テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第8話 討伐
好葉・蒼唯が日向と安東の元へすぐさま駆けつけ、治癒の術を発動する。
しかし、ずっと攻撃を続けている光希の動きが鈍り、肩や足に深い傷を負っていた。
戦況に不利な状況が続く中、西円寺は不思議に思うことがあった。
ジヴァルは明らかに”人間の戦術”を分析して動いているように感じるのだ。
「おかしい…..こいつ、戦術理解が人間並みだ。誰かが操ってる」
分析をしながら林に言う。
「それって…..裏で指示してるやつがいるってことか?」
林が問い返す。
「うん。それ以外考えられないわ。」
「いや、林さん、関係ありません。目の前の敵を倒すことのみ考えればいい。」
「そうだな。」
そういうと、林は爆裂弾を放ち、ジヴァルの動きを止める。
光希が怪我を負っているのにも関わらず、驚くほどのスピードでシヴァルの攻撃を防いでいく。
シヴァルに隙ができた瞬間、光希の攻撃が心臓に一撃ーー
シヴァルは最後、こう言い残した。
「ーーマスター……万歳」
「……あとは頼む…。」
ーシヴァルの体は崩れていき、跡形もなく消えていった…。
「終わった……」
佳代が呟く。
すると、いきなり空気が変わった。
目の前にはー安東がいた。