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めっちゃくちゃ面白かったんだが!?続き楽しみすぎる✨
続きを楽しみにしてるZE☆…って白髪の少年って…アルビノってやつ!?
好き。面白い。天才すぎる。
1 変わらぬ日々
また夢を見る
何回も何回も見ている同じ夢
私たち人間の世界じゃない。違う世界にいる夢。そこには空が近くにあって
花園がひろがっている。
でも…………
近くに誰かがそばにいる
一緒にいると落ち着く人。
夢だってわかっているのに手を伸ばしたくなる
でも、この夢には終わりがある。
それは
黒い羽が堕ちる瞬間だった……………
「っ…………………はっ……!」
いつもの衝動でベットから飛び上がる。
いつもこの感じ。黒い羽が落ちる瞬間に……
「っ………またか…」
思わず頭を押さえてしまう。でも、不思議と内容はぼやっとしか覚えてない
「なぎー!そろそろ起きなさいな」
下の階からおばあちゃんの声が聞こえる
「はーい!」
適当に返事をして、下へ降りる。
私、紡糸 凪 中学生2年生
見た目はごく平凡で、長い髪を後ろに縛って、花の髪留めで留めているのが特徴かな………
鳥とお花が好きで、生物がとくい!
私は不思議な夢をみる。
でもそれ以外は他の人と一緒
いつも通り起きて、いつも通り学校にいって、いつも通り、帰って勉強して、寝る。
そんな毎日の繰り返し
一日が終わって帰ると
「凪、おかえり。暇だったら神社の手伝いをしておくれ」
私のおばあちゃんが迎えてくれた。
私は優しくて、神社を支える頼もしいおばあちゃんが大好き!
だから、なるべく支えてあげたいんだ
急いで部屋で巫女服に着替えて手伝いをしに行こうと思ったんだけど………
「あれ⁉︎髪留めがない………………!!」
どうしよう………あれはおばあちゃんからもらった大切なものなのに…………
「なぎー?」
あぁぁぁ、もう!
「今行きます!」
諦めていくしかない!
巫女服に急いで着替えて、後で髪留めはさがせばいいよね!
しばらくほうきで鳥居の方をはいて、帰ってご飯を食べて、ベットに行く
「はぁ………………つかれた……」
こてって疲れ果ててベッドに寝そべってたんだけど
【シャラン】
え?………鈴の音?
【シャラン、シャラン】
神社でもないのに……どうして?
眠くなるような眠気が襲ってきた
(鈴の音で…………ねむい……………)
そこから、いつの間にか寝てしまったんだ……
「はっ!」
飛び上がるといつの間にか朝になっていた
でも……………
「また…………あの夢………?」
今まで、2回も連続で【あの夢】を見続けることはなかった……なんで?
パタンともう一回寝そべる。今日は土曜日だからまだ寝てもいい……
【あの夢】を思い返すと冷や汗が出る、それを拭って目を閉じる
「はぁ」
ため息をつくとまたどこからか鈴の音が聞こえた
【シャラン……シャララン】
聞き覚えのあるその音………なんで……
「君、だぁれ?」
どこからか知らない男の子の声が聞こえてぱちっと目を開けると目の前に白髪の男の子がが私を覗き込んでいる
「え?…」
いそいで飛び起きると、その男には……
「は、羽?」
羽がついてる⁉︎
私、死んじゃうの⁉︎
【2】変わっていく日々⁉︎ 〜白い男の子〜
え?私死んじゃう⁉︎
思わず後退りをすると、男の子がぐいっとちかづいてきて顔を覗き込んできた。
「だから、だぁれ?」
幼く、整った顔立ちで近いてきた男の子は、天使みたいな羽に、ツヤツヤの短い髪。そしておっとりとした目
「私、紡糸 凪…………」
おろるおそる名を名乗るとその男の子は一瞬キョトンとした後、ぱぁっと明るく笑った
「そっかぁ!僕、翡翠 零羽……………カラス
だよ!」
はぁ!?
「か、カラス⁉︎白いのに⁉︎……しかも人間⁉︎ 」
すると男のk……………零羽くんがキョトンとしたニッコリと可愛い笑顔で答えてくれた
「突然変異のカラスでたまにいるでしょぉ?しかも僕、鳥族だし、しょうがなくない?」
おっとりとした口調でそう言われたから混乱が止まらない………
「え?……え?」
そんな中途半端な説明されてもわなんないよぉぉぉ!!!!!
「凪?だっけ………ねぇ、ねぇ。僕の探し物一緒に探してくれない?」
は?
「そ、それはどういう………………」
「だぁから!僕の探し物一緒に探してくれない?」
そう言って膨れっ面で私の顔を掴んでぐいっと引き寄せてきたから可愛くてかっこいい顔がすぐ近くにあってどきっとした。
黒目がちの瞳は、何か惹かれるものがあって吸い込まれるように見つめてしまう
「で、どうするのぉ?」
「え、えっと……………急に言われても……」
正直まだ頭が混乱してる
何を探しているの?、なんでここにいるの?、あなたは一体………?といっぱい疑問があるけどぉぉぉ!!!!
「んー。やっぱ急に言われても困るよねぇ」
そういって首を傾げる零羽くんに私は我に帰ってハッとした。
「れ、零羽くんは、何探してるの?」
やっと聞けた!
「ん…あー。それいうの忘れてたぁ」
「忘れてたぁ」じゃないよ!!こっち大慌てだったんだよ⁉︎一応まだ初対面だし⁉︎
「僕はねぇ「秘密の花」さがしてるのぉ。僕に必要なんだぁ。探すために人間界に来たんだけどね、これ見つけて持ち主さがしてたの」
そういって私の髪留めをポケットから取り出した零羽くん。
て、 私の髪留めぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
「そ、それどこにあったの⁉︎」
零羽君は私の勢いに戸惑ったのか少しびっくりした様子で
「これ?ここの鳥居?の近くに落ちてたよぉ。やっぱり凪の?」
え?どうして私って分かったんだろう……?
「どうして………私だと思ったの………?」
そう聞くと一瞬ぴくっと反応した零羽くんが少し、困ったように微笑んで
「んー。なんとなく?」
なんとなくって……………少し呆れながら苦笑いを作ると
「で、探し物、手伝ってくれるの?」
あっそうだ。忘れてた!
断りたい!…………でも、せっかく髪留めを拾ってもらったのに何もできないのは…………
「いいかい。凪。凪にやさしくしてもらった人には優しく接しないといかんよぉ。これはまた一つの【ご縁】だからねぇ」
おばあちゃんの言葉を思い出した……
やっぱり私は
「やります!その探し物。私にできることがあるなら!」
張り切ってそう宣言すると、零羽くんは一瞬びっくりしてたけど、すぐ笑顔になって
「よろしく、凪 」
そう言って私の髪に触る零羽君
「ひゃえ⁉︎」
おもわず、変な声が出てしまった
「うん。やっぱり似合ってる」
私に髪留めをつけた後そう言って微笑んだ零羽君を見て、私も微笑みかえした
やっぱり零羽君は変わっている。おっとりとしてるけど、どこか惹かれる不思議さがある
この人となら一緒にやっていけると思ったんだ