テラーノベル
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knhbです
ご本人様には関係ありません
「恋人…ほしーな」
『へ?』
突然雲雀から発せられた一言に
時が止まるような感覚に襲われる
目の前の彼はスマホを見ながら澄ました顔をしてそんな事を呟いていた
僕の声に気づくと、少し不思議そうに顔を上げた
「…なに?奏斗はほしくないん?」
『え、あ…いや雲雀もそんなこと思うんだって思って』
「そお?俺も思うよ、恋人ほしいもん」
一言で言うなら、衝撃だった。
雲雀も一丁前に思うんだな、恋人欲しいなんて
目の前の彼は少し拗ねたような声色で僕を見た。ああ_______俺の気も知らないで。
『……僕もほしいな』
欲しいよ、雲雀が欲しい
いつも通り、朝起きて収録に向かう
昨日の出来事もあり少々寝不足だが大丈夫だろう
今日は確かヴォルタクションの収録だったはずだ。
会社につき、スタジオのドアを開ける
先に着いていたのだろうかセラが一人椅子に座っていた
僕が来たことに気付いたのだろうか顔を上げて手を軽く振った
「おはよ奏斗。」
『おはようセラ、来るの早いねー…』
「奏斗こそ」
いつもの調子でそう言い、セラフの横にあった椅子に座り軽く欠伸をする
「寝不足…?」
『まあちょっとね』
セラフが少し不思議そうに僕の顔を覗き込んできた。綺麗な青と赤の瞳と目が合う。相変わらず綺麗な顔してんなーと思いながら、さっき買ってきたコンビニの袋の中を漁った。
アキラや雲雀はこの後来るだろう
その時までセラとなんか話しとくか
ゆっくりと朝コンビニで買ってきたコーヒーを口に含む。ほんのりと苦い味が舌に広がった
「雲雀となんかあった?」
『…ッぶ!!!!…っゲホ、…な、なに急に!』
セラの言葉に思わずコーヒーを吹き出しそうになるのを寸前で抑え、ゲホゲホと咳をする。むせながら発した言葉は所々掠れていた
「図星」
『まだなんも言ってないだろっ!』
「でも図星でしょ」
『……はあ、……なんで分かんの』
ため息を隠そうとするのもめんどくさくなり、ジトっとした目でセラフを見る
まあ_____セラフに隠し事するのは不可能に近いだろう
「奏斗が寝不足な時って殆ど雲雀関連だったから。分かりやすいよ奏斗は」
『セラの勘が良すぎるだけでしょ。………はぁ…眠、』
バレてしまったからには隠す必要は無いだろう。身体が完全に脱力して瞼が重くなる
もうすぐで収録なのにこれじゃあ集中できない
「俺の肩貸すよ。まだ収録まで時間あるし」
『…え、マジ?…じゃあ遠慮なく使わせてもらおうかなあ』
頭をセラフの肩に置く
身長が高いのもあって少し首が痛いがそれくらいは妥協しよう
「寝れそう?」
『うん、めっちゃいい…』
「おやすみ」
そんなセラフの声を最後に
僕は眠りについた
「奏斗。起きて」
『ん……んん”……』
「雲雀達来たよ」
『ん”………おはよ、セラ…』
肩を軽く揺すられてる感覚から目が覚める
瞼を開くとセラフと目が合う
おはようと告げ、体を起こした
「んあ、奏斗起きた」
「寝不足だったんですか?」
『んー…ちょっとね。もー大丈夫』
『セラもありがと』
「いーよ」
背伸びをして椅子に座り直す。
アキラと雲雀もいつも通り椅子に座って携帯を見ていた。
僕もエゴサするかー…と思い携帯を開く。
適当にスクロールしてふと今の時刻を見る。あと30分くらいあるか。もうすぐで場所確認かな
『…あ、そーいえばセラさあ』
セラフの方を見る。その時、他の誰かの視線を感じてそちらの方に目を向けた
パチリ。雲雀と目があった
ボーッとしていた顔から急にハッとしたような顔に変わり目を逸らされた
