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森川さんは私を軽く押すとベッドの上に倒して仰向けにして、私の上に跨がると膝立ちになって私を見下ろす
「抵抗するのなら、今のうちだよ。手遅れになる前に、俺を止めるなら今のうちだ」
相手の情報は全く無くて知らない人同然でどんな人なのかも分からないのに、こうして大人の男性に見下ろされて、何故か恐怖心は無かった
その相手が森川さんだからなのかどうかは分からないけれど、私は森川さんにこれから何をされるのかと、恐怖ではなくちょっとした冒険心と興味と探究心でドキドキしている
「……森川さん、今からしようとしていることを教えて…ください」
森川さんはわずかに目を見開いてから、ふっと笑顔に戻った
「いいよ。じゃあ、まず先に脱ごうか」
森川さんは、私の上体を起こしてベッドの上に座らせる
私の背中に手を回して、ワンピースのチャックをゆっくりと下ろす
えっ?
私は、一気に目を見開いた
えっ⁈
脱ごうかって、ワンピースを脱ぐってこと⁈
もしかして森川さんが、脱がすの?
森川さんはチャックを全開にすると、慣れた手つきでワンピースを脱がす
私の肩が露わになり、無地の白のカップ付きのキャミソール姿になった私の上半身をまじまじと見た
「もしかして、全部、脱ぐんですか?」
「うーん、別に脱がなくてもできるけど俺は脱いだ方が良いかな。だから、全部脱ごっか」
揚々とする森川さんに、ワンピースを下半身から抜くように脱がされ、ベッドの下に落とされた
私は、キャミソールと白無地のショーツだけの姿になった
……死ぬほど恥ずかしいのに、森川さんはそんな楽しそうな顔をしているの?
下着姿が恥ずかしくて両脚をくっつけて、太腿に出来た隙間を埋めるようにその隙間に両手を覆い、両腕で身体を隠しているつもりだけど隠しきれない
森川さんは無言のまま次の行動に映り、身につけていたものを早技のように全て脱いだ
私はさっと、森川さんから目を逸らす
森川さん、裸だ……!
それも全裸で、肩幅とか、胸板とか鎖骨とか、太い腕とかほどよく引き締まった腹筋とか、全てが大きくて立派で……
もう、見てられない……!
生まれて初めて見た男性の身体を直視出来ず、目のやり場に困りパニック寸前になりかけている私に『中に入って』と、森川さんが指令を出す
ベッドの中に森川さんと入ると、組み敷かれる
「藍璃ちゃん、こういうことするの初めてだよね?だから藍璃ちゃんは、下だけ脱ごうか」
森川さんはショーツに指を引っ掛けて下げると、私の下半身を露わにしてショーツを脱がした
森川さんは、これから何が自分の身に起きるのかドキドキしている私をよそに、私に覆い被さりながらゆっくりと私の髪を撫でる
それから姿勢を更に低くして、私に顔を近づけた
あ、またキスされる……のかな
反射的に瞼を下ろすと、唇ではなく額とそして瞼に軽いキスをされた
ゆっくりと、額から鼻筋、頬に……私の顔中にキスを落とす
それから森川さんの唇は、首筋に移動した
首筋にキスをされると身体がぴくっと反応して、それを見た森川さんは私の首筋に集中して、更に弄りだした
軽く触れるキスから、次第に舌を這わせだす
「んっ、ゃ…あ…っ」
ざらりとした感触に舐められた快感に鳥肌が立ち、私ではない変な声が出た
私は、口元に手を当てた
森川さんはそんな私を見て口角を上げると、次に私の身体に手を這わす
キャミソールの上から私の胸を撫で、お腹に触れ、太腿を撫で上げると、そろそろと脚の間に手を忍ばせた
……もしかして、そんなところを触るの?
熱がこもっている脚の間に、森川さんの指が触れた
「っ! あっ…」
甘い声と共に私の身体は大きく仰け反ると、強張りながら痙攣する
「あぁ…ん」
生まれて初めての未知な快感に、炎が燃えているように全身が熱くなる
私は、シーツを強く握った
森川さんの指は止まることなく、秘部に円を描き、私を責める
「もり…かわ…さん、…だめ」
「なにがだめなの? ほら、こんなになっているよ?」
森川さんは私の脚の間から、ぴちゃぴちゃと濡れた音を出す
……ああ、こんなに恥ずかしいのに、気持ちいいなんて
「あぁっ…ん、もり、かわ…さん」
唇から熱い吐息と甘い声が、漏れる
「藍璃ちゃん、今すぐ君が欲しい」
その言葉を合図に私は張り詰めていたものを解き放ち、総身を心地良く痙攣させた
ガクガクっと下半身が震えて、我慢できないほど秘部がジンジンと疼いた
何この、感じ……?
