鏡よ鏡
この世で1番美しいのはだぁれ?
細やかな装飾が施された手鏡に問いかける
「…….」
ガシャンッ!!
答えを待つこともなく、手鏡を床に思い切り叩きつけた
案の定、鏡は割れ、もう使い物にならない
でも、そんなことどうでもいい
“この世で1番美しいのはだぁれ?”
答えは決まっているから
決まっていなくちゃいけないから
この世で1番美しいのは”彼”だ
きっと…..いや、絶対に
「そうでしょう、?」
壁一面に貼られた写真に目を向ける
全部、彼の写真
とても美しいけれど
今すぐにでも消えそうで
でも、確かに存在していて
どんなに美しい言葉でも、彼と並べれば一瞬でくすんでしまいそうな
どう形容すればいいのか分からないほどの
「………」
いや、1枚だけあった
その写真にも彼はちゃんと写ってる
彼のオトモダチも、だけど
でも、それも、もうすぐ
もうすぐ、解放してあげる、
なにも心配しないで
僕が守ってあげるから
悪い虫が寄り付かないように、
ね、
もうすぐ、もうすぐ、、
ひとつになれるから
コメント
11件
ずぅぎぃぃぃ(泣)((( もうとうといい''!!(泣)
こういう雰囲気の小説大好きです!特に舞さんの小説ならもっと大好きです!(語彙力)
めためた良いななんだこの超絶お上手な小説は…