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ピッピッピッピッ…
病院の部屋に響く、嫌な音。
あの後おんりーは手術をし、成功した。
だが_
起きる確率は、1%にも満たない。
猫おじはあの後気絶してしまったらしい、
後3日程で起きるそうだ。
今おんりーの病室には俺、ドズさん、おらふ、MENがいる。
おんりーは王様だから、その内この自体は広まるだろう。
「おんりー…。僕がぁッ、僕があの時止めとれば…今も元気やったのにッ…。」
おらふは、誰よりも大きな声で、大粒の涙をこぼして、言った。
「…僕がついていけば…おんりーの代わりに行ってたら…。」
ドズさんは、瞳の奥が、信じられないぐらいつめたくて、寂しい。
「…MEN…。なにか知ってるのか?お前があの時、
[おんりーが今日行ったのはそういうことねぇ…。]
って言ったの、ずっと気になってたんだよ。」
「そうなんか…?MEN、教えてくれん…?」
「…知ってる、のはおんりーの過去についてのことだけっす。
今回の事については…その過去の事がもしかしたら関係してるかもってだけで、確証は_」
「それでもいい。あの時俺にできることがあったなら。
そう思うと…なんか、さ…、胸が痛くなるっていうか…。
だから…教えてくれ。」
「…わかりました。許可とか、言ってる場合じゃないですよね。」
とMENは乾いた笑いで言う。
「まず、おらふ。君はおんりーに拾ってもらった前の記憶が、あまりないんじゃない?」
「え、?…確かに…。今まできにしてこやんかったけど、そうやな…。」
「…実はさ、おんりーとおらふって兄弟なんだ。」
「え、ほんとに…?」
「…あぁ、なんなら俺も、おんりーとおらふの従兄弟だ。」
「え、すごぉ…。なんか、繋がってるんだなぁ…。」
「それで…なんですけど、ほんとは、おんりーが東方の王子になるはずだったんです。
でもおんりーがある時、おおきな怪我を負ってしまって…。
おんりーの両親は、おらふしか構わなくなった。
おんりーが話しかけても、無視。
俺は、ずっとそうだったんですけど…w」
「ッ…。」
「…それで?」
「俺が、おんりーにこんなところ抜け出そうって言ったんだ。
そしたらおんりーは、
[MENの辛さ、なんにもわかってなかった。だから、MENだけ逃げて。俺は…ほんとに、ダメなやつだから…。]って言った。
でも、俺はそんなの気にしてなかったし、
唯一話しかけてくれたのがおんりーだったから、無理やり手を引っ張ったんだ。
そしてライに逃げ込んだ。
そうしたらライの王様がおんりーのことを気に入って、おんりーと俺を助けてくれて…。
感謝しかない、俺がここで生きているのは、おんりーのおかげだから。
俺とおんりーが最初にあった時、王様の子供であるおんりーにタメ口で話して…処刑されかけたっていうのも、思い出っす。」
「最後のは…やばいけど…w
大変だったんだね。2人共。」
「その話を聞いておんりーとMENのことはわかったけど…おらふとおんりーは?
兄弟だから、次の王様はおらふに受け継がれるってことでしょ?」
「そうなんですよ…。だからおらふがなんでライにきたのかを知りたいんすけど…。」
そう言い、MENはおらふの方を見る。
「ごめん…。僕、ほんまに、【逃げてきた】ってこと以外、なんも覚えとらん。
それに…おんりーと僕が兄弟で、僕はジャスの次期王様…?
MENは、おんりーの辛さに寄り添ったのに。僕は…!」
「おらふ、落ち着いて。
今は…おんりーを目覚めさせる方法でしょ。」
「あ……うん…。」
「それについて、ちょっと可能性がある人がいるんだけど、いい?」
「ぼんさん、誰ですか?可能性がある人って…?」
「他の誰でもない、君だよ。おらふ。」
「え、僕…?」
「この前言ったよね。[おらふは、未来を見れる能力が断片的にある。]って。
それは確か…ジャスの王の血をより濃く受け継いだものに現れる人の潜在能力。
もしかしたら…未来が見えるかも。
目覚めさせる方法は…_____で、いけるかも。
おらふが鍵になるから。」
「ほんとに?僕も、みんなの、おんりーの、役にたてるん…?」
「…うん。まずは目覚めさせる資料が必要だから。
図書館に行ってみよう。」
「わかった、こんな僕でも役に立てるなら…はやく探さな!」
俺は少し、このことで疑問に思ったことがある。
それは、おんりーはすでに、「未来が見えていたのではないか。」ということだ。
おらふよりも、濃く血を受け継いでいるおんりーなら、早く未来が見えるようになっていてもおかしくない。
ただ…そうだとすると、わかっていたなら、
なぜ、ジャスに向かったのか。
やっぱり、この事は猫おじがなにか、知っていそうだ。
おんりーの1番近くにいた。猫おじが。
あの山で、なにがあったのか_。
コメント
1件
うわあ…第7話、重たくて温かい過去が一気に明かされましたね。おんりーとおらふが兄弟だったこと、MENが従兄弟で、幼い頃におんりーを連れて逃げた話…胸がぎゅっとなりました。特に「唯一話しかけてくれたのがおんりーだった」っていうMENの台詞、すごく刺さりました。あと、ラストの「おんりーは未来が見えていたのでは?」という疑問、たしかにそうかも…!猫おじが鍵を握ってそうで続きが気になります。おらふが役に立てることを願ってます。