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朝 8:00

ゾムあいつ朝からハンバーガー食わせよって、しかも俺が気い付いた時には会議終わっとったし…。

「そういやシャオロン今日昼まで俺ら合同でするんか?」

「せやぞシッマ。一般兵を二つに分けて模擬戦するんや。ゾムさんが幹部に上げれる奴の偵察にくるから、気い付けとけよお前w一応トントンが釘差してたけどなあ、ゾムのことやから絶対聞いてへんでw」

「トントンあいつプロかぁ?いやでも、ゾムがそろそろ新しい遊び相手欲しい言うてたからなあ、割と真面目に見とると思うでw」

そんなことをシャオロンと話しながら、一般兵の集まった訓練場へと向かう。

総統室の窓からこの訓練場が見えるため、何気なく総統室を見上げると拗ねたようにこちらを見下ろす

グルッペンとその後ろに黒いオーラをまとったトントンかすかに見えた。次の瞬間にはグルッペンの姿はなかった。きっと襟首を捕まれて椅子に座らされたのだろう。

ご愁傷様、と手を合わせてから一般兵に向き直ると、既にシャオロンがくじ引きか何かで隊を決めたのだろう、二つに分かれていた。

「シッマ、俺こっちの隊もらうで。こっちの方が人数一人だけ多いからな。」

「おお、好きにせえや、俺らは数じゃなくて技術で戦うからなあ。負けるつもりはないで。」

「ふーん。コネシマサァンよゆーですねえ。そこまで言うんやったら罰ゲームつけようや。

なあゾム、何がええと思う?」

シャオロンがそう端の方に設置してあるベンチの方に声を張り上げるとその屋根の上からゾムが降ってきた。

「せやなあ…負けた隊の一般兵は買った隊に昼飯奢って、幹部は、俺に食害させてもらうのはどうやろうか?」

キラキラ、ワクワク、勿論これでええよな、と言わんばかりに輝いたペリペッドの瞳を見れば異論なんて言えるわけもなく…。

「ええよそれで…」

「あきらめろシッマ、これで背水の陣や…」

「だってこれでおれ負けたら二回目やぞ今日だけで、しかも連続…」

幹部二人がお通夜のように沈んでいるのを一般兵がオロオロしているのを横目に、ゾムが声を張り上げた。

「じゃあ、今から十分で作戦立てて、そっからは戦闘な。一応十分になったときに笛ならすけど、めんどくさいから、個人で数えてくれ。俺が審判で、大将首を取ってくるか、敵隊の戦闘不能、もしくは三十分の経過。じゃあ、スタートー。」

開始の合図が聞こえたのと同時に、ゾムの姿がかき消えた。


作戦といっても、する事は少ない。誰が近距離で、誰が遠距離として出るのか。それさえ割り振ってしまえば後は簡単だ。

今回の模擬戦では、近距離がペイントナイフと軽めの爆弾(エーミールお手製)、遠距離はらいふると弓矢、そして遠距離を守るため、防衛班は盾を使用することにした。向こうがどんな手で来るかがわからないため、臨機応変に動くことを第一のすることを全隊員に伝え、十分が経過するのをひたすらに待つ。


結果から言うと、僅差、ほんとに僅かな差でシャオロン隊が勝った。装備や作戦自体は悪くなかったのだが、言い訳をするならば、立地が悪かった。コネシマ隊が戦場に選んだ所よりシャオロン隊の方が少し高い塔があったのだ。何より、シャオロン隊の方に”先輩絶対殺すマン”ことしょっぴがいたのだ。彼はコネシマの後輩で、直々にスカウトしたのが、何故かその頃から、殺意を剥き出しにして殺しにかかってくるのだ。実力としては幹部に上がっても申し分ないため、今回の模擬戦を見ていたゾムによって報告が上がることだろう。彼と肩を並べて戦う日は案外近いのかもしれない、と思いながら、コネシマはシャオロンと共に訓練場を後にした。

この時ばかりは、罰ゲームを忘れていた彼は何処か上機嫌に見えたとか…。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あとがき

誤字脱字等ありましたら教えていただけると幸いです。

アドバイスやコメント、リクエストなど、お待ちしています。

次はゾムさん視点にしようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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