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【夜の行動】
ゲームマスター:『さーて、今の時刻は12時!夜の行動の時間だよ。今日はモブの村人が処刑されるから……今回の夜の行動は占い師と狂人者だけだね。それじゃあまずは占い師を起こそうか。』
ゲームマスター:『起きたかな?それでは、自分の端末機器から占いたい人をタップして、白か黒か占ってください。』
ゲームマスター:『占ったみたいだね。それじゃあ布団に入って、良い夢を。』
ゲームマスター:『眠ったみたいだね。それじゃあ次は狂人者を起こそうか。』
ゲームマスター:『それでは、自分の端末機器に人狼の方の名前が映し出されるので確認してください。』
ゲームマスター:『ふふ、明日の昼の行動が楽しみだよ。』
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【朝】
霊夢:「はぁ…良く寝た。」
こんな事になっているというのに、なぜか調子もいいし、よく眠れる。
……幻想郷は、今どうなっているのかしら。
ゲームマスターが言っていた通り、幻想郷での時間が狂っているのだとしたら、きっとこの異変にもまだ気付いてはいない。
妖夢:「あ、霊夢さんおはようございます。よく眠れましたか?」
しばらくベッドの上でボーッとしていると、妖夢が部屋の中に入ってきた。
霊夢:「えぇ、体の方はバッチリよ。心は憂鬱だけど。」
妖夢:「私もです。今日の会議で誰が死んでしまうと思うと……」
霊夢:「そうね、もしかしたら………」
自分が死んでしまうかもしれない。
考えただけで震えが止まらない。
もし私が死ぬことはなくても、私達の言動や行動で、誰かが死んでしまう。
霊夢:「……それはそうと、妖夢はさっきまでどこに行ってたの?」
この暗い雰囲気を変えたくて、私は疑問に思っていたことを聞いた。
妖夢:「あぁ、食堂ですよ。皆さん集まっていますから、行ってきたらどうですか?お腹も空いているでしょうし。」
霊夢:「それもそうね、行って来るわ。」
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【食堂】
早苗:「あっ霊夢さん!おはようございます。こっちで一緒に食べましょう!」
食堂に入るなり、早苗が大きく手を振りながら言った。
霊夢:「それじゃあ、遠慮なく……それにしても、美味しそうなもの食べてるじゃない。」
早苗:「はい!本当に美味しいですよ。あそこに人数分置いてありますから、持って来たらどうですか?」
霊夢:「わかったわ。」
それにしても、ここは設備が充実している。
遊べる施設に図書室など。
昨日少し探索してみただけでたくさんの施設があった。
ご飯も普通に美味しい。
こんな変なゲームがなければ、ここに住みたいと思えるのに。
霊夢:「ごちそうさま。これからもう少しここを探索しようと思うんだけど、早苗も来る?」
早苗:「もちろんです!あ、それなら皆さんも誘ってみませんか?この場所について皆さんも知りたいでしょうし。大人数の方が楽しいですからね。」
霊夢:「それもそうね、誘ってみるわ。」
声をかけると、みんなが一緒に行くと言った。
昼の行動は12時から。まだまだ時間はあるわね。
パチュリー:「それにしても…ここにはたくさんの本があるわね。『人狼ゲームのルール』『人の体の秘密』『人体解体説明書』……気味の悪い本しかないわね。」
今は図書室にいる。
見渡す限り、本本本。
ほとんどが人体についての本。
まるで、ゲームマスターの為だけに造られた場所みたい。
それに少しカビ臭いし。
ゲームマスター:「僕のお気に入りの場所をそんなに悪く言わないで欲しいなぁ、霊夢♪」
霊夢:「ゲームマスター!」
私は咄嗟に攻撃の体制になった。
……そういえば、ゲームマスターに能力を奪われたんだった。
私の考えが分かったのはさとりの能力で心を読んだからか…
こいし:「でも、どうしてゲームマスターがここにいるの?」
ゲームマスター:「言っただろ?僕のお気に入りの場所だって。……今の時間は11時20分か…。少し早いけど、昼の行動の時間としよう。」
ゲームマスターが指を鳴らす。
気がつくと、昨日私が拘束されていた椅子に座っていた。
ゲームマスター:「あまり君達に好き勝手させられない。さぁ、昼の行動の時間だよ。」
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【昼の行動】
ゲームマスター:「さーて、この中に人狼が紛れています。制限時間は3ぷ___」
咲夜:「ちょっと待ちなさい。」
ゲームマスターが話している途中、咲夜が割って入った。
ゲームマスター:「……なんだい?十六夜咲夜。」
咲夜:「昨日端末機器とやらを調べていたら、『役職と人数配分』というところがあったの。役職は普通に見れるのだけど、人数配分が『?』になっていたから分からなかったのよ。これは一体どういう事?ゲームマスター。」
私もその画面は見た。
確かに人数配分が分からなかったけど、その時はあまり気にしてなかったな……
ゲームマスター:「え?それはそのままの意味だよ。これは特殊ルール。役職の人数配分がわからないよ。」
役職の人数配分が分からない?
ただでさえ難しそうなゲームなのに、さらに難易度をあげて来るというの?
ゲームマスター:「ふふ、今回の特殊ルールで君達がどういう行動をとるか……僕は最高に楽しみだよ!」