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#ハイキュー夢小説
をいは
510
411
#病気
きゃんでぃ
221
⚠少しセンシティブ
「なんだオマエ、一丁前に口紅なんて塗って」
ある日の夕方のこと。
私が自室の鏡の前でリップを塗っていると、いつの間にか甚爾さんが柱に寄りかかって立っていた。
「△△さんに貰ったんです。綺麗な色でしょ?」
「馬子にも衣装とは言ったもんだな」
「どういうこと?」
怒気を含んだ声で異論を挟みつつ、内心ではドキドキ心臓が早まっていた。
「で、どこ行くんだよ」
「△△さんに呼ばれてるんです。この口紅を塗って20時頃に来てって」
紅を乗せて上と下の唇を擦ると、淡く牡丹色に色づく。
「一体なんなんでしょう?」
そう問うた所で、鏡の端に青い着物が映ったことに気付く。
振り向くと同時に甚爾さんが鏡の角に片手を付いた。すぐ近くにある濡羽色の瞳には苛立ちが滲んでいた。
「と、甚爾さん?」
「…似合ってねぇな」
「なっ…!」
突然の言葉に顔を真っ赤にする私。
似合わないと言われた事への怒りと、それを好きな人に言われた辛さが同時に湧き出す。
「なんですか急にっ…」
文句の1つでも言ってやろうと口を開き、止まる。
甚爾さんの親指が私の下唇に触れて、塗ったばかりの紅をグイッと乱雑に拭った。
「男がこんなもん送って部屋に呼ぶ理由も分かんねぇのか」
「え…。わ、分からない」
「抱くんだよ、オマエを」
「っ……!?」
「あわよくば孕ませてテメェの女にするために。オマエはガキだが見た目だけは上等だからな」
甚爾さんが言ってる意味が分からない訳じゃない。
けどそれが事実だと突き付けられると、心はすぐには追い付かなかった。
「そんな…、だって…。私は未成年で、あの人は私より一回りも年上なのに…」
「年齢なんて関係ねぇよ。オマエは女で、自分は男。それだけで十分だろ。三十路前ってことは多方、売れ残りかけてる自分の体裁を繕うためだろうな」
訳も分からずただ涙が溢れる。
逆らえない相手とこれから起こる事への不安。
そして、目の前の知ってるはずの彼への、底知れぬ恐怖。
「なんなら今、俺が貰ってやってもいいんだぜ」
大きな手が私の顎を鷲掴む。
ゆっくり降りてくる唇に私は目を瞑った。
透き通った雫が、私の頬を濡らした。
コメント
9件
見てはいけないものを見てしまった気分だ…
口紅のシーンめっちゃ ドキドキした 😖💓 主ちゃんが ちょっと 抜けてるところ可愛すぎる🫶🏻︎💕︎︎