テラーノベル
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「ホントうってつけだ。こんな拉致りやすい場所歩くかねぇ」
『誰だよあんたら』
「お、お前も美人じゃん。楯突くところも好みだ」
『誰だっつってんだよ』
「そうだなぁ…今からお前らを拉致る高校生かな」
「なに?お兄さんら観光が目的っぽくないんだけど」
「男に用はねぇ。女おいてお家に帰んな」
業がそいつの仲間の1人の顔を鷲掴みにして地面にたたきつけた
「ほらね。渚くん目撃者のいない所なら喧嘩しても問題ないっしょ?」
「威勢のいいもんだなぁ?だがな、人質取られちゃ…っ」
私はそいつに蹴りを入れた
「なっ!」
「強ぇ!」
「てめぇら!刺してやっかんな?!」
とナイフを持った男が私に襲いかかってきた
「〇〇!」
『大丈夫。安心して』
「なっ!」
私の蹴りでナイフは地面に飛んで行った
『ほら、大丈夫でしょ』
そう言ってスキを作ってしまったその瞬間
「ちょっ、なに?!」
「離して…っ!」
茅野ちゃんと有希子が捕まってしまった
横を見ると業が倒れていた
『業っ!!』
業の方を見た瞬間複数人に腕を掴まれた
『くっ、』
「こうすりゃ動けねぇだろ?」
「大人しくしてりゃ何もしねぇよ。な?」
『…わかった』
「っ、〇〇、!」
『大丈夫。しおりのクラスメイトが拉致られた時のところ、みてね』
____
私達はどこかの廃墟に連れていかれた
「うひゃひゃひゃ!かっわいいな〜。強ぇ女も嫌いじゃねぇよ?」
「っ、犯罪ですよね?これ。男子たちあんな目に遭わせといて」
「人聞き悪ぃなぁ?修学旅行なんてお互い退屈だろ?楽しくやろうって心遣いじゃん」
「なぁ、そっちの彼女。どっかで見た事あると思ったんだが、去年の夏頃東京のゲーセン。お前だろ?」
「「『っ?!?!』」」
ケータイには髪を染めて服装も変えた有希子の姿が映っていた
「攫おうと計画してたんだが逃しちまったって訳。まさかあの名門中の生徒だったとはねぇ?
でもさ、俺にはわかるぜ?毛並みのいいヤツらほどよ、どっかで台無しになりたがってんだ。これから夜まで台無しの先生が何から何まで教えてやるよ、なぁ? 」
____
「渚くん!杉野くん!みんな大丈夫ですか?!」
「イテテテ」
「良かった、奥田さんは無事だったんだ」
「ごめんなさい。思いっきり隠れてました」
「いや、それで正しいよ
車のナンバー隠してやがった。多分盗車だし。どこにでもある車種だし犯罪慣れしてやがるよ。あいつら通報してもすぐには捕まらないだろうねぇ
…..てゆうか俺に直接処刑させて欲しいんだけど」
業くんは額に青筋を浮かべて低い声でそう言った
____『業っ!!』
「守れなかったっ、」
「そういえば〇〇ちゃんがしおりをみてって言ってた」
「早く見ようぜ!!」
「確かこのページだよね」
「すげぇな。ほんとにあんのかよ…」
「先生、恐ろしくマメだからなんでも書いてあるよ。京都で買ったお土産が東京のデパートで売ってた時のショックの立ち直り方とか…」
「どこまで想定してんだよ」
「鴨川の縁でイチャつくカップルを見た時の寂しい自分の慰め方とか」
「大きなお世話だ!!」
「でも、おかげで少し落ち着いた。今やるべきことがちゃんと書いてある
大丈夫だ。茅野や神崎さん、〇〇ちゃんを助けに行こう」
コメント
2件
続き、首がインド洋まで伸びるまで待ってます☺️
続き楽しみにしてます( *´꒳`* )