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第二十四章
黄龍
―語られし真実―
「皆さまは――『四神』という名をご存じでしょうか。」
優しい笑みを浮かべた神父が、静かに口を開いた。
「はい……私たちに力を貸してくださっている神さま……ですよね?」
詞葉はそう答えながら、手にした錫杖へと視線を落とす。
「その通りです。ですが――実は、神は四柱ではありませんでした。」
「えっ!? でも四神って……。それに、この神殿の天井には……」
蒼紫が言葉を切り、ゆっくりと天井を見上げる。
つられるように皆も視線を向けた。
そこには、神々しい四神の姿が天井一面に描かれていた。
「よくご存じですね、青龍の巫女さま」
神父は慈しむようにその絵を見上げ、静かに続ける。
「かつて、この世界には五柱の神がおられました。
四神――そして、黄龍。
五柱は共に世界を創り、人々を深く愛しておられたのです。」
そう言うと神父は巫女たちへ視線を戻し、悲しげに目を閉じた。
「ですが、人々は争いをやめませんでした。
黄龍は人に絶望したのです。
『人は変わらない。ならば、世界そのものを変えるしかない』――と。」
「……っ、まさか……」
煉華が息を呑む。
神父は何も言わず、静かに頷いた。
「そんなこと……」
蒼紫は言葉を失い、ただ呆然と立ち尽くす。
重い沈黙が神殿を包む。
やがて神父は、意を決したように口を開いた。
「……邪神とは、かつて四神と共に世界を愛していた神――黄龍なのです。」
コメント
1件
わあ、この展開やばい……! ずっと「四神」って聞かされてたのに、実は五柱目がいて、しかもそれが邪神=黄龍だったとは。設定の裏切り方がめっちゃ刺さるわ。神父の優しい口調で語られるほど重くなる空気、詞葉たちの動揺が目に浮かぶ。こういう神話の真実をじわじわ明かすの、めちゃくちゃ好みだ🔥 続きが気になって仕方ない!