12.31。PM18時。
 
 今年が終わる‥‥。
 
 来年はもっとレベルアップしよう‥。
 
 そう、常に高みを目指して‥‥。
 
 俺は‥‥‥‥
 
 
 
 「おっ、やったー!!藍!俺、勝った!!初めて藍に勝った!」
 
 
 ‥‥今年を振り返っていたのに‥俺の横で大人気なくはしゃいで、喜ぶ恋人の顔を呆れながら見つめる。
 
 
 今年も後少しだと言うのに‥
 一緒に過ごせる貴重な日なのに‥‥
 
 
 
 会っていきなり‥
 
 
 「ゲームしよ!!今日は俺が勝つから♡」
 
 
 
 なんて。
 
 
 
 そして、ゲームをはじめて‥20回目でやっと、祐希さんが勝利した。
 
 
 
 画面に映る「WIN」の文字を得意気に指さしている。
 
 
 
 「見た?藍!俺の勝ち♡」
 
 
 横で言わなくったって見えてるに決まってるやん。たった一回の勝利やのに‥‥
 
 そう意地悪く言おうと思ったが、
 
 よほど嬉しいのか、喜びながら俺の頬に‥チュッ、チュッとキスの雨を降らす姿に‥
 
 
 ここは俺が大人になろうと心に決めた‥
 
 
 
 
 
 
 
 「祐希さん、もうゲームエエやろ?夕飯どうする?」
 
 
 「んーそだね、勝ったし♪藍は‥何が食べたい?」
 
 
 「俺は‥やっぱりハンバーグ♡」
 
 
 「‥こないだもそれだったじゃん」
 
 
 「何が食べたいって言うから言ったのに‥ブツブツ‥じゃあ、祐希さんは何が食べたいん?」
 
 
 「俺?俺はね‥‥‥‥」
 
 考え込むように、上を見上げた祐希さんだったが‥おもむろに俺を見てニヤリと笑う‥
 
 
 
 
 「俺は‥‥やっぱり‥‥‥‥」
 
 
 
 
 
 
 
 そこでちょいちょいと手招きされるので、顔を近付けると耳元で‥
 
 
 
 「藍が食べたいな♡」
 
 
 とびっきり甘い藍を‥なんて言うから、慌てて離れると、人の顔を指さして笑っている。
 
 
 
 
 「藍‥‥顔真っ赤じゃん、かわいー♡」
 
 
 「祐希さん‥どつくよ?」
 
 それでも笑っていた祐希さんだったが、俺が帰ると言い出すと慌てて謝罪し、ご機嫌を取るのに必死だった。
 
 「夕飯は藍の好きなハンバーグにするから‥一緒に食べて年越ししよう!なっ?」
 
 チュッと唇にキスをし、機嫌なおして?なんて甘い声で言うから‥怒る気にもならなくなった‥
 
 
 俺も相当、祐希さんのこの顔に弱いようだ‥。
 
 
 
夕飯は、とにかくスペシャルに美味しかった!
どれも俺の好物ばかりで‥少しだけ特別にワインも呑めて‥幸せ気分だった。
 
 
 シャワーも済ませ、リビングで2人タオルケットに包まれ‥今年わずかとなった時間を穏やかに過ごしていた‥。
 
 あっ‥‥‥‥‥。
 
 
 
