「一さんと仲良くなって貰おうと思って、一さんと同じ物を持てば、兄貴にも、一さんの良さが分かって貰えると思って、俺の分身を作って渡したんです」
(小峠、何故、そっち方面にも無駄に真面目さを発揮するんだ、お前は)
「だから、俺は仕方な~く、華太の分身である華太ちゃんの世話しとったんだ。最初はこんなもんと思ってたが、段々と愛着が湧いて、それはそれは大事に、花よ蝶よばりに大切にしてたんじゃ!それなのに、今更、華太ちゃんを返せ、と言うんじゃ!酷いと思わんか?」
(物凄くどうでもいい)
「大事にして下さる分には良いんですが、何も俺をほっといてまで、可愛がる必要ないでしょ!この前だって、華太ちゃんばっかり撫でて、俺の事ちっとも撫でて下さらなかったじゃないですか!」
(毎度毎度、俺を巻き込むな。そして、お前らは揃いも揃って、何故、張形と張り合おうとするんだ)
「夜はお前を可愛いがってやってるんだから、昼間くらいは華太ちゃんを可愛いがってもいいだろうが!」
「兄貴だって、俺が一さんと仲良くしてたら怒る癖に!」
「お前の場合は、程度が過ぎるんじゃ!だいたい、そいつに専用の布団なんか要らんだろうが!その辺にでも転がしておけ!」
小峠の手に握られている一さんは何故か、スマホ布団みたいな物に入れられていた。
「一さんは寒がりなんです!よくブルブルと震えてるんですよ?それなのに、その辺に転がすなんて、可哀想じゃないですか!どうせ、華太ちゃんを可愛いがるなら、一さんだって可愛いがって下さっても良いじゃないですか!」
「無理を言うな!それに華太ちゃんは可愛いが、一さんは可愛くない野田!そんな奴、くたばろうが知ったこっちゃない野田!な、和中もそう思うだろ?」
「一さんだって、可愛いです!ね、和中の兄貴も一さんのこと、可愛いって思いますよね?」
(それ以前の問題だ。とにかく、不愉快だ。何が悲しくて、お前らの魔羅のサイズを知らねばならんのだ。とにかく俺の視界に入れるな!隠せ!)
「あと、この前の件だって、許してませんからね?わざわざ、ソファで寛いでる一さんと俺を端に追いやって、二人でイチャイチャしてた事、絶対に許してあげません!そもそも、元を辿れば、華太ちゃんも一さんも同じでしょ?どうして、一さんばっかりに辛くあたるんですか!」
「おい!今のは聞き捨てならん野田!俺の可愛い華太ちゃんとそいつを同列に扱うな!このトンチキ!」
(前々から疑問なんだが、お前らにとって、一さんと華太ちゃんはどういった、たち位置なんだ?俺からすれば、ただの張形なのだが?)
「工程が一緒なら、一緒じゃないですか!もういいです!兄貴が考えを改めないのであれば、こっちにも考えがあります」
「ほう、どうする気じゃ?」
「一さんと浮気してやる!」
「公然と浮気宣言するとは、どういう神経しとんじゃ、お前は!その可能性があるから、そいつの事は、前々から気にくわんかったんじゃ!」
(いや、それは浮気なのか?そもそも、浮気の定義に物体は当てはまらない筈だが?)
喧喧囂囂(けんけんごうごう)と言い争いは続いており、ほっといても収束する目処はたたないのは、火を見ても明らかだった。
(非常に不本意ではあるが、仕方あるまい)
早く解放されたい一心から、和中は野田の兄貴の手から華太ちゃんを奪いとり、小峠の手に握られた布団で眠る一さんの横に、華太ちゃんを強引に捩じ込んだ。捩じ込んだ瞬間、一さんと華太ちゃんの頭が、こつんとぶつかり合う。
「これを見ろ。お前たちも・・・」
そっぽを向き、何故か頬を赤らめる二人。
(何故、頬染める?おい、そっぽ向くな。こっちの方が反応に困るだろ)
「・・・悪かった野田。少し大人げなかったわ」
「いえ、此方こそ」
「やっぱり同族同士、仲良くするのが一番な野田」
「同族同士の方が分かり合えるでしょうしね」
「あいつらを見習って、俺たちも仲良くする野田」
「はい」
そう言うと、二人は仲良く連れだって、事務所を後にする。こうして、和中の功績?により、再び事務所には、平穏が訪れたのだった。
ただ、別の火種を残して。
(おい、大事な一さんと華太ちゃんとやらを忘れてるぞ)
さっきまで、大事だ、大切だと言っていた割に、忘れ去られている一さんと華太ちゃん。
(嫌だ、非常に嫌だ。そして、触りたくない。触りたくはないが、背に腹は代えられん)
意を決し、和中は一さんと華太ちゃんを掴む。
そんなに嫌なら、そのままにしとけば良いと、読者の諸君らは思っただろ?残念ながら、和中にはそうして置けないだけの事情があるのだ。何故なら、一さんたちが置かれている場所が問題なのだ。一さんたちが鎮座しているのは、和中の個人机の上だから。
和中が一さんたちを手にとった瞬間、往々にして、事務所の扉が開かれた。そして、そこには小林が立っていた。固まる和中。
「お?和中の兄貴、遂に二刀流になったんすか?これは報告だ~」
小林は直ぐさま踵を翻し、不穏な言葉を言いながら、廊下を駆けていく。
(ちょっと待て、誰に一体、何を報告する気だ?)
「カシラ~和中の兄貴が二刀流~」
「小林ーーーー!!」
小林を追って、和中も事務所を飛び出す。そして、この時、和中は小林に気をとられ、とんでもない失態を犯していた事に気づけなかった。
何故ならば、和中の机の上には、未だに一さんと華太ちゃんが置かれたままになっていた事に。
この後、机に置かれた一さんたちを無事?発見した舎弟たちによって、和中の兄貴は、あっちの方は二刀流という不名誉なあだ名がつけられたのは言うまでもない。
おわり
あとがき
元々は、普通のこばかぶ、のだかぶ話だったはずなのに、おかしいな。どこで道を間違えたのか。pixivでは、こんな感じの作風で書いてます。
作者の各CPイメージ
のだかぶ⇒双方とも嫉妬深い。相思相愛のバカップル。何故か、和ニキが巻き込み事故に合う。
わなかぶ⇒ドSと小悪魔時々、痴女か幼女。
こばかぶ⇒主従関係。
なぐかぶ⇒ラブラブ。計略の恋。全て南雲の計算のうち。
このイメージで話を書くので、こんな感じの仕上がりになるよって話。
あ、やべぇ、和ニキに見つかっちまったぜ!命の危機だ!捕まる前にトンズラするぜぇ。