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cn視点
ついに今日、だねぇ
俺が行くわけじゃないのに緊張しちゃう
「みっどぉ。らっだぁが居るから話し合いの心配はしてないけど、精神的なお話をしてあげよう」
「コンチャン。ナニソレ?」
「みっどぉとらっだぁのことでねぇ。らっだぁの方はレウさんがいったから大丈夫だと思うけど…」
だから俺はみっどぉに1つ助言
「自分が嫌いっていっても何しても、それでも。全部認めてくれる人がいると思うんだ 」
別に手を叩いたことには怒ってないけど、これは言っておかなきゃ2人は幸せになれない
「…ラダオクン、」
「自分の気持ちに正直にならなきゃ。自分の行動が刃物になる前に」
「ウン…」
「いってらっしゃい。頑張って」
らっだぁの絡み合った糸のような気持ちも
みっどぉの糸で呪縛に囚われてる苦しみも
全部知ってる
けど解決できるのはお互いだよね
丁寧に糸を解くのが大切だよ
どうしてもってときはおいで
心の中で呟きながら、みっどぉの背中を見送る
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md視点
今日、か
あんまり実感もわかないし、何が起きてるかもわかんないけど…
「みーどり!」
「何?ラダオクン」
「緊張してるでしょ?」
してる、って答える前にらだおくんの匂いに包まれた
らだおくんのこういうとこ、ほんとにだめ
離れられなくなっちゃうってわからないかなぁ
「ねぇみどり。話し合いが終わったら
一緒にご飯食べて、お出かけして、遊ぼ?」
「ウン……ラダオクン、マダコノママデイイ?」
付き合ってもないのにこんなこと、頼んでいいかわかんないけど
「ん、いいよ」
いままでの不安も、恐怖も全てが表に出てくる
涙が出ないのが嬉しいと思うぐらい、今の自分の顔は酷いと思う
「ン、大丈夫」
「ほんと?じゃあ着替えて行くよ」
今日の服はいつもみたいな白の服じゃダメ
顔を見せるのだけは嫌だから帽子は被っていくけど
服は緑のスーツかな?ちょっと嫌だから上からマントみたいなの羽織るけどね
「イコウ」
自分の胸を手のひらで数回叩く
よし
大丈夫、自分。
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rd視点
「こんにちは。R国の緑色について、話に来ました」
にこやかに、そして隙を見せないように
笑顔の奥には狂気を隠す
今回は国王が出迎えてるっぽいね
こんな大事になったらそりゃあそうか
現に俺達も総統が出迎えてるしね
「緑色さんを引き取りたいと1週間前にお話しました」
「それについての結論はですね、
お断りします」
笑顔の奥には狂気を隠す
みどりに対しての執着心も全部、見れるように
「…そうですか、残念です。すみません、あと1つだけ。みどりと、話をさせてください」
………は?
いま、こいつは、みどりのことなんて言った?
みどり??
俺だけのみどりが、手から離れていくような感覚がした
「ネェ、兄サン。軽々シク、呼バナイデ」
兄さん…?こいつが?
バンッッッッ
思わず俺たちとあいつらとの間にある机を思い切り叩く
「うちのみどりに、なんか用ですか??」
殺気なんて隠すだけ無駄
あいつらのひゅっていう情けない呼吸の音なんて気にしない
むしろその呼吸すら止めてやろうか
「ラダオクン」
自分の中に渦巻く黒い感情が消えていくのがわかる
このたった5文字を囁かれるだけでこんなにも安心する
「みどり」
このたった3文字を呟くだけで自分の気持ちなんてどうでもよくなる
「ラダオクン、一緒ニツイテキテ」
そのみどりからの信頼に、優越感を感じる
国王たちに見せつけるように手を繋ぐ
みどりは珍しく反抗もせず、手を握り返してきた
「みどり、ちょっと耳貸して」
国王に聞こえないように、秘密の会話
「無理してない?大丈夫じゃないなら今すぐ言って」
「大丈夫ッテ言ッタラ嘘。ケド、ラダオクンガイルナラ大丈夫」
この子は無自覚なのだろうか
そんなこと言ったら俺は嬉しくて折れちゃうに決まってるでしょ
「…わかった。無理だったら言って。俺が意地でも守るよ」
「お話を、どうぞ」
いいものでも悪いものでも、俺が受け止めるのは変わりないから
コメント
2件
どちらとも少し気味の悪い依存に、信頼感。言い方は少し悪くなるけど多分これはらっだぁのお気に入りだからこそ、みどりくんがらっだぁのことをだいすきだからこそ2人の間における信頼に安心、居心地や気持ちが表されてるのかなと思いました。 いつもありがとうございます♪とてもねこさんの作品が大好きで投稿されたたび嬉しいです‼️頑張ってください。