 「そういえば祐希さん?デザート買っておいたのに食べるの忘れてましたね?」
 
 「それは藍のデザートでしょ?」
 
 「えっ?いや、祐希さんの分も俺、買ったよ?見たでしょ?」
 
 「それは明日食べる‥今日は‥別のを食べるから」
 
 「?こんな時間に食べるん?」
 
 「うん‥‥‥俺のデザートは藍だから♡」
 
 
 そう言いながら‥横にいる俺をじっと見つめる‥
 
 「またその話‥‥もうエエよ‥ってひゃっ!?」
 
 人がまだ話していたのに‥‥
 祐希さんが俺の手を取り、指をペロリと舐めるものだから‥変な声が出てしまう‥
 
 「んー藍は、どこも美味しいからね‥最後まで取っておいたの♡」
 
 「美味しいわけないし///変なとこ舐めんとって///」
 
 
 そう伝えるが、俺の顔をじーっと見ながら、祐希さんは再度俺の指を舐める‥指先、指の間‥
 
 くちゅ‥ちゅぷ‥
 
 祐希さんが舐めるごとにその音も響き‥何だか変な気分になる‥
 
 「やっ、もう‥なんでそこばっかり//」
 自分の手を戻そうとするが‥祐希さんが離してくれない‥
 
 たっぷりと舐めると‥満足したのか‥腕を離してくれたのでホッとしたのも束の間‥すぐに後ろに押し倒される。
 
 
 「藍はやっぱりおいしいね♡」
 
 「あんなに舐める人なんておらんよ!?///」
 
 恥ずかしさもあり‥それを隠すように睨み上げても、祐希さんはフフフと笑うばかりだ‥
 
 「でも、藍もその気になってるじゃん」
 「んっ!」
 
 祐希さんの手がおもむろに俺の中心部を揉みしだく。もうすっかり興奮しているのがバレていたみたいだ‥
 
 「やっ///」
 
 「ねぇ藍?キスしたいでしょ?」
 「‥へ?なに?」
 
 「俺にキスしてって言ってみて?」
 「//俺が?‥やだっ‥‥///」
 「いつまでも恥ずかしがってたら‥先に進まないよ‥このままでもいいの?」
 
 ‥こうなった祐希さんは本当に意地悪で、俺が言う通りにするまではきっとこのままにするだろう‥
 
 それがわかっているから‥不服そうに見つめるが‥仕方ない、言う通りにしよう‥
 
 「//祐希さん、キス‥‥‥して?」
 
 恥ずかしさを堪え、伝える‥すると、
 「ん♡らん‥舌出して」
 舌?よくわからないが‥舌をそっと出してみる‥
 
 その舌に祐希さんの舌が絡み合い、ぢゅると吸われる。角度を変えながら舌を吸われ続け‥口腔内もまさぐられ‥身体の力が抜けていくようだった‥。
 満足した祐希さんが離れてくれた時には、息がハァハァと上がる‥。
 
 「クスッ‥らん、きもちよさそうな顔してるね?かわいい♡」
 
 俺の顔を撫でながら‥祐希さんが微笑む。
 その顔があまりにも優しくて、愛おしくて‥
考えるよりも先に身体が動いてしまう。
 俺に覆い被さっている祐希さんの上着をぐいっと上にめくると‥
 少し驚いた祐希さんの顔が見えた気がしたが‥
構わず自ら、祐希さんの胸に顔をうずめる。
 
 チュッ‥。
 薄いピンク色の突起物に唇を寄せ、音を立てて吸ってみる‥。祐希さんの身体がビクンと跳ねるのを感じ、そのまま吸い付き、舌で転がすように舐め上げる。
 愛撫するたびに、祐希さんがモゾモゾと動き‥吐息を吐き出す。
 祐希さんが感じている‥
それだけでも、たまらなく俺を興奮させるようだった。
 舌で愛撫しながら、スッと祐希さん自身を触ると‥いつものように大きく屹立していて、俺の手の中でドクンと波打っていた。
 
 布越しに擦ると、ますます硬くなり苦しそうだったので‥ズボンと下着を下げ、直接触ることにした。
 どくん、どくん‥。
 
 掌に感じる熱さと、祐希さんの吐息が合わさり‥酷く興奮するのが自分でわかる‥。
 
 「ちゅぷ‥はぁ、ねっ、祐希さん?」
 
 「ん‥‥なあに?らん?」
 
 見下ろす祐希さんの妖艶な表情を見ていたら‥いつもの恥じらいよりも先に、祐希さんをもっと喜ばせたいという気持ちに変わっていた‥
 
 チュッとキスを送り、何も言わず祐希さんの身体をくるりとソファに押し倒し‥
 
 すでに屹立している祐希さん自身を咥え込む‥。
 
 「あっ、らん‥‥‥」
 
 相変わらず大きいが、大きく口を開き‥祐希さんを味わう為に口腔内に収めていく。
 ぢゅぽ‥
 上下に動かすたびに、卑猥な音がする‥
 
 「ん‥きもちいい‥」
 
 祐希さんの上擦ったような声が聞こえ‥咥えている俺の頭を優しく撫でる手がとても心地良い。
 
 ‥夢中で舐めていると、祐希さんがグッと上半身を起こし‥何かをしていると思ったら‥
 
 トロッ‥
 
 「んっ!?」
 
 お尻に冷たい感触がして思わず声が上擦る。祐希さんがローションを垂らしたからだ‥。
 
 「藍‥ちょっとお尻あげて‥」
 「ふぇ?//」
 
 恥ずッッ//と‥言おうとしたが、言われるがままにお尻を突き出してみる‥
 ローションの滑りもあり‥すんなりと祐希さんの指が挿入してきた。
 「んっ、ふぐっ、あっ‥‥」
 祐希さんの指が増えるたびに身体が震える。弱い部分を擦られ、強烈な快感に腰が勝手に揺れてしまう‥
 