「藍璃ちゃん、楽になった?」
楽に……?
これが、そうなの?
息が弾み、上手く喋れない私は森川さんに頷いた
「そうか。 ……なら、俺は先に浴びてくるから」
森川さんは私の秘部から手を離して、素っ気なくそう言ってから早々とベッドから出るとバスルームに入って行った
どことなく急に素っ気なくなったけど、どうして?
私はまだ不規則に鼓動を高鳴らせて、息を弾ませたまま呆然として横たわっていた
森川さんに、私の何かを曝けられた気分
あんなあられもない声を出させられて、私はどうなっちゃうんだろうって思った
でも、あの気持ちは一体なんだったんだろう?
身体が一斉に何かを強く求め、そして言葉に出来ないほどの快感を求めた
あの欲求を満たされなかったせいなのか分からないけど、私の身体は何故か物足りなさを感じている
まだ脚の間がうずうずと熱く疼いて、何かを欲しがっている
だけど、その何かが分からない
一体私は、何を欲しがっているの?
このすっきりしない気持ちは、何?
目の前の巨大な窓ガラスの向こうに広がる都会の夜景をぼんやりと眺めながら、今まで感じたことはない気持ち良さに身悶えしていると、後ろからドアが開く音がした
私は鉛になっている身体を起こして、シャワーを浴び終わった森川さんに視線を向けた
森川さんは腰にバスタオルを巻いて、タオルで濡れた髪を拭いていた
森川さんの裸をもう一度見た私は、無意識に息を呑む
「……藍璃ちゃんも浴びておいで」
生まれて初めて目の当たりにした異性の裸に見入っている私に、森川さんは笑顔を浮かべながら言った
その声で我に返った私は一気に羞恥に包まれ、裸から目を逸らして、よろつきながらベッドから這い出た
森川さんを横切り、バスルームへ入ろうとすると突然背中から強く抱き締められ、動きを止める
……っ!
えっ?な、なに?
「藍璃ちゃん、やっぱり、俺と一緒にベッドに戻って」
少し息遣いが荒い森川さんはそう言って、私を軽々しく横抱きにした
えっ、えっ?
ベッドに戻るって?
驚きと困惑に目を見張り、何の声も出ない私は森川さんの首に掴まるように遠慮がちに腕を回す
森川さんのしっとりした肌の感触と熱い温もり、高級そうな石鹸の香りが私の全てを包む
まるで割れ物に触れているように優しく私をお姫様抱っこをする森川さんは、ゆっくりとベッドに下ろす
「やっぱりこれも、脱ごうか」
そう言った森川さんに、キャミソールを捲り上げられると、明かりの下で胸が露わにされた
森川さんの舐めるような視線を浴びる肌はジリジリと焦げるように、熱くなる
「あ、あの、そ…んなに、見ないでください」
心臓は破裂しそうな勢いで暴れ狂い、羞恥で蚊の鳴くような声で訴える
「見るよ。いつまでも、見ていたい」
熱を含んだ眼差しで、全裸の私をじっくり一瞥する森川さんは、眩しいものでも見ているかのように目を細めた
「……藍璃ちゃん、俺、やっぱり我慢出来ないよ。もう……抑えられない」
森川さんは私の肩に手を乗せると、少し力を入れてベッドに倒した
そして、私に覆い被さると何の予告もなしに、私の秘部に手を忍ばせる
「っ!あっ…んっ…」
秘部の中心に円を描いてから、ゆっくりと私の中に指を挿れた
「ああっん……!」
ゆっくりと入っては出て、出ては入ってを繰り返され、私は喘ぎ声を出しながら腰を浮かせて、枕に後頭部を強く押し付ける
再び全身の筋肉が強張り、下腹の辺りでまたあの感覚が蠢くと腰が左右にくねった
そして、頭の中が真っ白になり始めて、張り詰めていたものを解き放ちそうになった寸前のところで不意に森川さんが指を抜いた
「藍璃ちゃん。これから俺は、君を抱くよ。……本当にいいんだね?」
森川さんは、熱に浮かされて呆然としている私に確かめるように訊く
生まれて初めて好きな人に、これから抱かれる……
そう思うと、とても大きな期待に胸が躍り出した
私は、迷うことなく、気付けば森川さんに頷いた