『…雲雀?…なんかあった?』
「あ、いやなんもない!」
『…そう?』
「奏斗、なに?」
『あ、そうそう。言いたいことあってさ_______』
雲雀の言動に多少の違和感を感じながらも、あまり気にしないことにしセラフとの会話に戻った。
「はい!これで終わりです!お疲れ様でした〜!」
そういうスタッフの声とともに、
ドッとスタジオから張り詰めていた空気がなくなる。
今回の撮影は思った以上に長引き、時間も押していたのである。この後は配信の予定もなかったはず、家でゆっくり寝たい
「奏斗達はこの後帰るんですか?」
その声に頷いて鞄を持つ。
『アキラは帰んないの?』
「あーはい。この後セラ夫と飲みに行こうと思って」
『わー…元気だねえ…』
おじさんはヘトヘトだよ。と言うと私の方が年上だぞ。と返された
「たらいは来ますか?飲み会」
そう雲雀に問いかける。僕も視線を向けると、雲雀はいつものように笑い、口を開いた
「あー…俺は大丈夫!2人で楽しんできて」
「そうですか?…分かりました。ほらセラ夫行きますよ」
「ん、分かった」
「じゃあ私たちはこれで。2人もゆっくり休みなさいね」
『うん。バイバーイ』
「またなぁ〜」
アキラに軽く手を振り、仲良さそうな出て行く2人の背中を見つめる。
これから飲みって、本当にどれだけ元気なんだ
_______というか、雲雀が飲み行かないの珍しいな
前まではいつも”え!飲み?俺も行きたい”と言ってウキウキでついて行ってたのに
アキラも不思議そうな顔で雲雀を見つめていた。もしかして、なにかあったのだろうか
既に見えなくなった2人から目を逸らし雲雀を見る
雲雀も僕を見ていたのだろうか蜂蜜色の綺麗な瞳と目が合った
雲雀はビックリしたように目を丸め、勢いよく僕から視線を逸らした。2回目_______雲雀から視線を逸らされたのはこれで、2回目だ
嫌な汗が背中を伝う
変に胸騒ぎがするのを知らないフリして雲雀に声をかけた
『…雲雀は今日行かなくて良かったの?前までウキウキでついていってたじゃん』
「今日は、気分やなかったから。奏斗こそなんで行かんかったん?」
質問したはずが質問し返されてしまった。
そうか、気分じゃない日もあるか
『今日は疲れたし、眠たいからさ。』
『あ、そうだ良かったら僕ん家でゲームしない?』
「…ん?お前眠いんじゃないの?」
雲雀から正論を言われ、ギクリと顔が引き攣る。眠いのも正直の気持ちだ。
どうせなら雲雀と一緒にゲームして、そのまま泊まりまで〜。と思ってしまった自分を殴りたい。無理に決まってる
『…あ、あー…いやゲームもしたいなあって、ヒバが嫌なら大丈夫。』
急いで挽回して笑みを作る
今日はこのまま解散になりそうだし、諦めて早く寝よう
「…んや、奏斗が眠くないんならいいんやけど。」
『…………へ?』
「コンビニでつまみとか買おーぜ!………?なに、なんかあった?」
『え、あ、いや…えっと、いいの?』
「うん、奏斗がいいならだけど」
その問いに二つ返事でOKし、さっそくコンビニに行ってつまみを買いに行くことにした
「お邪魔しまーす!」
『はーい』
雲雀を家に迎え入れ、フローリングを歩いてリビングに向かう。
ドサッと机の上に買ってきたものを置き床に座る。雲雀も「よっこいしょ」と横に座ってきた
『雲雀ーなんのゲームする?』
「んーー…あ、そだ。前奏斗がやってたゲームやろうや」
『あー、あれ?いいよやろやろ。』
電源を入れ、ゲームを起動させる。
コントローラを雲雀に渡して、テレビの前に移動し座り直した。
「横座らんの?」
『うん、テレビ近い方がやりやすいし』
そう答えると、雲雀はいつも通り澄ました顔をして立ち上がり、僕の横に座った。肩が触れ合うくらい距離が近くて思わず目を見開いて雲雀を凝視してしまった。
