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黒澤 拓弥(クロサワ タクミ)くんのカコです。
僕は田舎の農家の家に産まれた。しばらくの間は1人だった。両親からの愛をたくさん受けて毎日が楽しかったんだ。でもある日、下にもう1人できた。親からは「お前は兄ちゃんになるんだぞ」、「少しはお兄ちゃんらしくできるかしら」と言われた。産まれるまでは僕も楽しみだったんだ。産まれるまでは、ね…。弟の実(ミノル)ができてからは楽しくなくなった。何をするにも弟が優先される。「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」、「お兄ちゃんなんだから遊んであげなさい」。何でもかんでも「お兄ちゃんなんだから」って。小学校に入学しようが、テストでどれだけいい点を取ろうが、何をしようが弟ばかり、正直もううんざりだった。親はずっと「ミノルが…ミノルが…」って。僕だって父さんと母さんの子どもなのに。まあ弟も弟だった。ずっと「お兄ちゃん、お兄ちゃん」ってついてまわる。親みたいに僕に無関心ではないのはまあよかったのかもしれない。でも、友達と遊びに行くにしても「お兄ちゃん」ってついてこようとする。でも強くいえばコイツは確実に泣き喚く。それは面倒だったから、いつも強くは言えなかった。
高校を卒業してすぐ実家を出て上京した。しばらく親の仕送りとバイトで生活していた。あるとき、バイトもなく暇だったのでカフェにふらっと立ち寄った。昼時だったけどがらんとしていた。そこの店員さんがすごく感じのいい人だった。その人は 雨宮理久 と言った。雨宮さんは「夕方とかは学生がたくさんなんだけどね、昼時はこんなもんだよ」と儚げか笑顔で話してくれた。それからしばらくそのカフェに通った。通い出して数ヶ月が経ったころ、雨宮さんはこう言った。「ボクは、君はそっち側にいるべきじゃないと思うんだ。どう?コチラ側に興味はない?」最初、意味が分からなかった。雨宮さんは「分かんないよね」と言って、いつも頼んでいるものとは別に、紙とペンを持ってきて僕の前に座った。「食べながら聞いて」と言って、ペンで紙に何かを書きながら話しだした。教えてもらったのは、この世界にはふたつの属性があってそれぞれ光と闇があること、産まれた時はほとんどが光で闇には後天性が多いこと、闇の人間は法に触れることをすること、そして1度闇になれば抜け出せない、抜け出すにしても後遺症が残ること。普通だったら逃げ出すかもしれない。断るかもしれない。でも僕にはそんな選択肢、あるようで無いものだった。はじめて心から楽しそうだと思えた気がした。少ししてから雨宮さんの紹介で闇属性の人間のみで構成する機関に入れられた(自分から入った)。それから君はやりたいことや得意なことはあるかと聞かれた。僕は几帳面な方だったから「掃除」と答えた。すると「じゃあ君には後始末を頼もうか」と言われた。断る理由もなかったので「分かりました」とだけ答えた。雨宮さんは「でもどうしてもってことがあれば君に後始末以外のことも頼むかも」と付け加えた。正直どうでもよかった。「じゃあそのつもりで」と言ってその日は帰った。それからだ。毎日のように呼び出されては後始末をした。証拠を跡形もなく消し去る。もし現場を見られても堂々とする。それから数年経って、弟が入ったと聞いた。何をするのか知っているのか。きっとアイツは抜け出したらどうなるかなんて聞かされてないだろう。弟は気づくのだろうか、実は僕が命を救ってやっていることに。別に気づかれなくていい、ただ聞きたい。どうしてこんなところに入ったのか。僕はミノルには幸せに暮らして欲しかった。もし会えるならそう聞きたい、そう伝えたい。
最後は無理くり締めたんです。これはノートに書いたやつをチャッピーにお願いして正しい日本語に変えたものですね。
読みづらかったかもですが読んでくれてありがとうございました
次は弟のミノルくんの過去編になります