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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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あめです!

長編小説に挑戦してみよーと思います…!













目が覚めたら金木犀のようないい匂いがした

いつもより高い天井

いつもより柔らかいベット

いつも横に置いてるひよこのぬいぐるみがない


この状況を整理しようと体を起こそうとするが

ずきっと腰に激痛が走った。


_「あ、起きた?」


目の前には整いすぎた綺麗な顔の男の人がたっていた。

…どこか聞き覚えのあるような低くて掠れた声


ただでさえ混乱してるのにまたひとつ頭に謎が増えた。

でも…見覚えのありすぎた顔だった。


_「ね、覚えてる?」


赤)え、…


_「俺とりうら、高校の同級生だったんだよ?w」


そうだ。思い出した。内藤ないこ。

偏差値が高い高校で規則が厳しかったんだけど、

彼だけ校則を破って髪を桃色にしていた。

何度も注意されていたが成績で教師陣を黙らしていた。


頭も良くてうんどうもよくて、

何より顔が良かった。

入学当初から人気だった彼。

みんなの憧れだった。

男女問わずモテモテで、毎日のように告白されていた。


俺は…男だけど、間違いなく彼に恋していた。と思う。

でもあれが恋かと言ったらそうでもないかもしれない。

俺と彼の関係が始まることは無かったから。



もしかしなくても多分ここは彼の家。


彼の方に視線を上げると

上の服を着ていない。


赤)ぇ、//



桃)何見てんの?wえっち/w


と微笑しながら彼は言った。


ちなみにりうらは…


赤)ッ///


全裸では…ない

でも、下着しかつけていない…


桃)昨日のこと覚えたないの?


昨日のこと…

思い出そうとしても頭が真っ白でなにも思い出せない。


赤)ぇ、と…なにも、

桃)そっか、ニコ


…眩しい、、


これって事後ってやつでは???

21歳大学3年生。

周りは彼氏彼女できてそこら辺で遊んでるらしいけど

りうらにそれを語れる経験は無い。。。


これは…りうらが何かやらかしたのか…?


一人暮らしっぽい彼の家。

身体の重さと腰の痛み。

それに、記憶を飛ばしている。

これは…黒だな…


桃)ねぇ、聞いてる?


そう言って彼はりうらが横たわってるベットの上に座った。

口と口が触れるんじゃないか、という所まで近づいてきた。


それだけで十分どきどきするのに

しかも、男にも女にも裸を見る耐性がなかったため、

直視ができないため顔を逸らす。

すると、「りうら」と呼んで強制的に目が合うように顎クイをし顔を見合せた。


赤)ぇ、//


桃)俺の事…わかる?


恥ずかしすぎて顔が赤くなるのを見せたくないため顔を思いっきり逸らした。

見なくてもいいなら会話を続けよう。


赤)内藤ッ…さん…


桃)苗字?w

桃)ないこだよッ、♡


少し笑った後、自分の名前を耳元で言った。


赤)ないこ、さん…

桃)さん外してー、w

呼び捨てはさすがに、と思ったため、くんを付けることにした


赤)ないくんッ…?

桃)んー、まぁいっか

桃)宜しく。りうら

赤)ん、/

桃)てか寒いでしょ?俺の服着て

赤)え、…ありがと…


すこしぶかぶかな服を着てないくんをみつめる。


桃)そーいえば、昨日の記憶、…ある?

赤)昨日…


少し、思い出した。

でもそこからほんの1ミリも覚えてなかった。


赤)覚えて、ないかも…

桃)えー、…何を、何処までしたか教えて欲しい、?


少し知りたかったためこくっと頷いた。


桃)チュッ、♡

赤)ッ、//!?

桃)キスは…した。それ以外は教えてあげない、ww

赤)ッ…//


キスをした時点で粗方予想は着いた。

…はぁ。/


桃)てゆーか、りうらが悪いんだからね?w

赤)りうらが…?

桃)うん


理由を聞くと

昨日、りうらが酔って倒れかけたところをないくんが助けてくれて

家に連れてきて、りうらが目を覚まして

服を脱ぎ始めてないくんの勃ってるソレを股間にすりつけて

散々煽った結果、これらしい。


はぁ…最悪。


桃)ねりうら、LINE交換しよ


赤)…いーよ


桃)ありがとー、!


赤)それじゃ、もう遅いしりうら帰るね。

赤)ほんとありがとう。


桃)うん!またね〜


眩しい笑顔を見せるないくん。


ドアを閉めその場にかがむ。

真っ赤にした顔を冷ますようにぱたぱたと手であおぐ。


…とりあえず、帰ろう。





−次の日−

ないくんからLINEが来た。

今日の夜会えないか、と。

何か話があるのかなと思いながら準備をして

時間になって家を出る。




赤)お邪魔します…

桃)~ッ✨


赤)え、ぇッないくん…?

桃)りうらッいらっしゃい✨


赤)ッどしたの?機嫌いーねw

桃)うん!報告!


目をまん丸にしながらキラキラさせていうないくん。

よほど嬉しいことがあったのだろう。



赤)それで、何かあったのー?

桃)付き合いましたッ


赤)ぇッ…?

赤)なんて、…もっかい…


いやだ…聞き返したくない。聞きたくない。

だが、…勘違いかもしれないと思い、聞き返した。


桃)俺に彼女がッ…


止まって。何も言わないで。

お願い__


桃)俺に彼女ができたッ✨


その瞬間何かが崩れたような感じがした。


赤)ッ…そ

赤)よかったね


手に生暖かい液体が落ちた。

りうら、泣いてる…?

そう悟った瞬間ないくんから顔を背けた。


赤)ごめん…体調悪いから帰るね

桃)え、りうら…?



まだなにか言いたげだったかもうここにいたくなかったため

一方的に帰った。






−1年後−

ー9月…

肌寒い季節。

金木犀の匂い。

この匂いを嗅ぐたびないくんを思い出す。

あれから一切ないくんと連絡を取ってない。

ないくんから連絡が来ることはあったが、既読をつけて放置。


ないくんから貸してもらった服を返せずに

押し入れに大事にしまっている。

それを見るたび理由もなく涙が出てくる。










えんど






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