『どしたのひば。』
「なんも。早くゲームするべ」
なんもなくなくない?これ無自覚とか罪すぎるんだけど。
心の中でガッツポーズをして極力雲雀の事を見ずにゲームを開始した。
「っだあ”ーーーー!負けたーーー!!」
『あれあれぇ?雲雀くん弱くなぁい?』
「うぜぇーー…」
むすっとした雲雀の顔も可愛くて思わず笑みが溢れる。
『あははっ、ごーめんって!んは笑、っはー、おっかし』
「なーにーがおかしいんだよ。もう知らん!」
『ごめんごーめんっ!ひーば。怒らんでよ』
「怒ってないし」
ツンツンと頬を指でさす。その行動も癪に触ったのだろうか、嫌そうに眉を顰め「やめろ」と目で訴えかけてきた。それにわざと気づかないフリをして雲雀の頬を堪能する。
「だからやめろ!ツンツンすんな」
そのとき、むすっと顔を顰めて怒っている雲雀と目があった。その顔ですら可愛くて笑いそうになるのを必死に抑える。雲雀はため息をつくと、机の上に置いてあった缶ビールに手を伸ばした。
『え、雲雀ビール飲むの?』
「今日は飲みたい気分」
『へ〜…?珍し』
カシュッと炭酸の抜ける音がし、雲雀はビールをちびちびと口に含み始めた。こくりと小さく喉を鳴らし「ったはーー…!!」と言葉をこぼして机にドンッと缶を置いて満足そうにゲームに戻った。
その姿を横目に、自分も買ってきたお酒を口に含む。ふわりとアルコールの匂いが鼻を掠めてそのまま押し流すように飲み込んだ。
『ひーばー。恋バナしよーよ』
「…なんで恋バナ?」
お酒が丁度いい具合に回ってきた。雲雀も不思議そうにこちらを見ている。
なんでこんな事を聞いたのかって?そんなの簡単。雲雀が恋人にしたい人を聞くためである
雲雀は数秒、瞳を彷徨わせた。そして数回口を開いては閉じ再び口を開いた
「……まだ、好きかは…分からんけど。気になってる人ならいる」
『…ふーん…』
「…なんだよその反応!お前から聞いてきたくせに!」
『いや、…別に…ひばにもようやく春が来たなと』
「誰目線なん??てか、奏斗はいるん。恋人にしたい人」
むすっとした表情からコロコロと変わり、次は興味津々な顔でそう聞いてきた。
その顔にデコピンして”お前だよ”と一喝したくなるのをグッと抑え、息を吐く
『…まあ、いますけど』
「ふーん」
『ちょっとなにその反応!』
「奏斗も人のこと言えないだろ!」
恋バナをしているはずなのに部屋にはギャーギャーと言い争いの言葉が絶え間なく響いている。というか誰だよ気になってる人って。僕初耳なんだけど、
『…ねー、誰なのその好きな人…』
「へ、………はあ!?い、言うわけねえじゃん!…」
『教えてよ』
「や、やだわ!…奏斗が先に言え」
雲雀は一目で分かるくらい動揺して、顔を真っ赤にしていた。そんな可愛い顔して僕に襲ってでもしてほしいのか?なんて、実際にやったら嫌われる未来しか見えない。
『いーやです。僕のハートフルな心がズタボロになっちゃうから』
「ヒント!!」
『いや、クイズ番組じゃないんだから…。』
まあ、ヒントくらい教えてやるか。
当てさせる気はないけど。というか当ててもらったら困る。僕が
『僕と仲が良い人』
「分かるわけないだろ!」
『じゃあひばも教えてよ。そしたら僕もまたヒント教えるから!…ね?』
天才的なアイデアを思いつき雲雀に提案する。ぶっちゃけ聞きたくないが、これで雲雀の好きな人を絞り出せれば僕が思う存分その人との仲を邪魔できる。自分でもゴミだと思うが、どうしても雲雀は奪われたくない
「………ぅ”ー……、声がいい…」
『ふーん…。声、ねぇ…』
いや、俺も声良いし?その人より僕の方がいいんじゃない?
