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竜基side1


「ごめんなさい、待った?」


「これが君の通常運転だろ」


ソファに座り脚を組むと深いスリットから太腿が覗いている。

こういう扇情的なファッションを好む人だった。


確かに俺は彼女を愛していた時期があったが、

今となっては何の感情もない。


彼女はオーダーを聞きにきたウェイターにアップルタイザーを注文した。


「久しぶりね、2年経つのよね」


「昨日の話だと長友商店がらみということは、何かしらの商談ということだろ?だったら、待ち合わせの時間は守ってもらいたい」


嘘くさい微笑みが一瞬凍りつく、それが君の本当の姿。


「あの人ね浮気してたの、すごく若い子。どうして、あの人と結婚しちゃったんだろう」


「政略結婚だろ」


「そ、そうだったわね」


「それで?」


「私ねずっとそして今も竜基を忘れられないでいるの。竜基もずっと一人でいてくれたでしょ。だから、ヨリを戻したいの。それにベルウッドと長友商店が手を組めば」


「手を組んだとしてそれほどの利点はない」


「竜基が怒るのも仕方がないと思う、でも私はずっと竜基を好きなの。ねぇ、細かい話は部屋に行ってからにしましょう」


「部屋?話ならここで聞く、もしかして手を組むというう意味が婚姻ということならお断りだ。忙しいので失礼する」


「嘘、私フリーになったのよ」


ふう

ため息を一つついてからラウンジを後にした。


その後一度だけ連絡が来た。


離婚で精神的に疲れていた時に、パーティの招待状を見てまだ俺を好きだったと言うことに気がついた、ずっと忘れることはできなかった。

私が素直じゃないことを知っているでしょ。だから、あんなふうな言い方になってごめんなさい。


と、要約するとそんなような話をしていた。

俺はもう、俺と付き合っていたはずの彼女が他の男に抱かれていた時から気持ちはすっかり冷めていた。

「俺には今、とても大切にしている人がいる。とても素直だが向上心がある素敵な女性だ」

そう言って通話を切った。

1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜

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