テラーノベル
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一瞬、理解が追いつかなかった。
ついさっきまで仲良く話してたじゃないか。
変わらずに笑ってたじゃないか。
僕の何が悪かった?
恋人がいて、最後までした過去が悪い?
それを言った僕が悪い?
僕の中の正解である彼に 僕が立ち向かっても
どれもこれも不正解だった。
いくら考えても、彼がそんな浅はかな考えをする人間だという考えは肯定できなかった。
恋人がいるから、ブロック。
一つ僕が間違ったから、ブロック。
自分の正しさと僕の正しさが違うからブロック。
彼のような完璧人間で、 どんなことも理解できる人間が こんなにも低脳なことを「正しさ」だと思って行ったとは当然思えなかった。
間違っていてもいいから、僕から離れる。
又は
捻じ曲がりすぎた彼なりの正しさの中身か?
元恋人がいる人は受け付けない。
彼はそんな人間ではないだろう。
じゃあ、そこまでして僕と離れたかったの?
僕は根からの悪を見たことがない。
例え自分なりの正しさが捻じ曲がっていても
正しさを押し付けるだけで
悪を押し付けている人間を、見た事がない。
見た事がない。
見た事が無かった。
初めて、見てしまった。
本当の “悪” を。
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