「次奏斗!」
『…んー、じゃあー、ちょー可愛い人かな。』
「抽象的すぎるだろ。もっと具体的に!」
『そんなこと言ったら雲雀の声がいいもなかなか抽象的なんじゃないんですかぁ?』
「奏斗よりいい方だろ!…なぁー、もっとわかりやすく言えって」
雲雀が僕の方を見てそう言う。若干上目遣いになってるからだろうか、凄く可愛い
いつも可愛いけど今は破壊力が違う。
しかも、ここ僕の家だし、二人きりだし
___やばい、そう考えたら危なすぎるなこの状況
雲雀は好きでもない男の家にホイホイと上がってこうやって酒を飲むのか?雲雀は単細胞だし…あり得るか、
俺以外のやつとこんなに距離が近くなって、もしかしたら___
「なー、奏斗?なにボーッとしてんの?」
『ぇあ? ごめんごめん考え事してたわ』
『えーっと、具体的にだよね…うーん、』
具体的、か
紫のサラサラとした髪、可愛らしい八重歯、綺麗な蜂蜜色の瞳、誰にでも好かれるところ、___全部バレるか、これ
雲雀のいいところなんて沢山あるんだけどなぁ、
例えば、
『…太陽みたいなところ……』
「、太陽?」
『え、まって口に出てた!?今!』
「おん、ふつーに出てた」
思わず口に出ていたようで、雲雀が不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
うわはず、雲雀は分かってないみたいだけどはっず…
相棒に向かって”太陽”って…、ハズ。
なにとは言わないけど雲雀に聞こえてた事実が一番恥ずいのだが
「……太陽、かぁ…」
一人で悶えていると、雲雀から哀愁漂う声が聞こえてきて思わず顔を上げる。
雲雀はどこか悲しそうな顔をしてそう呟いた
『ひば?』
「あ、…いや。…良い人なんだなーって思って」
『…そうなんだよ、良い人なの。可愛いくて、カッコよくて、太陽みたいで…。』
『本当に、好きなんだけどなあ…』
べしょっと机に体を預ける。思った以上に情けない声が飛び出て、自分でも笑ってしまう。いっそ泣き上戸にでもなって雲雀に慰めてもらおうかな。
僕の頭の近くにあるワインに手を伸ばす。
ゆらゆらと揺れる赤色が僕が飲むのを促しているように見えて、グラスに触れそうになった瞬間
目の前からワインが消えた。
『え…………っは、雲雀!?』
「…っ、………ッ、…」
と、思った瞬間
雲雀が僕のワインを喉に流し込んでいた
あまりの衝撃で思わず雲雀の手からワインを引き剥がす。が、もう遅く雲雀は全部のワインを飲み切ってしまったようだ。
『ちょ、馬鹿!なにしてんだ!』
「っげほッ…っ、な、んで止めん、の!」
『はあ!?止まるに決まってんでしょ!雲雀酒飲めないだろ!』
ほろよい半分でも酔ってしまうのに、こんな量の酒飲んだらどうなると思っているんだ。死ぬぞ、マジで
もう酒が回ってきたのだろう。雲雀はフラフラと床に座り込んだ。頬はみるみる赤くなり、僕にぽすりと倒れ込んできた。
『っ…ちょ、大丈夫?マジで』
「……ぃ……じゃん」
『え?ひば、もうちょっと大きい声で喋って』
「……ッ、だから!俺にすればいいじゃんッ!!」
そう、目の前の雲雀は俺に言った。
肩を弱々しい力で掴まれていて、瞳には涙の膜が張っていた
その雲雀を見ていて、僕の口から出た言葉は
『……は、?』
の一言だった
僕の顔を見るなら雲雀は顔を手で覆って、小さく息をした
「……ごめん、ちょっと顔見ないで…」
雲雀の耳は赤く染まっており、その声は酷く震えていた。
あまりの急展開で言葉が飲み込めない。
___俺にすればいいって、
それって
『…ひば、…僕のこと、好きなの、?』
「っ、……………」
雲雀が息を呑む音が聞こえた。脳がそれを肯定と捉えて雲雀の頬に手を伸ばす。
『ひばり、』
すり、と頬に触れると雲雀の肩がビクッと震えた。抵抗する素振りを見せないのをいい気に優しく顔を覆っている手に触れる
『顔、見せて。雲雀』
「…っ……」
そう言うと、雲雀はおずおずと手を外した。それがどうしても可愛いくて、それ以上の感情が出てこなくて思わず抱きしめてしまった
『…可愛い、…好きだよ、雲雀、』
くしゃりと雲雀の髪を撫でる。自分でも情けない声が出てるのも気にしないで強く抱きしめた。雲雀の息が肩に当たる、その瞬間背中に腕が回って肩口に頭を押し付けられた
