「あ、蓮、目が覚めた?」
ふっと目が覚めて声がする方を向けば、翔太くんがうつ伏せのまま頬杖をついてこちらを見て微笑んでいる
「おはよ、服ありがとな」
着替えさせた服も華奢な翔太くんには大きくて、わざとなのかこちら側の肩が襟ぐりから少し見えている
「……いえ、体は大丈夫ですか?」
「うん。久々だったからちょっと怠いけど、まだまだ余裕」
「……そうですか」
ぼーっとしながら応える俺を見下ろし、艶然と微笑む
「ふふ、蓮?気持ちよかったでしょ?」
「………っ!」
「俺も、気持ちよかったよ?…ごちそうさま」
そういって浮かべる翔太くんの優美な笑みから目が離せない
声が聞こえなければ、やらしい話をしているなんて想像もつかないような可憐さだ
「やっぱり蓮は、俺が思った通りに最高だった」
「や、あの………」
「また、遊びに来るね?」
翔太くんはペロリと赤い舌で自分の唇を舐めながらそう言う
思わず目を逸らすと、白い指先で、スッと唇をなぞられて、その手が頬をなぞり、頭を撫でられる
「約束、ね?」
「っ!……………はい」
まとわりついて離れない天上の気持ちよさを知ってしまったら、もう戻れるわけがない
空はもう薄明で、白百合色の肌の誘いに俺が勝てるはずはなかった
コメント
1件
