「 ん 、 … ふぁ っ “ 」
『 あ 、 蒼井起きた 。 』
「 … あれ 、 会長 ? 」
目を開け 、 眠気のあまり出てしまったあくびをしたら
隣から聞き覚えのある声がし 、 声がした方を見ると
床に座りベットに頬杖を着き 、 何やら機嫌が良さそうにしている会長が居た 。
『 ぐっすりだったねぇ~ 』
『 そんなに寝心地良かった? 』
『 前は朝には起きたのにもう昼だよ ? 』
「 は? 昼 ? 」
『 うん 、 僕も数分前に起きたんだけど 。 』
『 きっとお互い寝心地良かったんだね ~ 』
普段なら朝になるとふっと目が覚めるのに 、
昼まで寝るだなんて相当無い 。…
寝心地が良かったかなんて分からないけど 、…
『 あ 、 そうだご飯の準備してくるね 。 』
『 準備しとくからある程度時間が経ったら来てね 』
会長はそう言い 、 部屋から出て行った 。
部屋にぽつんと残された僕は眠気を覚ます 。
どうするのかを考えたいからだ 。
監禁 、 の事について 。
会長の様子が変わったのは昨日の朝食の後だけ 、
それ以外は僕が知っている何時もの会長だった 。
きっと監禁の事にさえ触れなければ様子が変わる事は無いのだろう 、
「 …情報不足だな 、 」
リビングで会長がご飯を用意している今が逃げる絶好のチャンスなのだが
あの何時も隙が無い会長が何も対策をしていないとは考えにくい 、
何も準備をしずに逃げるのは流石に危険すぎる 。
「 もし失敗したら 、 」
きっと 、 会長の怒りに触れ 、 今よりももっと
逃げにくい環境になってしまうだろう 。
もう少し準備をしてからの方が良いな 、…
そう結論付け 、ベットから立ち 、
リビングへと向かう 。
コメント
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更新頻度ガチでミジンコなのにめっちゃ短くてスミマセン、🙏