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nrhs.hsnr短編

4 - 少し特別な誕生日。

♥

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2024年12月30日

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nrhs,hsnr


付き合ってる・お互いにタメ口

2日遅れごめんなさい


nrm side


⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯


今日はボクの誕生日。あまり自分の誕生日とかアピールしたりする事は無いし、誕生日は一部のヤツに祝われた。

別に、誕生日なんて祝われなくてもいいとか思っていた。祝われない事とかガキの頃から慣れきっている。今までそれで生きてきたし。


だが、今年は恋人保科が祝ってくれるらしく出掛けることとなった。いわゆるデート?とか言うやつ。多分。


世間はもう冬で、空気は冷えきっている。既に体の芯まで冷えていて、その内凍死してしまいそうなくらい寒い。


hs :「 あっ、鳴海さーん!! 」


待ち合わせ場所に近付いて来た所で聞き覚えのある、よく知った声が聞こえた。目線をやると、そこには見慣れた糸目のおカッパ頭が立っていた。


nr :「 悪い。待ったか。」

hs :「 僕も今来たとこや。大丈夫やで。」


保科は”にこっ”とでも効果音が付きそうな笑みを浮かべた。一般人からの人気がすごいのもこういう所なのか、とでも思う。


「 さ、そろそろ行こか。すぐ近くや。」

nr :「 …ん。」


そう言ってさし伸ばされた保科の手を握って、足を進めた。


横に並び、同じスピードで歩く保科の顔を見ていると何故だか無性に恥じらいを感じて、急いで視線を外してしまった。



hs :「 あ、着いたで。」

nr :「 …… 」


目線の先には洒落た店があった。如何にも保科の好みそうな雰囲気だ。少し値段は高そう。




手を引かれて店内に入り、辺りを見回すと、なんとも言えない漂う高級感に圧倒された。微かに緊張感を覚える。水2000円くらいしそう。






hs :「 わー、めっちゃ種類あるやん!!何食べよっかなー。」

nr :「 ……” 」


席に案内され、メニュー表に目を通すと種類が沢山ある、ということよりも値段に自然と目がいき、無意識に震えてしまう。

水が無料であることは安心した。けど、こんな財布がすぐに軽くなりそうな店に好んで来るヤツは絶対居ない!!”


hs :「 あ、値段気にせんでええよ。僕が払うし。」

nr :「 え?は? 」


当たり前やろとでも言うような顔をして、 軽々と言葉を口にする保科の正気を疑う。ボクが保科の立場なら割り勘を選ぶ。


hs :「 まぁ、何でも好きなモン食べてや。僕は鳴海さんと違ってお金貯めてるし。 笑 」

nr :「 な…っ、” 」


一瞬イラつきキレてしまいそうになったが、とりあえず心を落ち着かせて、再度メニュー表を見つめた。あーボク心広い!!






何とかメニューを選ぶことができ、注文した物が運ばれてきた。少しの会話を交わしながら食事をするのは久しぶりでどこか楽しく感じた。











食事が終わり、店を出ると再び冷え冷えとした空気に包み込まれる。


hs :「 てか、ここら辺まだクリスマスの名残でイルミネーションやってるらしいで。」

nr :「 へー。」



hs :「 クリスマスはお互い仕事で過ごせんかったし、ついでに行かへん? 」

nr :「 別に、保科が行きたいなら。」

hs :「 なんや連れへんなー。そこは行きたいやろ? 」


少し冗談めかした笑みを浮かべてまたボクの手を引いて歩き始める。少し外に出ただけでボクの手は氷のように冷えきったというのに、保科の手はとても暖かく、春の風のようだった。






「 うわ、めっちゃ綺麗やん…!! 」


保科は瞳に反射するイルミネーションに加え更に目を輝かせていた。糸目すぎて見えんけど。


nr :「 …っくしゅ、! 」

hs :「 えー?鳴海さん寒いんー?? 笑 」


たった一回くしゃみをしただけで何故そこまでからかって、ウザく感じさせることが出来るんだろうか。本当にムカついた。


nr :「 っ!!、べ、別に寒くな…っ、!!

