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「お兄ちゃん!」
そう呼ぶのは可愛い弟であるアルアだ
ある日突然電話がかかって来たと思ったら
「ミルキお兄ちゃんに
イルミお兄ちゃんのこと聞いたの」
と申し訳なさそうにお礼の言葉を伝えてくる
アルアは本当に人たらしなんだと再確認した
そしてそれがアルアの”弱点”だ
「アルアは友達の意味わかったの?」
ストローで氷を掻き回しながら、
オレもよく分からない友達について聞く
「んー。なんとなくかな」
「でも、
ゴンといてキルアお兄ちゃんは
見たことないぐらい幸せそうだったの」
「そういうことなんじゃないかなって」
思ったより曖昧な答えが帰ってきた
アルアは人たらしだ。
だからこそ
友達の魅力について
詳しく帰ってくるんだと思った
「幻影旅団は友達じゃないの?」
幼い時に母親のことが気になるからと
流星街に行ったと思ったら
盗賊に入りニコニコしていた。
母さんが聞いたらどうなるんだろう
「幻影旅団はほぼ家族だもん」
「物心つく頃から一緒にいて
私の人格形成にも関係してるからさ」
「友達の一言で
片付けられない関係って言うかね」
家族同然の情がある
それは暗殺者としてあるまじきこと
「ならキルのも同じなんじゃない?」
「友達の概念が違うだけで」
「それは違うよ」
「私は
情をかけている人たちを
命をかけて守れる自信がある」
「キルアお兄ちゃんは
ゴンを命をかけても守れない」
驚いた
ここまでちゃんと見てるんだ
そして命をかけて守るという言葉
その言葉は
命を軽く見ているわけではない事が
伝わってくる
命をかけても守れない
ゴンは見ていて感情的で周りが見えない
それが大切な友達でも
それも示唆しているんだろう
「アルアは
キルが守りたい物を守りたくならないの?」
「旅団とキルの守りたい物を
天秤にかけなければならない時どうする?」
明らかにアルアは悩み始める
アルアは強さ故、
今まで守りたいものは守れてきた。
そして選択する必要もなかった。
でも世の中、力が全てじゃない