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実況者の彼と私

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実況者の彼と私

7 - 第7話 青い彼と私1

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2022年01月20日

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私は最近ある人を好きになった


その人の名前も顔も声も知らない

知ってるのは男の子って事だけ


知り合ったきっかけは学校の机だった



私の通ってる学校は全日制と定時制の2つがある

私は全日制


2、3ヶ月前、いつものように学校に来て自分の席に座ると


【つまらない】


と机に書いてあった

多分、定時制の子だろう


私はその文字を書いた人と話したくなり


【どうしたの?】


と書いた

返事がくるとは思ってなかった



次の日、また机を見ると


【俺は定時制で通ってるんですが、最近ずっと学校に来るのが憂鬱なんです】


と返事が書いてあった


私は力になれるなら、と思って


【私で良ければ相談にのります】


と書いた



それから毎日彼との相談や世間話などが続いた


机の上での話し合いが始まって何週間か経った時、彼が


【机に書くと先生にバレるかもしれないからこれからはノートの切れ端でやり取りしませんか】


と書いてきた

私はその方がいいと思って賛成


それが段々とメモ帳になってノートになった


そして私の気持ちも彼が好きなんだ、と気付いてきた



_______side


俺には好きな人がいる


同じ学校の、全日制に通っている子


彼女は、定時制に受かって毎日憂鬱だった俺の相談にのってくれた

最初はただ相談を聞いてもらいたい、という気持ちだけだったのがいつの間にか好き、という感情になっていた


相談を始めて何週間か経った時、ノートの切れ端で会話をしないか、と提案した

彼女はそれに賛成してくれた


その後も切れ端からメモ帳に、ノートに書いて会話するようになってきた



彼女とノート越しの会話をするようになって2年が経った時、彼女が卒業してしまった

俺より1年年上だったらしい


辛かった

顔も、声も、名前も知らない人なのに、今までずっとやり取りしていたから


彼女が卒業した日、俺は2年前の彼女に合う前のように憂鬱な気持ちで登校した


無意識にノートがあるか机を覗き込んだ

すると、中には手紙が入っていた


その手紙がどんな内容なのか、想像できなかった



手紙の内容は、彼女の電話番号だった

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