テラーノベル
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こんにちは、くろたです。
回を追うごとに語彙力が低下している気がします…。泣く。
⚠︎政治的意図なし
完全なるフィクションです。犯罪を教唆するものではありません。
この監獄で過ごして数日。
…僕はあまりにこの監獄のことを知らなすぎる。
元々看守として勤めていたわけでもなく、事前資料すら渡されていないんだから当たり前だ。
流石に浴場や食堂の位置は覚えたが、他の施設の配置は全くわからない。
仕事云々の前にまず場所を知らなきゃだめだろう。この数日僕は何考えて過ごしていたんだ。
…帰りたいとしか思ってなかったな。そもそも仕事に対しての熱意とかなかったし。
仕方ない。誰かに案内してもらうか。しかし看守といると怪しまれそうだしな…。
ちらっと牢屋の中を見回す。
アメリカさんは寝ている。ロシアさんはいつも通りパズルを弄っている。
そしてドイツさんは本を読んでいた。
…本?
そんなもの以前まで持っていたか?
「…ドイツさん」
意を決して話しかける。
「なんだ」
ドイツさんの目だけがこちらを向いた。
「ここって本借りられたりするんですか?」
借りられるなら僕も借りたい。暇だし。
「…ああ。簡易的な図書館のような場所があるからな」
監獄のくせに充実してんな。
「えっと…その場所って…?」
「知らないのか」
「恥ずかしながらこの監獄のこと何もわからなくて」
そういうと、ドイツさんは考え込む素振りを見せた後、一つ息を吐いた。
「…案内しよう」
言うが早いが、ドイツさんはすっくと立ち上がって扉の方へ歩いていく。
咄嗟のことで体が固まる。
扉の前でドイツさんが振り返りる。
「来ないのか」と言いたげな視線で我に返り、慌てて後を追いかけた。
まさか案内されることになるとは。てっきり場所だけ教えられるものなのかと。
いや、助かるけど。
この人と2人で歩くの正直怖いんだよな…。
俺の後ろから日本がぴょこぴょこと着いてくる。
なぜこいつを連れ出したか。簡単な話、情報収集だ。
俺と2人きり、しかも必然的に会話が発生する状況。
であるならば少しは捜査官の尻尾を見せるかと思った。
尻尾が見えればもうこちらのものだ。脅すなり唆すなり。いくらでも使える。
…にしても、最初に見た時から思ったが、本当に子供のような外見をしている奴だ。
警視庁の内部ファイルで、こいつの実年齢を知った時はしばらく信じられなかった。
「ドイツさん、あれなんですか?」
日本がいかにも頑丈そうな、いかつい扉を指差す。
「あれは運動場の扉だな…アメリカが牢屋の中にいなければ大抵ここにいる。」
「へえ」
沈黙。
「ドイツさん、あれは?」
「洗い場だ。囚人は入れない。」
「へえ」
沈黙。
「この棟って何階まであるんですか?」
「3階までだ。この棟の中なら囚人は自由に動けるようになっている」
「へえ」
沈黙。
…こいつさっきから会話を広げる素振りを見せようともしない。
いくらでも話を広げられ要素はあっただろうに。
尻尾どころか何考えているのかもわからない。
意図してこの言動をしているなら正直お手上げだが、どうにもそうは見えない。
…なんだこいつ。まさか本当に何も考えてない…?
「ドイツさんって薬学好きなんですか」
思わず足が止まる。
なんでもないことのように問われた毛色の違う質問。
「…何故?」
何故知っている?誰にも言った覚えはない。
看守どころか、同室のアメリカやロシアにさえ言ったことはない。
空気が凍る。
「さっき読んでた本、薬学系の話だと思ったんですけど」
キョトン、と返される。凍った空気などはなから気付いていない、とでも言いたげな顔で。
思わず目を瞬かせる。
「…よくわかったな…」
掠れた声でようやく言葉を紡いだ。
しくった。という言葉が脳内を占拠する。
見るからに様子のおかしい反応をしてしまった。
来るであろう質問をどういなすか、過剰に回り出した頭で考える。
だが。
「まあマイナーな本ですよね、あれ。うちに同じような表紙の本があったもので、もしかしたらって思ったんですよ」
緊張感のかけらもない…言ってしまえばやる気のない声が呑気に俺の耳に響いた。
何も言えなくなっている俺を見て、何を思ったのか、日本は聞いてもいないことを話し出した。
「僕もああいう知識系の本は読むんですけどね。どちらかといえば小説の方が好きなんです」
知識系の本はどうにも眠くなるんです。と、魔の抜けた声で言った。
依然として何を考えてるのかはわからない。
ただ、日本はそれ以上詮索してこようとはしなかった。
…あの状況で何も聞かないことあるのか…?
「あ、あれ図書館ですか?」
日本の指差す先には、図書館の扉。
謎の安堵感に思わず胸を撫で下ろした。
「ああ」
「へえ…僕ちょっと中見てきますね」
そう言うと日本はさっさと中に入っていってしまった。
自由だなあいつ…。
ひとしきり本を見て回った後。
お目当ての小説を見つけられたのか、日本は心なしか満足そうに図書館を後にした。
日本が図書館内を彷徨いてる間にさっさと牢屋に帰ろうかとも思ったが、なんとなく日本の後を着いて回った。
「案内してくださりありがとうございます」
来た道を戻っている時、日本が言った。
「…なんで俺に聞いたんだ?」
結局今日、日本からはどうでもいい質問しかされていない。
俺から情報を得ることが目的でないのなら、わざわざ俺に話しかける必要なんてなかったはずだ。
俺からの問いかけに対し、日本は考える素振りもなく言った。
「ドイツさんの説明わかりやすいですし」
…なんだその理由。
言いたいことは色々あったが、どれも言葉が見つからない。
結局始終無言のまま牢屋まで帰った。
夜中。いつものように古ぼけた倉庫でパソコンを開く。
そこには日本に関しての情報が溢れていた。
所属部署、経歴、生年月日。
どれもこれも彼を利用するために集めたものだ。
だから、必要な情報だけを集めればいい。
「……」
キーボードを叩く。
『小説が好き』
そこまで打って、指が止まった。
数秒後、文字を消す。
「……関係ないだろ」
そもそも、俺が調べるべきなのはこいつの趣味なんかじゃない。
所属部署。
任務内容。
連絡手段。
それだけでいい。
「…」
先ほどの行動を正当化しようと頭を働かせる自分がいることに、また頭を抱えた。
…そして、
全 部 入 っ て る
どういうことですか。声出ましたよ。
口角もどっか行っちゃいましたよ。
もう本当にありがとうございます…画面の前でひれ伏しております。
さらに。フォロワー様200名超え!
なんでしょう、私は近々死ぬのででしょうか。
重ね重ねありがとうございます。感謝してもしきれません。
拙い文章ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いします。
それでは、さよなら。
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コメント
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ランキングほんとにおめでとうございます🎉いつも見ています✨日本の何気ない行動でみんなの心が揺らされてるのまじで好きすぎて…‼︎続きが楽しみです!

ランキングおめでとうございます!!!!! ほんと最高ですね、、ドイツさんがまだ自分の気持ちに戸惑っているのがめちゃめちゃに可愛い、!! 日本の無気力感と子供っぽさが可愛すぎます!! 続きも楽しみにまってます!!!
ランキング1、2、3位入りおめでとうございます🎉 続きが楽しみです🎶🇩🇪さんの小説が日本が好きと言う調べてるところ見事に🇯🇵君に沼ってきてて笑っちゃいましたw