jmside
あの穏やかで温かかった夜から、多分もう
2週間くらいが経っただろうか。
少し前までは、遅くなってもなんとか帰ってきてくれていたのに、
今、
グクはもう5日連続でこの家に戻っていなかった。
他愛もない会話に泣きそうになりながら、
それでも一緒にココアを飲めたあの時間は、
確かに幸せだったはず。
でも今となっては、その時を思い出すたび、
今の孤独が身に染みて辛い。
この5日間、グクがいないから1度も横になって寝られていなかった。
寝室のベッドの広さが怖かった。
1人で寝ていると、暗闇に飲み込まれてしまう気持ちになる。
今日寝てしまって、明日が来たら、
もうグクと二度と会えないんじゃないかって、不安になる。
グガ、もう僕を捨てたんだろうな、、
だから帰ってきてくれないんだろうな、、
もうほかに、、、
他に別の番が、、なんて考えたくなくて、
そんな考えが浮かぶ度に胸を掻きむしりたくなるほど苦しくなって床に突っ伏してうずくまった
どうしても嫌だった。
僕が先に、他の人のものになってしまった癖に。
それでもグガが僕から離れるなんて耐えられなかった
でも、、もし、、もしも本当に、、
グクが僕ではない、運命を感じる相手と出会ってしまっていたなら、、泣
他人の噛み跡がつけられた、番になれないΩは、もう用無しだなんてこと、当然でしか無かった。
そもそも、グクが、この2ヶ月もの間ずっと僕のところに帰ってきてくれていたことの方が異常なのだ。
思い詰めてひとりぼっちで泣くたびに、
このおぞましい噛み跡 が気持ち悪くて仕方なくて、どうにか消そうと、痛みにも構わず擦り、掻きむしり続けた
そうして、5日も経つ頃には、何度も傷つけたそこは、皮膚がめくれて、血が滲み、
絶えず、ズキズキと酷い痛みが襲う。
そんなざまでは余計に寝ることもできず、
胃には少しの水以外ほとんどなにも入れていないこの体は、
もうぼろぼろだった
jmside
そして、その5日目の夜遅く。
僕は真っ暗なリビングで、水でも飲もうと立ち上がった瞬間、
強すぎる目眩でぐらっと視界が揺れ、身体が崩れ落ち、
ソファとローテーブルの間の小さな隙間にぱたりと静かに倒れた
手をついて立ち上がろうとしたが、全く力が入らない。
あぁ、、動けなくなっちゃった、、泣
ねぇ、、ぐが、、?どこにいるの、、?
ぼく、、もう死んじゃいそうだよ、、、泣、
さいごくらい帰ってきてよ、、泣
嘘でいい、、もう嘘でいいから、、
あと1回だけ、、僕のこと好きって言ってよ、、、泣
どうすることもできず、
ただ床の一点を見つめて涙を流しながら、
ひたすら項の痛みに耐えた。
コメント
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.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.ジミニがぁぁぁぁー😭グカ、何しとるん、早く帰ってきてぇー
あぁぁ😭 ダメだ泣けてくる😭😭 ガチ泣きしました😭🥺 続き待ってますね 無理なさらずゆっくりで大丈夫ですよ主さんのペースで大丈夫です! 楽しみにしてますね(*^^*)
きっと2人なら🥺 グクには何か考えがあるんだよ🥺 続き待ってます🥰 無理はなさらずに☺