hs :「 はいはい。もー寒がりやな。 笑 」


そう言ってガキを宥めるような口調で話しながら保科のマフラーをボクに巻いた。大きめなデザインなのか、鼻まで隠れるほどで、ふんわりと保科の匂いがする。


「 ふはっ、笑   鳴海さん顔ちっさいんか知らんけど顔ほぼ見えんやん! 笑 」

nr :「 …うるさい”! 」

hs :「 でもなんか、カップルみたいで嬉しいわ。」

保科にとっては何気ない一言かもしれんが、ボクにとってはその言葉でとても顔が熱く、見えないけど顔を耳まで赤くしてしまう。本当にズルいヤツ。


「 イルミネーション綺麗やな。鳴海さんと来れてよかったわ。」

nr :「 うん。そーだな。」

hs :「 え”!?今肯定した!???」

nr :「 はっ”、、うるさい!忘れろ!!”“/// 」


こんな何気ないアホらしい会話でも楽しく、幸せに感じてしまう。自分がどれだけ保科を好きだと思っているのかが分からされて恥ずかしいと思う。


「 なんか悪いな。」

hs :「 え?何が?」

nr :「 保科のたんじょーび。あんま良く出来なくて。」

hs :「 あー、あれ?? 笑 」

nr :「 ………っ!!、”“// 」


やっぱり言わなければ良かった…!!” 思い出してボクが自爆するだけだった。

hs :「 まぁでも、僕あれ嬉しかったで? 」

nr :「 … 」

hs :「 鳴海さんから貰えるもんはなんでも嬉しい。てか、一緒に居れるだけで幸せや。」

nr :「 …は、……っはぁ…??/// 」


急に思いもよらない言葉に戸惑い、恥ずかしくなって無意識にマフラーで顔を覆い隠した。


hs :「 てか鳴海さん顔まっ…ッ…!」

nr :「 鳴海鳴海うるさい。…名前呼べよ。」


無意識にとった言動に自分でも驚き、心の中で猛反省してしまう。なんでこんなことしたんだよボク!!!


nr :「 やっぱさっきのなし…ッ、て、は?」

hs :「 えっ、えぇ〜、…/// 」


さっきの言葉を取り消そうと顔を覗くと、顔を真っ赤にして、自分の頬を掴みながらにやにやする保科の姿があった。その姿にボクまで驚いてしまい空いた口が塞がらない。


nr :「 ふは、顔を真っ赤にすんのはボクだけじゃなかったみたいだな。」

「 保科もそこまでのおと…ッ 」


ちゅッ、


保科へのやり返し(?)が思わぬ形で成功し、からかおうとした所で視界が狭まり、唇に何か暖かい感触が伝わった。その感触の正体は保科の唇だと気付いたのはその後。


hs :「 あれ?人には求めといて自分は名前で呼んでくれへんの?弦くん。笑 」

nr :「 ぅえっ、は……ッ、/// 」


何故か自分の唇を何度も触って、自分が本当にき、キス…をしてしまった(させられた)事を再確認してしまう。


hs :「 ほら、名前呼んでや。」

nr :「 う”、ッ、… 」




「 そ、そーしろ、…ッ、/// 」

「 こっ、これでいいかよ!!” 」

hs :「 大満足… 」

「 弦くん、ほんまに誕生日おめでとうっ!! 」


そう言って抱き着くほし…宗四郎に混乱して暴れると言うことはその後の話。


今日は少し特別な所へ行って、いつもと違う事をして、また距離が一歩縮まった気がした。これからもこのようなことがずっと続き、宗四郎の隣で居れるという幸せを感じれたらいいなとより思うことが出来た一日だった。


⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯


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