森川さんに、抱いて欲しい……
本能で衝動的にそう思った
「分かった。なるべく、優しくするから。傷付けないって約束するよ」
森川さんは優しい微笑を浮かべてそう言うと、サイドテーブルに手を伸ばして、何かを取る
小袋が破ける音がしてから、森川さんが私の顔の横に両手をついて私を見下ろした
「もう少し脚開いて、身体に寄せるようにして」
森川さんに従うと、秘部の入り口に硬くて熱いものが触れた
次の瞬間、狭隘の中を突くようにその熱いものが秘部を押し拡げながら、遠慮なく入ってくる
「はあぁぁんっ!」
私の身体の奥底から、大きな悲鳴にも似た喘ぎ声で出る
はち切れないばかりの圧迫を秘部で感じて、痛みと紙一重の快感に総身をわななかせた
シーツを握り締める手に、力を入れた
森川さんはゆっくりと深く私の中に入ってくると、体勢を変えて肘をついて身体を支えながら、互いの肌を密着させる
「っ、はぁ、キツイな……。……大丈夫?痛くない?」
息遣いを荒くして、苦し紛れに森川さんは私に訊く
「大丈夫…です……」
私は思考も知性も理性も無くした状態で、森川さんを肌とそして直接、膣の中で感じていた
熱さで肌にしっとりと汗が覆い、動きが止まっている森川さんをはち切れんばかりに拡がる膣に馴染ませる
生まれて初めての未知な感覚に、心が熱くなる
「っ、……森川さん」
無意識のうちに、譫言のように呼んだ
「ん?」
「好き……。森川さん、好き…です」
森川さんにもう一度告白すると、うんと優しい微笑みを向けられる
「藍璃ちゃん、森川さんじゃなくて下の名前で呼んで」
下の名前、たしか……
「きょ…恭介…さん」
名刺の名前を思い出して蚊の鳴くような声で言うと、森川さんは軽く笑った
「声、小さいなぁ。よく聞こえなかったからもう一回、言って?」
ただこうしているだけでも恥ずかしくて死んでしまいそうな私をからかうように、悪戯っぽい笑みを向けてそう言った
名前を呼ぶなんてとっても恥ずかしいけれど、嫌じゃなくて……
「恭介さん」
私は、目を閉じながらはっきりと呼んだ
「よく出来ました」
森川さんは私の瞼に軽くキスをしてから、ゆっくりと腰を動かし始めた
「あぁっん…!あんっ、はぁん…っ」
私の中で前後にゆっくり動き、優しく奥深くを突いて離れて、また突いてを繰り返す
気持ち良い摩擦を感じると頭の中が真っ白になっていき、背が弓なりになっていくと全身が強張る
「っ、っ、あ…いりちゃん…、藍璃…ちゃん」
森川さんはゆっくりだった動きを徐々に速めていき、力強く私の腰を突き上げる
より一層中での摩擦力が強くなって、その結合部からは規則的にグチュ、グチョという濡れた音が立つ
「っ、っ、ああ、いいよ……っ。すごく……っ」
森川さんは熱い吐息を私にかけながら、喉の奥から絞り出すような声で言う
次から次へと私を貫いて、私の身体が森川さんの動きに合わせて揺れた
……ものすごい、力
経験したことのない男の人の力強さと、天にも昇るような快感に、頭が真っ白になっていく
ああ、熱くて、気持ち良すぎて、もう何も考えられない
こんなの、知らない
こんなに気持ちいいの、初めてだ……
「はぁんっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、恭介…さん」
力強くシーツを握り締めて、背を弓なりに仰け反らせていく
そしてもうだめ、と思った次の瞬間には気が遠くなるような快感が私を襲い、全身を硬直させてから一気にガクガクと痙攣した
「っ、っ、っ! 藍璃…ちゃん、藍璃、ちゃん……っ」
森川さんは切羽詰まった声を出して、二回強く私を突いてからぴたりと動きを止めると、私の上に崩れ落ちる
唇に軽くキスをしてから、ゆっくりと中から出て行った
頭が、くらくらする……
もうだめ
「藍璃ちゃん、本当にごめんね」
森川さんの声を聞きながら、私は意識を手放して、深く眠りに落ちるように気を失った