『くすぐったいよ、ひば〜?』
「…っ、ふ……ぅッ……、っ」
『え、雲雀、?』
肩に温かい雫の感覚と息遣いで雲雀が泣いてる事を認識する。雲雀から体を離し、顔を見るとぼろぼろと涙を溢していた。
雲雀は乱暴に目元を擦り「ごめん」と呟いた。
『ちょっとこら、擦んない!腫れちゃうでしょ、』
「…っ、…で、も」
『でもじゃない!ほら、瞼腫れちゃってるじゃん、』
割れ物を扱うように瞼に触れる。今もまだ溢れてる涙を優しく拭いて頬を撫でる
『ごめん、ビックリしたよね、』
「…お、れ、っ…かたおもい、やって、おもっ…て、」
『…うん、』
「ひ、ひかれたと…ッ、おもっ、て、」
『そんなわけないでしょ、…ごめんねひば。大好き、愛してる、…卑怯な僕でごめん、』
きっと雲雀がさっきの発言をしてくれなきゃ、僕はずっと雲雀に思いを伝えられずにいただろう。今だってこうして雲雀の発言に便上してるだけで、雲雀の勇気を使ってるだけ
僕が一番意気地無し
「ッ奏斗は卑怯なんかやない、奏斗は…卑怯やないよ、」
「なんせ、奏斗は俺の太陽やから!…だから、そんなこと言うなよ」
雲雀はそう真っ直ぐ僕を見て言った。
ほらそう言うところだよ雲雀
そんなところが眩しくて、大好きで、愛しい。雲雀はいつも欲しい言葉をくれる。でも、本人はそれに気づいてない
そんな雲雀の事が、好きなんだ。僕の太陽、神様。
誰にも、奪われたくない
《センシティブ注意》
「ッあ”…っ、んや、…やめ、ッ!!…んうっ、♡」
『は、ひば…ッ、かーわい…』
「もっ、やめ…っ、ぁ…ふ、ぅッ♡」
何時間雲雀に腰を打ち付けているかも分からなくなってきた。雲雀の腹には白く濁った精液がかかっており、雲雀のモノはゆるゆるとピストンに合わせて動いていた。
それを軽く人差し指でグリッと押すと、雲雀の腰が電気ショックを受けたようにギクンと動いた。
「あ”〜〜〜〜ッ…ッ!まっ、先っぽダメッ…あ”っ、んあ”♡っひ、や…ッだめ、ッだめっ!」
『んー?でも気持ちよさそうだよ。雲雀のここ、♡』
「う”はッ…ぁ♡!〜〜〜ッ〜〜ッッ!〜!♡」
ぐりゅっと指を押し込むと、雲雀は呆気なくイッてしまった。もう勢いもなくなった精子がぱたぱたと腹に垂れる。雲雀はぐたりと枕に頭を預けて瞼を閉じた。そんな彼の頬をぺちぺちと叩く
『ひーば?何勝手に終わってんの』
「は、へ…も、終わり、やろ?…おれ、も、むり、や」
『大丈夫、だいじょーぶ。ひばならいけるよ』
「や、だ…ッいやだ!…ん、ぅっ、むり…む、ひッ♡」
バチュンッと肌と肌がぶつかる音がし、雲雀が音もなくのけぞる。目を白黒させて急な快楽に意識が飛びかけているようだ。そんな顔も愛らしく思え、また強く腰を打ち付けた
「あッ、あ”〜〜ッ…ッ、♡♡へっ……ぁ、…♡ん、…ぅ”〜ッ、へぁッ♡」
『…、っは、…きもち…ッ、♡』
「ぃうッ…いっ、ちゃ、ッ♡♡…ッ、う”〜〜〜ッ、♡♡♡♡♡」
今にも絶頂しそうな雲雀を見ながら、僕は雲雀のモノをギュッと掴んで射精を塞いだ。
「まッ、…へ、な、んでぇッ…い、いかせて…ッ♡」
『だめ、雲雀。一緒にイこ?♡』
「ッッ、やッ!〜〜〜〜〜ッ、っぅッ♡ああぁっ!!!♡♡♡」
ドチュンバチュンと卑猥な音が部屋に広がる。雲雀のモノからはパタパタと何かも分からないカウパーが垂れており、雲雀は意識が飛びかけていた。自分の腰にゾクゾクと刺激が集まっていく、もうすぐいきそうだと僕の陰茎が主張する。それに応えるように雲雀のナカがぎゅっと締まった
『ッあ、”っ……っ、は、♡』
「うぅあッッ♡は、う”ッ!!♡♡♡♡♡」
ずるっと雲雀のアナから引き抜くと、足をガクガクさせて、雲雀は完全に飛んでしまった。火照った雲雀の体をなぞって、赤い印を首筋につける
『…離れないでね、俺から』
そんな俺の声は部屋の中に響いて消えた。
___眠っている雲雀に届いてるといいけど
「俺だけ見ててな、奏斗」
コメント
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相変わらず神作品ありがとうございます!! 主さんのknhb本当に好きです笑。 雲雀可愛い過ぎますね! これからも頑張ってください!