 気持ちいい‥
 
 もっと欲しい‥
 
 「ぴちゃ‥コレが欲しい‥」
 
 いつの間にか声に出ていたらしく‥祐希さんがぐいっと咥えていた俺の口から自身を引き抜き、そのまま祐希さんの身体の下に引き倒す‥
 
 
 「らん‥‥もう反則‥エロすぎでしょ‥」
 
 祐希さんが何やら言うが、俺には届かない‥頭がボーっとする。ただ、祐希さんが早く欲しかった‥
 「ゆう‥き、はやく‥もう、まてない‥」
 
 そう言いながら祐希さんの腰に足を絡める。祐希さんの屹立したモノを最奥の部分へと誘導する。
 入口に当たると、それだけで身体が喜んでしまうみたいで、恥ずかしいぐらいに腰を揺らしてしまった‥。
 
 「らん‥俺も我慢できない」
 
 言葉と共に祐希さんに貫かれる‥興奮していた俺の身体はすんなりと祐希さん自身を飲み込んでいく。
 
 ブルル‥
 
 あまりの気持ちよさに身体が震える。祐希さんも興奮しているのだろうか‥最初からラストスパートかのように激しい‥
 俺のお尻に祐希さんの腰骨が当たり、繋がっている部分の卑猥な音と俺の喘ぎがリビングに響き渡る。
 
 「やっ、きもち‥いい、んっ、あっ」
 あまりにも気持ち良すぎて、訳もなく涙が出る。
 どうしようもない快感に、俺を貫く祐希さんに縋るように抱きつきキスをせがむ‥
 
 「らん‥かわいい、きもちいいんだね‥ココがいい?」
 
 祐希さんが俺の弱い部分をさらに突く‥そのたびに身体が反応しビクンとなる。
 「ふぐっ、はっ、そこ‥きもち‥いい、ゆうき、とけちゃう‥こわ‥い」
 あまりにも強い快感に‥涙も止まらず恐怖心が襲う。
 
 「らん‥‥俺に委ねて‥」
 そんな俺の涙を祐希さんが舐めあげ、さらにきつく抱きしめてくれた‥
 無我夢中でその身体に抱きついた時には、もう限界が近かった‥。
 
 「も‥だめ‥‥‥」
 
 思わず漏れ出た言葉に‥祐希さんの手が俺自身を包み込む。
 「ふっ‥らんのここ、ぐちょぐちょだね‥」
 
 いつでもいいよと祐希さんが言いながら俺のを上下に動かした瞬間に‥
 
 「あっ、イク‥‥‥」
 
 身体が痙攣し、祐希さんの手の中で熱を解き放す‥。
 「らん‥‥‥」
 息のあがる俺の唇にキスをしながら、祐希さんの動きが早まる。グチュ‥卑猥な音がさらに増し‥
 
 最奥で祐希さんの熱が放たれるのを感じた‥。
 
 
 
 ‥その後に深呼吸をする祐希さんと目が合う‥。
 
 「クスッ、らん‥ごちそうさま♡」
 俺がデザートって言ってたっけ‥唇を重ねながらふとそんな事を考えていたら‥祐希さんが俺を見て、にっこりと笑う。
 
 その笑顔が何よりも甘いデザートみたいだけどな‥そう思ったが、言うのはやめておこう‥。
 
 
 「あっ、らん♡あけましておめでとう」
 
 俺の顔を覗き込みながら、祐希さんがにっこりと笑う‥
 
 あけまして‥???
 
 「はぁ?もう年明けたん?」
 慌てて起きて携帯を確認すると‥日付は新年に変わっていた‥。
 気付かなかった‥いつの間に‥
 
 「嘘やん‥年越しはいつも盛大に盛り上がって過ごしてたのに‥」
 
 
 「盛り上がってたじゃん!盛大に喘いでたよ♡年越しエッチになったね♡」
 
 クスクスと笑う恋人の顔を見ると‥途中で気付いていたのに教てくれなかったんだというのがよく分かった‥
 
 でも‥‥‥俺を見て笑う祐希さんが幸せそうで、まぁいいかと思う事にする。
 
 
 こんな年越しもたまにはね‥‥‥。
 
 
 
 今年もきっと
 
 
 祐希さん一色になるんだろうから‥。
 
 
 ♡Happy new year♡
 I hope this year will be a wonderful one too♡
(今年も一年素敵な年となりますように♡)
 
 
 
 
 
 
 
 End
 
 
 
 
コメント
8件
とうとすぎてしぬぅ
初めてのコメント失礼します☺️ とても良かったし全部読んでみたけどどのお話も良すぎて何度も見返してしまいました!これからも新しい小説とかが出るなら必ずみますのでこれからも頑張ってください! 応援しています☺️
てぇてぇすぎ