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『 結婚よりも君 』
仕事に一段落ついたとき、社長室に置いてあった小さいテレビに電源を入れる
流れたのはニュース番組で犯罪者の何かを取り上げていたりしていた。
そんな中に一つのニュースが目に入る。
「さて、あの有名俳優がまさか結婚だなんてびっくりしましたね〜」
「わかります。末永く幸せに過ごしてほしいですね〜!」
ニュースキャスターが楽しそうに声を上げるのが耳に入ってくる。
恋バナをするJKみたいな耳につく高い声にプラス、良い声にしようと元々の声が高いからキンキンする。
桃「結婚ねー…」
よく俺は飲み会。なんてものに行かなきゃいけない場面に鉢合わせることがある。
その場では色々な企業のお偉いさんと話させてもらう機会なんて数え切れないくらいある。
そんな中で男性ばかりではなくもちろん女性などともお話させてもらうことがある。
そして女性は全員が全員そういうわけではないのはもちろん知っているがたまにそういう、恋愛話みたいなのをふっかけられたりする。
桃「………」
よく「ないこさんは交際してる方とかいないんですか?」なんて歌い手に聞くことじゃないランキングナンバーワンだと個人的に思っている質問を何回も問いかけられたことがある。
その度に「居ないです。」なんて即答する。
でも諦めないでなにか聞き出そうと別の話題を降って、聞いてくるのまでを含めてテンプレ。
桃「…いや、俺はまろとのほうが…」
青「なーいこ」
桃「いぃぃぃぃ…っ!?!?」
さっきまで一人だった部屋に青色が加わる。
いつの間にかされていたバッグハグに耳元から聞こえる俺を呼ぶその愛しい声。
びっくりして俺はいいかけた言葉を変なふうに止める。
青「なに、俺とのなにがいいの?」
目を細めて意地悪そうに笑う。
別になにかどうかわかっていないのにそうやって余裕そうに笑う笑みに惹かれたんだよ。
もちろんそれだけではないがな。
桃「んー、結婚とかするんだったらまろとの方がいいかなーって」
ゆっくり言葉を発す。
後ろに居る彼に頭を預けるとそのまま唇を奪われる。
桃「ん〜…やだ…」
青「嫌なん?」
脳がふわふわとする。
あ、俺眠たいんだって同時に気がつく。
気がついた瞬間脳が眠いって思わしてくるからどんどん体の力が抜けていき全体重がまろの方へのしかかる。
青「…ふっ…」
青「おねむなん?」
笑いながら優しく俺の頭を撫でてくれる。
それにやっぱり好きだなぁ…なんて考えながら深い眠りについた。
end
コメント
2件
甘えんぼ🍣くん可愛すぎ👼💕