見慣れない天井、触り慣れていない布団。聞き覚えのある声で目を覚ました。
宮間「あ、起きた」
和馬「…誰?」
宮間「はぁ?寝ぼけてんのか?」
和馬「……ああ、そっか修学旅行か」
優「そういえば和馬朝弱いって言ってたね」
和馬「そういう事だからお休み」
宮間「二度寝しようとするな!時間限られてるんだからな」
優「和馬が顔洗ったら朝ごはん食べに行こっか」
冷水で顔を洗い、眠気を吹き飛ばした後軽く準備をしてホテルに併設されているレストランに向かった。
宮間「みんな来るの結構早いな」
優「ね、意外と混んでる」
心「あれ?君たちも今から朝食?」
宮間「心、お前らもか?」
亜美菜「おう」
心「君、眠そうだね」
和馬「慣れないベッドで眠りが浅かった気がする」
心「分かる〜、うちも夜何回か起きちゃったもん」
心「…ね、ねぇ。今日の自由行動の時一緒に回らない?」
和馬「うん、いいよ。俺もちょうど同じこと思ってたし」
心「約束ね!じゃあ、また後で!」
朝食を食べ身支度を済ませた後バスに乗り込んだ。修学旅行2日目の最初の目的地は美ら水族館だ。この日は私服で行動できるため、学年全員が制服を着て無いこの光景に少し違和感を感じる。
バスで移動し始めてから数時間が経った時、ようやく美ら水族館に到着した。
「集合時間は12時だからなー。遅れないように」
和馬(自由に行動できる時間は大体3時間ちょっとか)
「かーずまくん!」
後ろから心さんでは無い声で名前を呼ばれた。
その相手は修学旅行の班決めの時に誘ってきた、古海芽衣(ふるみめい)だった。
芽衣「この前言ったの覚えてる?一緒に回ろうって」
和馬(そう言えばそんなこと言ってたような)
芽衣「だから…ほら!行こ!」
和馬「ちょっ!!」
急に手を引っ張られ無理やり水族館の入り口まで連れて行かれた。引っ張られてる最中なんで俺はこうも拒否権がないのか不思議でたまらなかった。
エスカレーターを下っている時芽衣がこちらに話しかけてきた。
芽衣「ごめんね。こんな形で連れ出して」
和馬「まぁちょっと…困る」
芽衣「ちょっとなんだ。やっぱ和馬くんは優しいね」
芽衣「でも見た目は中学の頃からだいぶ変わったね。髪なんてセットしてなかったのに」
和馬「中学?同じだったっけ?」
芽衣「まぁ私も結構見た目変わったしね〜」
和馬「俺の能力も知ってるのか?」
芽衣「……うん、でも誰にも言ってないよ。」
芽衣「今日ね無理やりでもいいから和馬くんと水族館回りたかったんだ」
芽衣「1時間だけでいいからさ」
和馬「嘘はない…か。でもできるだけ早くね」
芽衣「やった!ありがとう!」
心(和馬くんが見当たらない。朝一緒に回るって約束したのに)
宮間「和馬なら芽衣に引っ張られながら水族館に入って行ったぞ」
心「え?どう言う事?」
宮間「さぁ?でも和馬ちょっと嫌そうな顔…」
宮間「いねぇし」
亜美菜「宮間誰かと回る予定ある?」
宮間「ないけど、どうしてだ?」
亜美菜「ふみは優と回るって言うから私1人なんだよ」
宮間「良いぞ。俺も危うく1人で回る所だったし」
亜美菜「せっかくの修学旅行を1人で回るのは悲しいな」
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