数日後の花火大会の為に、私は一度実家に帰って親に浴衣がないか聞いてみた。すると、お母さんのお下がりで、小学生の頃おばあちゃんにサイズ調整してもらったものがあった。これなら一回縫い目をほどいて、また今の私のサイズに合わせれば着れるかもしれない。
ネットで調べてやり方を見ながら自分でやってみると、初めてにしては上出来な感じになったが、おばあちゃんに訂正を食らった。そのまま仕上げまでやってくれた。ありがとうございます。
次に私は浴衣に合う髪型を調べて自分でやってみた。するとなんということでしょう。髪がボッサボサになった。……昔から髪を結ぶのは苦手なんだよね。結局お母さんにいい結び方を教えて貰って、何度も自分で練習した。これで大丈夫だろう。多分。
そんな遠くない実家に帰って一番面倒臭かったのは、家族から「彼氏できたのか?」と言われた事だった。
そりゃそうだ。娘がいきなり「浴衣が欲しい」と言い出したのだ。疑わずにはいられない。
とりあえず私は「仕事で女友達が出来たからその人たちと行くだけだよ」と適当にその場で考えて言っといた。
いろいろ準備しているうちにわかったことが、私はこのお出かけを自分が思っている以上に楽しみにしていると言うことだ。花火大会事態にもそうだが、るぅ💛さんと一緒に行けることが一番なのだと思う。
なぜそうなのかを考えてみたとき、「推しだったから」という結論に達した。
本当は自分でもわかっている本音を心の奥にしまった。
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