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ーはるか|昔まだ世界に、
喜びも悲しみも存在しなかった頃。
ただ「核」と呼ばれる力だけが、静かに漂っていた。
そこから生まれたのが、“エピルーク”たちだった。
彼らは、
神にも似た力を持ちながらー
感情というものを持たなかった。
笑うことも、泣くことも、怒ることも、愛することも知らず、ただそこに”在る”だけだった。
エピルークたちは、自らの存在を持て余し、いつしかー”遊び”を始めた。
互いに力を競い合い、奇妙なゲームを繰り返す日々。
最初は、
ただ無邪気なものだった。
勝ち負けに意味はなく、ただ世界を揺らし、
自分たちの存在を確かめるだけの遊び。
だが一
彼らが”感情”に触れたとき、すべては変わった。
人間たち。
弱く、儚い生き物たち。
しかし彼らは、確かに持っていた。
喜び。
怒り。
悲しみ。
愛しさ。
エピルークたちは、その輝きに、心を奪われた。
そして、彼らは願った。
一欲しい、と。
人間たちが持つ、”心”を。
遊びは、
小さな争いになった。
小さな争いは、
やがで戦争”に変わった。
誰がより多くの感情を奪い、誰がより強くなれるか。
それは、
無邪気な好奇心から始まった、取り返しのつかない戦いだった。
いつしか、
一つのルールが生まれた。
「最後に生き残ったエピルークは、この世界を好きなように創り変えることができる。」
一創世の盟主。
栄光か、破滅か。
それとも、ただの孤独か。
誰も知らない未来を求めて、エピルークたちは戦い続ける。
彼らは、
人間と契りを交わし、感情を奪いながら成長する。
戦いの中で、
彼らは初めて”心”という痛みを知る。
それでも、
彼らは立ち止まらない。
欲望を、空白を、満たすために。
これは、
命を持たない存在たちが、命を懸けて心を求めた物語。
そして、一人の少年と、一体のエピルークの、出会いから始まる一