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私には、どうしてもわからないことがあるんです。
私が見ているものは現実でしょうか? それとも幻覚ですか? 自分が認識しているものが真実だとしたら、私の中の真実とは一体なんなのでしょう。
そう考えるようになったのは、つい最近のことではありません。ずっと昔から、その答えを探していました。
そして今になってやっと、それに辿り着くことができた気がしています。
だからどうか、最後まで聞いてください。
お願いします。
それはいつのことだったろうか。
まだ幼かった頃のことだということは覚えているが、正確な日付までは思い出せない。
ただ一つはっきりと言えることは、ある日突然、僕にとってとても大きな出来事があったということだけだ。
あれがなければ僕は今ここにいなかったし、そもそもこうして生きているかどうかさえわからない。
そんな僕の生きてきた道について語ろうと思う。
さて、まず最初に言うべきことがあるとすればそれは、僕の人生はとても波乱万丈だったと言うことだ。
そうしてその人生のほとんどを、僕は一人で過ごしてきたのだ。
僕が過ごした時間はあまりにも長く、そしてあまりにも短かった。
それでも確かに言えることとしては、一人の人間として生きてこれたのは紛れもなく僕のおかげなのだということくらいだろう。
だからこれから語る物語は、僕が一人で生きた長い時間の物語ではなく、僕がたった一人の女性と共に歩んできた短い時間の物語のことになるはずだ。
その女性との出会いを語るには少し時間がかかる。
なぜなら彼女と出会った時のことを思い出そうとすると、いつも頭の中に霞がかかったようになってしまうからだ。
だけどいつかきっとその時のことを思い出せるように、今は語り続けるしかないと思っている。
彼女と出会えたことが運命であったとしても、出会ったことで僕がどんな生き方をするのかを決めることができたにしても、それでもやっぱり彼女は僕の人生を変えてくれた特別な存在であることに変わりはないのだから。
僕の名前は、山田太郎。
年齢16歳。高校二年生。性別男。
身長170cm体重62kg。髪は黒でぼさぼさに伸ばしっぱなし。目は死んだ魚のように濁っていてやる気がない。
勉強はそこそこできるほうだと思う。運動はあまり得意ではないけど。
趣味は読書とゲーム。最近はスマホアプリのゲームにも手をだしはじめたところ。
成績は学年トップクラス。運動は苦手。
好きなものはアニメ漫画ラノベ。嫌なものは特にない