テラーノベル
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テオside
その日から俺はカラスバへのメッセージや電話を止めた。
何故か何とも思わなくて…寧ろ一人の時間が出来て嬉しかった。
何度も何度も鳴る通知先はミュートにして関わらない様にした。
その日俺はワイルドゾーンに入っていた。
久々に楽しめて相棒も楽しそうだった。
ふとワイルドゾーンの外へ目を向けると、
そこには女性とカラスバが並んで歩いていた。
あぁ、俺と連絡取れなかったら女と過ごすんだ…。
普通なら心を痛めるハズなのに…やはり何も思わなかった。
どうでも良かった、無関心で好きにしたらいいと思った。
あぁ、俺は最悪だ。
後日カラスバが俺の元を尋ねて来た。
会いたくなかったけど…会わねば話は出来ない。
ソファーにカラスバを座らせ俺はコーヒーを淹れる。
テオ『ブラックで良いんだよな?』
カラスバ「ええよ、ありがとうなぁ。」
俺が向かいに座ればお互い無言になる。
カラスバ『…、お前さんずっと隠し事しとるよな?』
テオ「……なんの事だか。」
カラスバ『俺の事好きじゃないんやろ?イヤ、好きじゃなくなったんやろ?』
何で、どうして?
カラスバ「はっ、図星かいね。あんだけ好き好きアピールしてはったのに…こうも簡単に捨てられるなん思ってなかったわ…。」
違う、捨てた訳じゃないッ!分からないんだッ!
カラスバ「両想いじゃないのが分かったワケや、終わりにしよ。」
カラスバはそのまま俺の横を通り過ぎて部屋を後にする。
テオ「…分かんないよ……。俺が…、俺自身がどうしたらいいのか…。変だよなぁ、やっと恋人になれたのに……。俺から無関心になるなんて……、ハハックソだな。」
それから俺は荒れに荒れた。
飯も食わなくなった、睡眠も取らなくなり
死に物狂いでワイルドゾーンに入り浸った。
相手を悲しませた事、自分の身勝手な想いに許せなかった。
だからもう自暴自棄になった。
もう良い、俺なんて生きてても意味無い。
周りを傷付けるくらいなら死んでしまった方が楽だ。
丁度いい所にカエンジシの群れが発生していて
俺はポケモンを持たず、スマホロトムも無い状態で群れの前に立った。
カエンジシ達は勿論敵意を向けそのまま襲いかかってくる。
コレでいい、ゆっくり目を瞑り痛みに耐える……が、痛みが来ることは無かった。
カラスバ「こんのバカタレ!!何勝手に死ぬ気やアホ!!」
テオ『……何で…何でだよッ!俺はもうッお前の事何とも思えないんだってッ!』
カラスバ「…ホンマに?」
カラスバはゆっくり俺の前に立ちそのまま顎に手を添えて
カラスバ「…ホンマに俺に興味…無くしたん?」
ブワッと鼓動が早くなる。
カラスバと目線が合ってるのも恥ずかしくて…、咄嗟に目を背ける…。
カラスバ『それが答えとちゃう?』
……ッ、好きで好きで仕方ない。何であんな思いをしたんだろう。
分からない。
でも俺にはやっぱりカラスバが良い。
好きだ。俺はカラスバの隣が良いッ!
テオ『ごめんッ!勝手に言って、俺にはカラスバしかいないッ!捨てないでッ!!』
カラスバside
誰が離すか。
全部計算してんねん。あーあ、可哀想なテオやなァ?
俺の為に全力で尽くしてくれよ?
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